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君との日々  作者: Toki.
23/57

#23 テスト勉強2

『別にいいよ』



俺は、今日のテスト終了後にあるメールを雫送った。


さきほどの、『別にいいよ』は、その俺のメールに対する返信メールである。








朝、雫と別れた後、教室に入ると、数名の男子の視線を感じた。


その視線を無視し、俺の席である窓際の一番後ろにつくと、隣の席の明が俺の前までやってきた。



「なんで、しず…噂のあの子と、一緒に図書室なんかで勉強しているんだよ!?」



わざと教室全体に聞こえるように、明は言ってきたのだ。



「ちょ、お前、少し静かに喋れ!」



明は俺にだけに見えるようにニヤリと笑ってきた。


この状況をどうやら明は楽しんでいるらしい。


今度は、俺にしか聞こえないように話し始めた。



「それで、なんで雫ちゃんがあの格好で?」


「…えっと、俺って有名じゃん?」



俺の質問で明は頭の上にクエシュチョンマークを浮かべている。



「まぁ、そりゃな。有名だろ」


「雫の友達に、俺と一緒にいる理由を聞かれて、雫は説明するのが面倒らしい」



なるほど! と言わんばかりに、手をポンと叩いた。


そこで、チャイムが鳴った。


昼前にはテストが終わり、「案外簡単だったな…」と呟くと、俺の隣に居る明が「はぁ!?」と反論してきた。


どうやら、明は出来が悪かったらしい。


さっきのお返しも含めて、明の肩に手を置き、ドンマイと笑みを見せてやった。


そして、俺が次にとる行動は、雫にメールを送ることである。


それはテストが始まる前から決めていた事。


カチカチと携帯を打っていると、横から明の顔がスッと伸びてきて、俺の画面を覗いてきた。



「へぇ〜、大地君も可愛い所あるんですね」



メールの内容を見てやったと言わんばかりに、ニヤリと笑ってくる。



「み、見たな」



俺は明から携帯を遠ざけた。



「見てないよぉ〜」



ニヒヒと笑う明の様子からして、90%メールの内容を見たに違いない。


そして、残りの10%を増やし、俺が100%の確信を得たのは、明のこの言葉からだった。



「俺も、今日大地の家に行こうかな」


「ちょ、お前! やっぱり見たんじゃないか!」



俺はそう言って、明の腹を殴る。


痛そうにしながら、「嘘に決まってんだろ…」と呟いた。








俺はそのまま家へと足を運んだ。


雫は家に帰ってご飯を食べてから、俺の家に来るという。


少し、部屋を片付けて、ご飯を食べて、雫がくるのを待つ。


何を期待しているのか、布団のしわをしっかりと伸ばして、綺麗にしたのは秘密だ。



「…一応、コンドームは持っておくか」



俺の部屋のベッドの脇においてある、引き出しの中へと隠しておいた。


それから間もなくの事、家のインターフォンが鳴り、「はーい」と俺は声をあげて、玄関のドアを開けた。



「よっ」



そう言ったのは俺じゃない。


無言のまま、俺はドアを閉めた。



「閉めんなよ!」


「…うっせ、帰れ」


「俺だって、雫ちゃんを見たいんだよ!」



そこにいたのは雫ではなく、明だった。



「帰れ、殺されたくなければ、今すぐに!」



俺は怒鳴りながら、ドアの向こう側に居るであろう、明に怒鳴った。


諦めて「分かったよ。」と呟いて帰っていった。


明悪いな。今日だけは、俺に夢を見させてくれ!


そんなことを考えていると、再び家のインターフォンが鳴った。


玄関のドアを開けると、そこには美人モードの雫が立っていた。



「勉強道具は持ち帰ってきた?」



雫の言葉に俺は首を横に振る。



「俺は学校に、一切勉強道具を持っていっていない」



雫は一瞬驚いた顔をして、フッと鼻で笑い「大地らしい」と呟いて、俺の家の敷地を跨いだ。









そう、俺が雫に送ったメールとは、



『今日、俺の家で勉強を教えてくれないか?』と言う、優等生振りを見せるメールだったのだ。
















…分かりにくい文章の仕方だったかもしれません(っд;`。)スンスン




自分の文章能力が本当に足りない…。

バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。


評価で言いにくい場合は

net_touki_net@yahoo.co.jp にメールを送ってくださるか、


http://plaza.rakuten.co.jp/mlq84s/mailboxform/

で、匿名でのメッセージもできます。

宜しくお願いします。





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