#17 自宅謹慎
あのあと、俺は学校から一週間の自宅謹慎と告げられた。
明はどうやら厳重注意だけですんだらしい。
「はぁ…」
そして、今日は謹慎最終日。
俺はベッドの上で寝転んでいた。
今回の唯一の救いは、退学にならなかったこと。
あれだけ、派手な喧嘩をすれば退学になってもおかしくないのだが、今回は“リンチ”された
と言うことになっていたらしい。
それでも、喧嘩は喧嘩と言うことで、俺には一週間の自宅謹慎ですんだのだ。
朝8時ごろにおきて、毎日2回学校から電話に、面倒ながらも応答する。
そんな毎日の中、俺にある一通のメールが届いた。
「お、誰だ?」
どうも、こんな生活をしていると、独り言が多くなるらしい。
携帯を手に取り、メールを開いてみると、そこには『石上雫』の文字が。
「…雫!」
俺は嬉しさのあまり、ベッドから飛び起きて、その辺をうろうろしながらメールを読んだ。
『家どこ?』
雫からのメールはずいぶん短かかった。
なんで、雫は俺の家なんか知りたいんだ?
まさか、見舞い!?
それとも夜這い?
いや、後者は無いな。前者も…ないけど。
俺は自分の住所と、分かりやすい説明文を加えて、返信をした。
それから20分後、メールが返ってきた。
『今日、行くから』
…何で?
もしかして、喧嘩でボコボコにされたのを知って見舞いに来てくれるのか?
まさか…あの雫が?
いや、もしかしたら雫は…。
色々妄想を膨らませ、俺はたまらず、雫の今までのメールを保護した。
それにしても、あの雫に会えるのが楽しみで仕方が無い。
俺は、自分の部屋から出て、髪の毛、服装、その他身なりを雫に会っても恥ずかしくないようにセットをした。
夕方4時ごろ。
そろそろ学校も終わり、雫が家に着く時間帯だろう。
そこから10分程度だから…
結局俺は3時過ぎから玄関で雫が来るのを待っていた。
学校が終わるのが3時半と言うのに、馬鹿か俺は。
そして、4時17分。家のインターフォンがなった。
俺は、何も言わずに、玄関のドアをあけると、そこには美人モードの雫が居た。
「し、雫…」
7日ぶりに雫に会った俺は、彼女を抱きしめたい衝動に襲われた。
「大地が自宅謹慎になったって聞いたから」
「とりあえず…入る?」
「いや、いい」
速攻断られましたとも。
「えっと…今日はどうしたの?」
俺はビクビクしながら聞くと、雫はかばんに手を伸ばし、何かを取り出そうとしている。
「この前さ…学校に行くのが楽しいって言ってたじゃない?」
「うん」
それは、雫が居るから。
すると雫のかばんから出てきたものは、なんと…
「はい、自宅謹慎だと、まともに勉強できないでしょ? だから、ノートをコピーしてきてあげたの」
ノートのコピー用紙だったのだ。
「…なんでこれ?」
「何でって、勉強が好きなんでしょ?」
至ってまじめな顔だ。
もしかして、この子は本気でそう思っていたのだろうか。
「この前、言ってたじゃん」
本当に彼女はまじめな顔だ。
確か、この前の電車のときは『好きな子が居る』でまとまった気がするのだが。
とりあえず、雫に反論するのは面倒そうなので…
「え、あ…うん。ありがとう」
そういって、コピー用紙に手を伸ばした。
雫の文字は、綺麗と言うより、可愛かった。
「字、読めなくても文句言わないでね」
そう言って、彼女は俺家を後にした。
このコピー用紙が、俺の宝物になったことは言わなくても分かるだろう。
自宅謹慎というものは、自分も回りもなったことがないので…。
半分以上というか、ほとんどが想像です。
ハイ。
先生に聞くのもなんだと思ったので、想像で許してください。。。
自分の文章能力が本当に足りない…。
バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。
評価で言いにくい場合は
net_touki_net@yahoo.co.jp にメールを送ってくださるか、
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で、匿名でのメッセージもできます。
宜しくお願いします。