#04 そして俺は問う
翌朝、昨日と同じ時間に登校した。
目的はもちろん、雫に会うため。
…はじめに言っておくがストーカーじゃないぞ。
電車を降りて、少し歩くと、三つ編み、眼鏡モードの池上雫を発見。
俺は、ドキドキしながら雫に近づいた。
「なぁ」
俺が呼ぶと、雫は無視して歩いていく。
「石上さん」
そう呼ぶと、雫は止まって俺のほうを見た。
「昨日は定期ありがとう」
そう言って、雫はまた歩き出した。
…その行動一つ一つが可愛く見えて仕方ない。
なんか胸が痛いや。
「ちょっと待てって、一緒に学校行こうぜ?」
…無視。
「ちょ、待てって」
…無視。
「お〜い、石上さ〜ん」
…無視。
「おいって!」
俺はイラついた声で叫び、彼女の方をつかんだ。
「何?」
「いや、なんでもないけど」
「なら、話しかけないで」
そう言って、再び歩き出す雫。
うわぁ、いきなり嫌われた俺…。
「あ、あのさ」
俺は彼女にもう一度声を掛けた。
無視されたけど。
それも覚悟の上だ!!
「なんで、仮面をかぶってんの?」
俺がそう問うと、彼女の動きが再び止まった。
「何が?」
「昨日、俺にぶつかったの石上さんでしょ?」
「私は、ぶつかってなんか…」
明らかに動揺してますが。
「あんなに可愛いのに、なんでそんな格好を?」
少し黙ってから、ため息を雫ついた。
「…貴方なら分かるでしょ? 顔がいいと損するのよ」
それだけを言って、彼女は歩き出した。
損をするって?
まったくわかんねぇよ。
「何で?」
俺がそう問いかけても、彼女は無視をして歩いていった。
昼休み、俺は暇だからと理由で、体育館裏へと煙草を吸いに行った。
体育館裏に着くと、女の声がした。
「先着がいましたか」
俺はぼそっと呟き、ほかの場所を離れようとしたとき、彼女の声が聞こえてきて、体育館裏を覗いた。
そこには、女3人に囲まれている雫が立っていた。
どうも、何かを問いただされているらしい。
まぁ、あの格好で、あの性格だ。
いじめられるのは目に見えている。
いつもなら、そんな面倒なのは放っておくのだが、今回は頭より先に体が動いてしまった。
「おい、お前等なにやってんだよ?」
俺がそういうと、びびったのか、女の子は退散して行った。
3人が去って行った後に取り残されたのは、俺と雫。
「…顔が悪すぎると、損する事だってあるぜ?」
「いいよりはマシよ」
そう言って、雫は去って行った。
自分の文章能力が本当に足りない…。
バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。
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