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リリー、ルジアダVSセリーゼと切り札

栞の案内でエルフの国に辿り着いた大成達はエルフ国の国王であるトネルと話し合いの中、急遽、セリーゼの条件でリーエ、栞、セリーゼと結婚することになった大成。

そして、トネルの条件で実力を見せることにもなり、大成は栞と試合をして引き分けに終わった。


次の試合は、リリー、ルジアダVSセリーゼの試合が始まる。

【エルフの国・首都エレクト・異空間】


「えっと、確か…リリーちゃんにルジアダさん?だっけ?」

セリーゼは、人差し指を口元に当てながら思い出しながら頭を傾げて尋ねる。


「ええ、合っていますよセリーゼ様。この試合で、悩まずに済む様に私達が勝ってきちんと私達の名前を覚えて頂きます」


「あの、リリー様」


「何よ、ルジアダ。下に見られているのよ。悔しくないの?あなたも、何か言いなさい」


「ですが…」


「フフフ…ルジアダさん、私は気にしてない。寧ろ、楽しみにしている」


「それでは、試合開始!」

トネルの試合開始の合図で始まった。


「樹木よ!私に力を貸して」

リリーは、右手の剣を地面に突き刺すと地面から複数の太い木の根が突き出てセリーゼに襲い掛かる。


「わぁ〜、とても珍しい!リリーちゃんはユニーク・スキル【ワールド・ツリー】の能力なんだ。最後に見たのは、いつ以来だろ?」

セリーゼは、嬉しそうな表情を浮かべて何度もバックステップして生き物様に動く木の根を回避しながら嬉しそうに頬を緩ませるが稲妻を纏ったルジアダが雷歩をしようしており超高速で背後に回っていた。


