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真っ白な俺!

 俺が勇者を食べた後は俺に立ち向かえるものはいなかった。

 王都は夜中の間に俺にすべて食べられた。

 王族とか食べたけど、一番おいしかったのは勇者だね。


『レベルが上がりました』


『レベルが上がりました』


『ブラックホールホエール 

 レベル20/20

 高さ10メートル

 横幅10メートル

 長さ30メートル

 強さA-

 進化が可能です』


 更地になった王都で俺は進化する。

 眠って起きて夕方になったら進化が完了していた。

 視界の端を見る。


『ホワイトホールホエール 

 レベル1/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+』


 俺の体は今までの黒から一転うって変わって、真っ白になった。

 純白だ。まごうことなき純白。

 そして少しでかくなったみたいだ。

 成長は限界だと思ってたからかなりうれしいな。

 よしよし、無事進化できたみたいだし、ご飯を食べに行くか。

 俺は王都後から羽ばたき、旅立つ。

 近場から町を探し出して、襲った。

 夜になるまで待つつもりはない。

 今の強さなら勇者が出て来ても対等に戦えるはずだ。

 そして勇者と言えばポンポン出てくる存在ではない。

 いるとしたら魔王ぐらいだろう。

 というわけで、俺は町に降り立つと、いきなりすべてを吸い込み始めた。

 ギュルォオオオオオオオオ! 

 重力場が発生し、まさに口の中にブッラクホールが出来た。

 全てを飲み込んでいく。 

 余談だが、俺がブラックホールホエールになったころから土とか石も美味しく食べれるようになった。

 ホワイトホールホエールになってからは空中の魔力? までも食えるようになったようで、ただ口を開けて吸うだけでも栄養を感じ取れる。

 無味だけどな!

 ひとまず、一つの町を食いつぶしました。

 ごちになりましたー!


『レベルが上がりました』


『ホワイトホールホエール 

 レベル2/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+』


 この調子でどんどん町を食べていこう。

 俺は、村、町、都市、王都、目に付いたすべてを食べ尽くした。

 それ以外にも草原を見つければ辺りの草とその周りに住む生物を食べ尽くし、森があれば辺りの草とその周りに住む生物を食べ尽くす。

 暴食の限りを尽くし、一か月後には……。


『ホワイトホールホエール 

 レベル20/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+』


 という感じに順調にレベルが上がって行っていた。

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(海だぁあああああああ!)」


 俺は遂に俺が本来住むべき場所に辿り着く。

 といっても今は住む気にはなれないが。

 俺はじゃぶじゃぶと水浴びをしながら辺りを海水事吸い込む。

 もぐもぐぅ! ぐぷぐぷぅ! 

 うまし! 実に魚うまし! これが故郷の味というやつか?

 違うな、俺は森で生まれたから故郷はもう食べ尽くした。

 俺が当てもなく海で食べている間に俺と同種のクジラを見つけた。

 体が真っ黒ででかい。

 羽は生えていないから、グラビティホエールか、グラビティホールホエールだろう。

 大きさ的にグラビティホールホエールかな。

 俺は同種でも構わず食っちまう奴なんだぜ?

 人間食べる時より抵抗ないな。

 とにかく俺は重力で食べやすい大きさに圧縮してから食べた。

 いい歯ごたえだ! 重質感があるお肉、この肉もかなり好きだね。いままさに肉を食べてるって感じがする。

 俺は海で、漁? を続けながら暮らした。


『レベルが上がりました』


『ホワイトホールホエール 

 レベル25/30

 高さ12メートル

 横幅12メートル

 長さ36メートル

 強さS+』



 そして見つけた。

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(新大陸だぁああああああああ!)」


 そう新大陸発見だ。

 俺は新たなる大陸に上陸した。

 正確には飛んでるから上陸? って言えるのか知らないけどな!

 さてここではどんな味覚に会えるんでしょうな!

 俺、ワクワクすっぞ!

 


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