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元の生物何だっけ?

 気がついたら俺はクジラになっていた。

 しかも陸にいた。

 ザ・辺りは森。

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(なんじゃこりゃああああああ)」


 え? クジラになったなら全身見えないはずだからクジラだと分かるはずないだろって?

 でも目の前に


『ブラックホエール

 レベル1/5

 高さ1メートル

 横幅1メートル

 長さ3メートル

 強さC-』


 って書いてあるもん! ホログラムみたいなんが浮かんで書いてあるもん!

 視線端に申し訳なさそうに書いてあるもん!

 でもなんで辺り森なんすか?

 クジラって言ったら普通海じゃね?

 ああああああああ、分っかんね! 意味分っかんね!

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(うおあああああああああああ)」


 何か思い出せそうで思い出せねぇ!

 そう俺は元々違う生物だったはずだ、えっと、に、に、に、にほ、にぼし?

 煮干しだったのか?

 煮干しは魚だしな、でもクジラは哺乳類。

 違うだろ! 何か違うだろ!

 煮干しじゃないだろ! あいつ生きてねぇし! 味付き死骸だよ!

 

「ボエエエエエエエエエエエエ(分からねぇえええええええ!)」


 取りあえず困っときは寝るか、食べるか、動くかだ。ストレス発散は食事か睡眠か運動と相場が決まっているのだ。

 陸のクジラは当然動けないし、眠くもないので、食べることにする。

 口を開けて地面に当てて、食べる!

 ぐしゃぐしゃじゃりじゃり……。

 うん、何だこの感触は。というか突っ込みたいところがある。

 俺は草を土ごと食べた。噛んで食べた。クジラって歯あったっけ?

 まぁ、いいや。でこの土と混ざった草どうすんの?

 飲み込むの?

 マジで?

 土もあるぞ?

 土なんて食べるのミミズかバクテリアぐらいだろ!

 少なくともクジラは食べません!

 めんどくせぇ! 飲み込んじまえ。関係あるか! お腹壊したらその時はその時だ。

 ごっくん。


「ボエエエエエエエエエエエエ(まっずうううううううう)」


 超まずい、土臭いというかなんというか。これ動物の食べ物じゃないや。

 マジやばい。

 どうすんの! このまま動けなかったら一生この不味い食生活だぞ!

 俺は必死に動こうとする。

 ゴロンと寝返りを打てた。

 ひれを地面に押し当てて、アザラシみたいに這うことも出来た。

 よっしゃ、これで土と草の生活からおさらばじゃ!

 俺はそこらへんにあった木に齧りつく。

 ガリガリガリガリ!

 木の皮がせんべいみたいにうまいっす! 味はないっす!

 俺はある程度齧ると食べるのを止める。

 倒れて俺に降りかかってきたら大変だからな。

 俺はのそりのそりと動き、木の皮を片っ端から齧っていく。

 木の皮せんべいうめぇえええええええ!

 気づけば20本目にかかろうとしていた。

 めっちゃ食べるな俺。

 当たりの草も地面を食べないようにうまく食べれば美味しいし、俺はすでに俺の体を超える食料を食べているだろう。

 木の皮は余り水分を含んでいなく、食べると水分を多く含む草を食べたくなる。草を食べるとぱりぱりした食感の木の皮が食べたくなる。

 循環している! これはポテチとアイスクリーム理論!

 食べると対極のものが食べたくなるという理論だ!

 俺が勝手に作った理論だ。でも感じたこともある捕食者も多いのでは?

 ああ、元々の生物が分からん!

 に、に、に、にん、ニンジン?

 違うな。ニンジンは捕食者ではない。

 ポテチとアイスクリームを食べない。

 ん? よくよく考えるとポテチとアイスクリームを食べる生物って一つしかないのでは?

 何だけ? あれだよ、わかんねぇよ。考える止めよ。

 俺は捕食作業に戻った。

 

『レベルが上がりました』


 ホワッツ?


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