「ここです!」

ルジアダが剣でセリーゼの胸元を貫いた。


しかし…。


「へぇ、ルジアダさんもやるね。スキルの速度に振り回されることなく、ちゃんとコントロールした雷歩が使えるなんて。だけど、残念。おしい」

セリーゼが微笑むと同時にセリーゼの体が音のない小さな爆発をすると霧の様な靄が発生して周囲に広がり視界が悪くなった。


「ルジアダ!」

リリーは、すぐにルジアダに近づいてお互いに背中を合わせて死角ができないようにする。


「「え!?」」

リリーとルジアダの2人の周りには沢山のセリーゼが現れた。


「フフフ…。さぁ、問題。本物はど〜れ〜だ?」

セリーゼは、人差し指を口元に当てながら悪戯っ子な面持ちで頭を傾げる。


「くっ」

ルジアダは魔力感知を試みたが、全てのセリーゼ達は魔力を纏っており、どれが本物なのか判断できず歯を食いしばりながら自分の範囲のセリーゼ達を見渡す。


一方、ルジアダの背後にいるリリーは、逆に目を閉じて集中していた。


そして…。


「そこよ!ウッド・アロー」

リリーは、右手に握っている剣をな右斜め前のセリーゼに向けて先端が尖った木の矢を10本ほど放った。


「凄い!正解だよ」

セリーゼは嬉しそうに笑い、左手で持っていた抱き枕に魔力を込めると抱き枕はセリーゼの背と同じぐらいの大きさの杖に変化した。


「どうして、わかったのかな?」

セリーゼは、杖を右手に持ち替えて前に突き出して自分の正面に魔力障壁を作り木の矢を全て防ぐと同時にセリーゼの分身達は一斉に消えた。


「彗星との訓練の時に教えて貰ったのよ。【ワールド・ツリー】の所有者の私にしかできない感知。大地に魔力を流して周囲の重さを読み取ったわ。ダミーは重さは無いから」


「なるほど、【ワールド・ツリー】所持者ならではの感知能力。納得、確かに分身には重さがない。盲点だった…」


「サンダー・ブラスト」

ルジアダは、セリーゼの右側に移動して雷中級魔法サンダー・ブラストを唱えて光線の様な稲妻を放つ。


しかし、稲妻はセリーゼの間近でポップして上空に逸れた。


「くっ、リリー様、申し訳ありません。魔法計算を妨害されたみたいです」


「仕方ないわ。それだったら、私達獣人の得意な接近戦に持ち込んで一気に畳み掛けるわよ」


「はい」

リリーとルジアダは、セリーゼを挟む様に左右から接近する。


「雷歩!」

ルジアダは、稲妻を纏い雷歩で一気にセリーゼの接近して剣を振り下ろす。


セリーゼは難なく杖で受け流して反撃しようとしたが、そこにリリーが双剣で連撃してきたので杖で防いで距離を取ったがリリーはセリーゼに貼り付くように追いかけて連撃を続ける。


セリーゼは、杖で防いだり体を反らして攻撃を凌ぐ。



そこにルジアダも攻撃に参加してきたので、セリーゼは左手をルジアダに向けると同時に魔力波を放ちルジアダを吹き飛ばした。


「うっ」

ルジアダは地面を転がり、すぐに体勢を整える。


その間にセリーゼはリリーが振り下ろしてきた左手の剣を杖で弾き、高速で杖で連続の突きを放った。


「〜っ!?嘘でしょう。きゃ」

その連続の突きは、杖8本で同時に突きをされたかの様な高速だったためリリーは全てを防ぐことができず3発が胸や腹、脇腹に決まり後ろにズリ下がった。


「リリー様、大丈夫ですか?」

ルジアダは、リリーに駆け寄って尋ねる。


「ええ、大丈夫よ。それにしても、わかっていたけど、魔力だけじゃなく杖術も一流なんて。あんな高速の突きは初めて見たわ。イシリアのレイピア1本でまるで3本同時に突きをされたかの様なトリプル・スピアでも驚いたのに。悔しいけど、私達、完全に遊ばれているわね」


「そうですね、どうしますか?リリー様。私では倒せません。それに、リリー様の切り札であるソーラー・レイはセリーゼ様を倒すことができるかもしれませんが、ソーラー・レイを発動するには貯め時間が必要不可欠です。お恥ずかしいながら、私1人ではその時間を稼ぐことすらできないです」


「そうね。でも、大丈夫。こうなったら、まだ1度も試したことがないけど、彗星が私のために作ってくれたこの武器の切り札を使うわ」


「では、私が微力ながら可能な限り全力で僅かな隙を作れる様に頑張りますのでその隙に決めて下さい」


「ええ、頼むわよルジアダ」


「リリーちゃんの記憶を覗いていないから安心して。フフフ…楽しみ。一体、ター君はどんな切り札をリリーちゃんに託したのかな」


「雷歩!ライトニング・シャワー」

ルジアダは稲妻を纏い、セリーゼの魔力波を警戒しながら雷歩でジグザクに走りながら雷魔法ライトニング・シャワーを唱えて迫る。


上空に異次元の空間が広がり、次々に何度も鳴り止まない轟音を立てながら落雷する。


セリーゼは、軽やかに後ろや横にステップをして落雷を避けていく。


「ヤッ!」

ルジアダは超加速したまま、セリーゼに剣で斬掛かる。


セリーゼはステップして落雷を避けながらルジアダの攻撃を杖で防ぐが、ルジアダは弾かれない様に力と体重を掛けてそのままセリーゼと鍔迫り合いに持ち込んだ。


「ぐっ」

ルジアダは鼻血が出るまで極限まで身体強化をするが、セリーゼは膨大な魔力で身体強化をしているため涼しい表情のままだった。


「ルジアダさん、私に鍔迫り合いをしても私に勝てないし、ここにも落雷が落ちると思うけど?」

セリーゼが忠告した時、落雷が落ちる。


セリーゼは、落雷が落ちる瞬間にバックステップして距離を取り回避した。


一方、ルジアダは自身の落雷が直撃する。


「せっかく、教えてあげたのに」


「いえ、これでいいのです。これが、私の奥の手です。まだ、未熟なので自身の魔法で強化しないといけませんので」

ルジアダが纏っている稲妻は雷歩の時よりも更に激しくスパークしていた。


「雷歩二式、瞬雷」

ルジアダは、瞬雷を使う。


瞬雷は今までの雷歩よりも格段にスピードが上がっており、一瞬でバックステップをしてまだ空中にいるセリーゼに迫った。


ルジアダの速さに、セリーゼは目を大きく開き驚いた。


だが、ルジアダは自分の速さに対応出来ておらずバランス崩し前に倒れそうなった。


しかし…。


(くっ、今、ここで倒れる訳にはいかない。リリー様のために!)

