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魔大陸進出!

 新たに見つけた大陸を名付けるとするとまさに魔大陸という言葉が合うと思う。

 何故なら草は黒一色で、動物はモンスターの如き狂暴な奴しかいない。

 木ですら食虫植物の様な奴らばっかで、弱肉強食が目の前で起こるのは日常茶飯事だ。

 ここの動物、植物は総じて味が濃くてうまい。

 なんていうかな、魔素を多く含んでいるのだ。

 魔素が多い=味が濃い、そして経験値が多い!

 つまりここは濃い味が好きな俺にとっての楽園!

 ビバ・魔大陸!

 では早速食べていこう。

 ドリルウサギ、フレイムウルフ、モンスターウッド、キマイラ、カオスキメラ、レッドドラゴン、アンデッド、スケルトン、トリケラトプス、どれも旨い! 魔大陸お食事ツアーはいいね! 俺の好みばっちりだ。

 空気も美味しいし、人間大陸より個々の方が好みだな。


『レベルが上がりました』


『ホワイトホールホエール 

 レベル26/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+』



 と、俺が一日ほどお食事を楽しんでいると、いきなり黒い炎が俺に向かって飛んで来た。

 しかし効かん! 俺の皮膚は焦げ跡すらつかずに(見えてないので本当は分からん)炎を無効化した。


「お前が人間大陸を滅ぼした、魔物か」

 

 青い皮膚に黒い角、人型で服を身に付けている。

 そいつは空中に浮かんでいた。

 おそらくこいつが黒い炎を撃ったのだろう。


「ボエエエエエエエエエエエエ(何か魔王っぽいな)」


「いかにも我がこの魔大陸を支配する絶対の王。魔王である」


 うおっ。言葉通じるのか!

 驚きだな! クジラと話せる魔族? がいるとは。


「とにかくお前は危険だ。ここで我の手によって死ぬがいい」


「ボエエエエエエエエエエエエ(餌にしてやるぜぇえええええ!)」


 会話が通じるなら食べないでやろうと思ったが、敵対するなら別だ。

 それに魔王って勇者の対極の存在だろ?

 勇者めっちゃうまかったし。魔王もめっちゃうまいんじゃない?

 だったら食べるしかないよなぁああああああああ!

 俺はいきなり吸い込む。

 魔王は魔王の周りにバリアを張って吸い込みから逃れた。

 おおう、効かんのか。


「でたらめな力だな。魔族に我がいなければこれだけで魔族は滅んでいただろう」


 あ、やっぱ魔族なんすね。

 うまそうっすね魔族。

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(なら逆はどうだぁああああああ)」


 俺は吸い込みじゃなく、吹き飛ばしを発動する。

 

「ぐっ、何ていう力……」


 バリアにひびが入る。すぐにひびは治ったが俺は見逃さなかった。

 案外あのバリア脆い?

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(行くぜ、物理アタック!)」


 俺は自分の体をバットの様に振り回す。

 狙うはホームランじゃ!

 俺の体が重力魔法によって振り回され、魔王に迫る。

 バリアにぶつかり、そのまま吹っ飛ばす。

 吹っ飛んで行った魔王は山三つ貫通していった。

 俺は山を食いながら追いかける。

 そこにはボロボロになって満身創痍の魔王が!

 

「ぐふっ、こんな単純な攻撃で我が負けるだと!?」


「ボエエエエエエエエエエエエ(物量は正義なんだよ、と言う訳でいただきます!)」


 俺は吸い込みを発動する。

 バリアのない魔王はあっさり吸い込まれていった。

 もぐもぐっ!

 うまぁああああああああああああああ!!

 勇者よりうまいわ! 俺の好物が魔王に決まった瞬間だな!

 

『レベルが上がりました』


『レベルが上がりました』


『レベルが上がりました』


『レベルが上がりました』


『ホワイトホールホエール 

 レベル30/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+

 進化が可能です』


 実に魔王はうまかった。勇者味を濃い味にした感じ。俺は濃い味が好きだからな。

 実は魔王は百人いましたとかないかな。もっと食べたいんだけど。

 とりあえず、朝になって来たし、寝るか!

 進化してな!

 じゃあ、おやすみー!


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