表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精王姫 Ⅰ  作者: 愛桜
覚醒―…そして始まる
13/17

第13話

ユズナは俺の血を少しでも止める為か、支えたと同時に横腹を手で抑えて、横たわらせた


「秋斗…秋斗っ…!」


ユズナは何度も俺の名前を呼ぶ


「…ユズナ…大…丈夫?」

「私は大丈夫っ…怪我をしてるのは秋斗…っ、今の秋斗はただの人間なんだから…こんな深くまで貫かれて血もいっぱい出てる…!死んじゃうっ!」


"今の''ていう言葉に引っかかったが、今はそんな事気にしてる余裕も無かった


「だねぇ、人間は弱いから…死んじゃうね!!」


リリィは楽しそうに笑いながらユズナと俺を見る


「………許さない」

「はぁ?」

「お前を許さないっ」

「許さないのは勝手だけどさぁ、その男もう死ぬんじゃない?」

「っ!」


リリィを殺気立てて見ていたユズナがはっと俺を見る


「あ…ダメ…っ…秋斗!」


俺の息の荒さと、体温が下がっていっているのを感じたのかユズナが俺の横腹を抑えていた手の力を強める


「……っ」


大丈夫て言おうとするが声が出ない


「秋…斗ぉ…やだ…やだぁ…」


ユズナの綺麗な目から大粒の涙が落ちた


その涙は俺の頬に落ちて伝う


そのユズナの泣いている姿を見て、俺の頭に一瞬にして''記憶''が流れた


その''記憶''はすんなりと俺の頭に入ってくる―…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