幼い頃からリリー護衛を任され一緒にいた記憶を思い出して歯を食いしばり必死に左足を一歩出して転倒しそうな姿勢を耐えて剣を前に突き出して渾身の捨て身の突進の突きを放つ。


「瞬雷が使えるなんて凄い。だけど、それは無謀だよ。全く制御が出来ていないから諸刃の剣と同じ。しかも、雷歩と違って完全に速さに体がついて行ってないからスキルに振り回されて直進しかできずに姿勢も崩れている」

(でも、これは避けれないし、この攻撃は加速も加わっていて威力も侮れない)

セリーゼは欠点を言ったが、ルジアダの瞬雷での捨て身の突きを避けることが間に合わないと判断して真剣な表情に変わり握っている杖に魔力を込めて突きを放つ。


空中にいたセリーゼに接近するためにルジアダも空中に跳んだので、魔力の差が如実に出てしまったルジアダは後ろに吹き飛び地面を所々抉りながら転がった。


ルジアダは落雷の直撃と瞬雷の魔力制御ができず、ほぼ全身に火傷を負っており瞬雷の状態を維持したままどうにか立ち上がった。


「くっ」

セリーゼは、空中でバランスを崩したので体を捻って体勢を整えて地面に着地と共に杖を地面に突き刺してズリ下がるのを防いだ。


しかし、セリーゼに黒い影が覆ったので、セリーゼは上空を見上げるとリリーがいた。


「ありがとう、ルジアダ。あなたの作ってくれたこの隙を大事するわ。お蔭で、この攻撃は避けれないはずよ!聖域の(サンクチュアリ・ソード)

リリーはジャンプしており、降下しながら左右の双剣を振り上げて魔力を込めて双剣同士を合わせると双剣は刀身2mぐらいの一刀の太刀と変化しリリーの魔力と自然の魔力が太刀に収束していき天を貫くかの様な巨大な緑色の魔力の刃に変わり振り下ろした。


「これは、予想外の出来事…。」

巨大な刃が迫る中、セリーゼはその刃に見惚れており口元を緩めた。



そして…。


「あなた達にとって、1番強いと思う人は誰?」

セリーゼが呟いた瞬間、リリーの巨大な刃がセリーゼを飲み込み周囲の大地が抉れ砂埃が舞う。



そんな中、リリーの巨大な刃を目撃したエルフ達だけでなく、ジャンヌ達も呆然と立ち尽くしていた。


「せ、セリーゼ様!」

我に返ったトネルは、セリーゼの名前を叫んだ。


「流石、坊やが作った武器だけのことはある。まさか、失われた魔法(ロスト・マジック)・聖域の(サンクチュアリ・ソード)がまた見られるとはな。作った坊やには呆れるな。しかし、魔力制御が未熟であの威力は、やはり恐ろしいな。」


「リーエ様、リリーの聖域の(サンクチュアリ・ソード)は誰でも使える剣に魔力を込めただけの魔力剣じゃないのですか?」


「全く違うぞ、ジャンヌ。聖域の(サンクチュアリ・ソード)はリリーのユニーク・スキル【ワールド・ツリー】所持者のほんの一握りにしか使えない魔法だ。自身の魔力だけでなく、自然の魔力をも利用する。だから、魔力制御が難しい反面、魔力制御に長けていればいるほど威力が増すのだ。簡単にいえば、威力の上限がほぼ無限大だ。斬られた相手は消滅する恐ろしい魔法だ。だが、これで決まらなかったらリリー達に勝機はないな」

