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壁の庭  作者: 百瀬 和海
18/18

あとがき

 壁の庭のご愛読ありがとうございました。

 ファンタジージャンルとしては奇異だったかも知れないこの中編も、ようやく完結を迎えることができました。

 さて、この終わり方は如何だったでしょうか? 恐らくは大半の方が不満だったかも知れませんね。今まで散々色々やってきておいて、何だこのオチは、と。

 しかしながら今回の物語、執筆開始時からこの終わり方で決めていました。途中、予定外なものを入れていったりはしましたが、物語全体としては八割方は当初の予定通りにすることができました。

 ちなみに。分かっていた方もいるとは思いますが、「ほとんどの」登場人物の名前の由来は「大聖堂」だったりします。

 主人公のシャルトル(シャル)は、フランスの都市・シャルトルにある「シャルトル大聖堂」。

 ケルンは、ドイツの都市・ケルンにある「ケルン大聖堂」。

 ピサは、イタリア・ピサ市にある「ドゥオモ広場」の「ピサ大聖堂」。ご存じ、「ピサの斜塔」を鐘楼としている大聖堂ですね。

 ソフィアは、ウクライナのキエフにある「聖ソフィア大聖堂」。

 パルテノンは、ギリシャの「パルテノン神殿」から。ローマ帝国の時代に大聖堂として改装されたことがあったりします。

 さてここで、仲間外れが一人いたりします。本編中では「紳士」としてお馴染みのゴアです。由来はインド・ゴアの聖堂。「大聖堂」ではなく、「聖堂」だった、と。この「壁の庭」の環から僅かに外れている人物という暗示だったりしました。


 結局、この物語の主題は何だったのか。果たしてシャルとケルンは、いつかこの「壁の庭」から抜け出すことができるのか。その時ゴアは、どうするのか。それらは読者の皆さんの想像にお任せします。

 作者の手から離れ、読者の方々によって無限大に世界が広がっていくことが、物語にとっての最高の至福である気がします。

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