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君との日々  作者: Toki.
45/57

#45 修学旅行〜出発〜



「俺は、雫ちゃんが好きだよ」



その告白から、家に帰るまでは沈黙の時が俺達の間にあった。


しかし、家に帰ってからというものの、空はそんなことも無かったかのように俺に接してくる。


…空は俺が雫の事をなんとも思ってないと思っているんだもんな。


俺達は明日の準備を終え、布団へともぐりこんだ。







そして、朝がやってくる。



「だ〜い〜ちっ!」



ボン! という音と共に、俺の体に痛みが走った。



「いってぇ!」


「やっと起きたぁ」



この痛みの原因は、どうやら空が俺の体を布団越しに殴ってきたらしい。


布団越しでもこの痛さ。


さすがは俺の弟というべきだろうか。



「朝ごはん食べるから、早くリビングに来いよぉ」



空はそういうと、鼻歌交じりで俺の部屋から出て行った。


俺はというと、未だに残っている痛みと眠気、両方と戦いながらベッドから降りていた。


着替えも終え、空の美味しいご飯が待つリビングへと足を運ぶ。


俺が行くころには、机の上には料理が並べられていた。



「やっぱ、空のご飯はうめぇな」


「だろ? だろ? もっと褒めてぇ!」



ニシシと笑うのがどうも空の癖らしい。


その笑顔が、女の子の心を掴むとも知らずに使っているのだろうか?


それとも、わざとなのだろうか?


いまいち、俺にはわからない。



ご飯も食べて、修学旅行に行く準備をして、いざ出発。



修学旅行へ。








集合場所は学校となっている。


どうやら、学校からバスで空港まで行くらしい。


目的地は北海道。


9月下旬のこの暑い時期に北海道とはなんともありがたい話なのだ。


いつものように電車に乗り、学校へと向かう。


次の駅では、いつもより大きい鞄を持った雫に会った。



「雫ちゃん! おっはよぉ!」



いつも最初に挨拶するのは空と決まっている。



「おはよ」



そして、最近の俺はというと、雫に挨拶もしていないのだ。


挨拶できる雰囲気を空が作ってくれないというか、なんというか。


とりあえず、挨拶をしていない。



雫はいつものように、俺達のほうに一切見向きもしない。


空はそれでもかまわないかのように、一方的に話をしている。


たまに、雫から返事が返ってくる程度だ。



「雫」



電車を降りて、学校に向かっている最中、俺がふいに雫の名前を呼んだ。



「何?」



俺は何も言わず、雫が持っている鞄に手をかける。



「な、何よ!?」


「…持ってやる」



雫は、すんなりと手を離した。


やっぱり、重かったのだろう。



「お、落とさないでよ!」


「そこまで馬鹿じゃない」



しかし、俺の鞄ひとつと、雫の鞄…すっげぇ重い。


思ったより、雫の鞄が重かったのだ。


よく、こんな重い鞄を持っていたな。


いったい何が入っているのか知りたいぐらいだ。







学校に着くと、空に雫の鞄を渡した。


「もってやれよ」というと、空は素直に頷いて、雫と一緒に3組の所へと行った。








雫が去り際に「ありがとう」と呟いたのは、気のせいではないと思っておこう。



















修学旅行編スタートです。

一応、この章で終わりにしたいなぁと思ってたりw

発展が急すぎてごめんなさい。

これから、少しどよ〜んとした小説になりますが、

どうぞよろしくおねがいします。




評価で言いにくい人は、

net_touki_net@yahoo.co.jp にメールを送ってくださるか、


http://plaza.rakuten.co.jp/mlq84s/mailboxform/

で、匿名でのメッセージもできます。

宜しくお願いします。






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