リーエは、リリーの攻撃を見て感心しながら観戦する。


「ですが、リーエ様。斬られた相手は消滅するのですよね?どうみても…。」


「フン、まだ魔力制御が荒削りだけど、威力としては切り札として認めてあげても良いわね。でも、セリーゼがあの攻撃で簡単に負ける訳ないでしょう。その証拠に、ほら、ちゃんと見なさい」

栞は、ウルミラの疑問に答えた。


リリーが振り下ろした巨大な刃は完全に振り下ろされておらず途中で止まっており、リリー自身も地面に着地できずに空中で静止した状態だった。


そして、観戦した誰もが気付く、まるで刃を受け止められているかの様だと…。


舞い上がった砂埃が薄れていき、セリーゼが居た場所に2人の影があった。


「「え?嘘…。」」

ジャンヌとウルミラは、セリーゼの前にいるもう1人の影を見て驚く。


「大成!?」

「大成さん!?」

もう1人の影の正体は大成(複製体)だった。


大成(複製体)は左手を挙げて、リリーの巨大な刃を掴んで受け止めていた。



ジャンヌとウルミラは確かめる様に隣りにいる大成を見て大成が居るのを確認して、再び、セリーゼの前にいる大成(複製体)を見ると、やはり大成(複製体)が居た。


2人は目を擦って、再度、セリーゼ側の大成(複製体)を見る。


「これは、一体どうなっているのですか?リーエ様」


「簡単なことだぞ、ジャンヌ。これが、セリーゼの切り札だ。巨大な刃が直撃する寸前にセリーゼが質問しただろ?」


「はい…え?ま、まさか…。」


「気づいた様だな。対象に質問をし、対象が思った人物を召喚、いや、作り出したと言った方が正しいかもな。全く、厄介な能力だ」

リーエは、深い溜め息を零した。



「彗星!?え?どういうこと?」

まだ、セリーゼの能力に気付いていないリリーは観戦していた大成の方に視線を向けてしまう。


「きゃ」

その時、大成(複製体)に掴まれている刃を引っ張られてしまい、慌ててリリーは太刀を解除して双剣に戻したが既に遅く、反動で引き寄せられる。


「2人共、レオ君を思い浮かべるのかと心配したのだけど、2人はター君を思い浮かべてくれて助かったよ。流石にレオ君だと、この攻撃は防げていなかったから」

セリーゼは、ホッと胸を撫で下ろす。


「くっ」

引き寄せられるリリーは守りに回ろうとせず、逆に空中で顔の前で腕をクロスにして頭から大成(複製体)に向かって一直線に反撃に出る。


大成(複製体)は、右手に拳を握り締めてカウンターを狙う。


ルジアダは酷使して疲弊仕切った体で最後の魔力を振り絞り、大成(複製体)の背後から最後の瞬雷を発動して剣で捨て身の攻撃をしにいく。


しかし、ルジアダの突きは虚しく大成(複製体)が振り返りながらギリギリのところで躱し、それと同時に大成(複製体)から右拳が鳩尾に入りそのまま倒れた。


「ハッ!」

リリーは、クロスしていた腕を広げて攻撃する。


大成(複製体)は左手をリリーに向けて魔力派を放ち、リリーを吹き飛ばした。


「きゃ」

リリーは、真後ろに吹き飛んだ。


大成(複製体)は一瞬で吹き飛ばしたリリーの背後に回っており、右足で蹴り飛ばそう足を振り抜く。


「くっ」

リリーは気付いたが、頭を大成(複製体)に向けるだけしかできず目を閉じる。


「待っ…!」

セリーゼは、流石に危ないと思って静止させようとしたが間に合わない。


大成(複製体)の右足の蹴りが無防備のリリーの頭に当たりそうになった時、観戦していた大成がリリーの間に入り大成(複製体)の蹴りを左手で受け止めた。


「彗星!?」

リリーは、恐る恐る目を開けると大成の姿があった。


大成は、右拳で大成(複製体)の鳩尾に攻撃する。


大成(複製体)は両腕を縦に合わせて防ぐがバランスを崩して後ろに倒れる。


