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君との日々  作者: Toki.
40/57

#40 いつもどおり


屋上で明と話しながら、1限目をすごした。


休み時間になると、明が「教室に戻るか〜」と言ったので、俺たちはその場に立つ。


屋上を出て階段を下りていくと、偶然にも雫に会った。



「雫!」



明と俺と雫以外、誰もいないのを確認して、雫の名前を呼ぶ。


心配そうな顔をした雫が向いた。



「大地、何かあったの?」


「何も無いよ」



雫に心配されるなんて、どれだけ嬉しいか。



「ところで、どうしたの? こんなところで一人でうろついて」



俺が質問すると、雫はあたふたしながらこう答えた。



「べ、別に大地を探しに来たんじゃなくて、ただ…その、図書室に行こうとしたの!」


「そっか」



心配して、探しに来てくれたんだ!


こんな幸せ味わえるなら、少しいやなことがあるのもいいかもしれない。


そんな雫が可愛くなって、ギュッと抱きしめてみた。



「…何するのよ」


「ハグってやつ? 誰も見てないから〜」



ニシシと笑うと、雫は呆れた顔をして、俺の腕からスッと抜けた。



「私、教室に戻るから」



そう言って、歩き出す雫の後姿をじっと見ながら俺は気が少し晴れたことに気がついた。


『雫ちゃんがいるだろう?』


明のあの言葉は間違ってなんかいない。


俺には今、雫がいる。



「図書室はいいのか?」



俺が雫に声を掛けると、パッと後ろを向いてきて「馬鹿っ!」と叫んできた。


そして俺たちも教室へと戻ることに。


3組の前を通るときに、再び空と会った。



「空!」


「大地、さっきはどうしたんだよ〜。いきなり居なくなっちゃって」


「お前こそ、男前になっちゃって。その眼鏡はファッションか? それとも、勉強のしすぎか? すっげぇ久しぶりじゃん!」


「眼鏡かけてたほうが、優等生に見えるだろ? だからつけてるんだよ〜」



久しぶりに双子の弟と話した俺は、懐かしい気分を味わった。


由梨と会ったときとはまた違う、懐かしさを。



「立花君!」



そう呼ぶのは、3組の学級委員長っぽい人だ。


明らかに、優等生と言う雰囲気をかもし出している。



立花とは、空の苗字である。離婚して父親に引き取られた空と母親に引き取られた俺の苗字は違ってくるのだ。



「なんだよ。委員長〜あまり怒ると可愛い顔が台無しですよ〜」



今日、転校してきたと言うのに、空は妙にこの学校の雰囲気に溶け込んでいるようだ。



「な…何を言うんですか! 次は移動教室なんです! 実験室の場所が分からないでしょうから、教えてあげようと思ったのに」


「あ、本当に? ありがとう〜!」



空は俺に「じゃあな!」と言うと、学級委員長の下へ行った。


俺と明は教室へと再び向かった。



教室へと入ると、みんなの視線が俺へと向けられた。


さっき、あんな悲劇? ドラマチックなことがあったから当然だろう。


俺は教室に入ると、真っ先に由梨と目があった。



「さっきは悪かったな」


「ううん。大丈夫だよ」



俺は少し生徒に囲まれている由梨に謝った。


うん。


いつもどおり出来ている。



「昼休み、話せるかな?」


「…うん」



由梨に聞かれ俺は、少し間を置いてから返事を返した。



















空君の本名は立花 空です。





自分の文章能力が本当に足りない…。

バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。


評価で言いにくい人は、

net_touki_net@yahoo.co.jp にメールを送ってくださるか、


http://plaza.rakuten.co.jp/mlq84s/mailboxform/

で、匿名でのメッセージもできます。

宜しくお願いします。






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