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第1話
これは精霊使いと精霊、死神や殺し屋(精霊使いなどを専門とする)などなどが登場する
戦いあり、青春あり、ラブあり、お笑い(?)ありのお話です!
ある日の放課後
俺はジャージを屋上に忘れて取りに来ていた
屋上の扉を開けたと同時にキィ〜…と錆び付いている音がする
その音を聞きながら屋上に踏み出す俺を6月のジトジトした生暖かい風が包んだ
俺はそれを気にする事無くジャージがあるであろう場所へと足を動かそうとして…止めた
目の前に女の子が立っていたからだ
「…っ」
俺は息を呑む
燃えるような赤髪、胸くらいの長さまである髪の毛はストレートに綺麗に伸びていて、バイオレット色の綺麗な瞳
そして何より息を呑んだのは…その女の子の美貌
肌が白くて、顔も小さいのに目はでかい、鼻筋も綺麗で高く、小さくて形のいい唇
綺麗すぎて怖いくらいに女の子は美しかった
ジトジトした風が女の子の綺麗な赤髪を揺らす
「秋斗」
そして女の子は、俺の名前を透き通った綺麗な声で紡いだ