大成は左手で大成(複製体)の右足を掴んだまま振り上げて反対方向の地面に叩きつけ、無言で腰を落としてガードの上からでも構わずに殴り続ける。


そして、大成は左手で大成(複製体)をオーバースローで地面と平行に投げ飛ばす。


大成は大成(複製体)の後ろに回り込んだが、大成(複製体)は右手に魔力を集中させて魔力剣・村雨を発動しており体を反転しながら大成に攻撃を仕掛ける。


大成も大成(複製体)が村雨を発動していることに気付いており、同じく右手に村雨を発動させて自らも接近する。


そして、お互いに交差した。


大成(複製体)の村雨は粉々に砕け、体は複数に細切れされて霧の様に音もなく霧散した。


「「……。」」

大成の死を実感させるほどの殺気で全員が息苦しくなり、その圧倒的な強さを垣間見た誰もが言葉を失っていた。


「リリー、この勝負はリリー達の負けで良いか?」


「え、そ、そうね。彗星が助けに入らなかったら私は大怪我していたわ。助けてくれてありがとう」


「あと先に言っておく、セリーゼ。今度、俺の複製体で俺の仲間を傷つけたら絶対に許さないぞ」


「う、うん、わかった。ごめんなさい。今度からしないから。だから、その殺気を納めて欲しい」


「ふぅ、僕もごめん」

一度目を閉じて深呼吸して冷静になった大成は、放っていた殺気を止めて頭を下げた。


「大成、よく自分自身に無傷で勝ったわね。圧倒していたじゃない。もしかして、エヴィンのユニーク・スキル【シャーマン】と同じで8割ぐらいしか実力を再現できないとか?」

ジャンヌは、口元に手を当てて頭を傾げながら尋ねる。


「ん?ところで、エヴィンって誰だっけ?」


「あの、大成さん。魔王決める大会で戦った人ですよ。死者の魂を人形に憑依させて戦ってた人です。覚えていませんか?」

ウルミラは、苦笑いを浮かべて答えた。


「あ〜、そういえばそんな人居たね」


「はぁ、呆れた」

ジャンヌは溜息をつき、話を聞いていたリリー達も苦笑いを浮かべていた。


「う〜ん、どうだろう?僕の考えだと、おそらくセリーゼの魔力が関係していると思ったかな。自分自身より強い人物は自分自身ぐらいか、少し上乗せできるぐらいだと感じた。複製体は僕の魔力って感じよりもセリーゼの魔力の質だったし」


「ハハハ…もう凄いを通り越して恐いよ。ター君の言う通り、私より強者最大は私の魔力より2割ほどまで強くできる。でも、制御が甘くなるのが欠点」

苦笑いを浮かべて答えるセリーゼ。


「セリーゼ、坊やには常識が通用しないぞ」

リーエは、そっとセリーゼの肩に手を乗せて頭を振る。


「ハハハ…。そうだね…」

セリーゼは呆れた表情で納得し、ジャンヌ達もウンウン頷く。


大成は何とも言えない表情でやり取りを見ていた。


「あ、そうだ。リリーちゃん、ルジアダさん、あなた達の名前覚えたから」


「「ありがとうございます!」」


「まだ荒削りだけど、リリーちゃんの聖域の(サンクチュアリ・ソード)、ルジアダさんの瞬雷、うん、凄かった」


「私も聖域の(サンクチュアリ・ソード)は始めて使ってみましたが、簡単にホイホイと練習で使えないと思いました」


「そうだね、私の空間ならまだ大丈夫だけど現実では地形が変わってしまうね」


「トネル様、そろそろ次の試合を始めませんか?今の戦いを見て無性に戦いたくなりました」

マミューラは、指を鳴らしながら提案する。


「そうだな、わかった。次の試合はマミューラVS魔人の姫ジャンヌと【ヘルレウス】のウルミラを行う。準備は良いか?」

次回、ジャンヌ、ウルミラVSマミューラです。

もし宜しければ次回もご覧下さい。


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