#12 初デートの行方2
「えっと、何を買おうかな…」
俺は今、自動販売機である難題と立ち向かっている。
雫の好みも知らないし、何が嫌いなのかも知らない。
炭酸は飲めるだろうか?
ミルクティは飲めるだろうか?
お茶より、オレンジジュースの方が好きなのか。
俺…結局雫のこと何も知らないよな。
1分ほど悩んだ挙句、結局ミルクティとオレンジジュースにした。
どっちも飲めない奴なんていないだろう、という考えだ。
少し遅れたため、少し小走りで雫の元へと向かうと、男子3人組に囲まれていた。
これだから、可愛い奴は可愛そうなんだ。
俺は雫の下へと走った。
「おい! 俺の女に何の用かな?」
そう言って、雫と男子どもの間へ入った。
「「「「…へ?」」」」
すると、俺と男子3人組の声が重なった。
「え、こんなところで何しているんだよ…?」
「大地こそ…これ、噂の…?」
一番出会いたくない相手と言えば分かるだろうか。
相手はそう…明達である。
「こ、こんな可愛い子だったのかよ」
「うっせ…」
俺の後ろでポカンという顔をしている雫に説明をした。
「えっと…こいつは俺の友達で、明って言うんだ。」
「そっ」
雫は少し不機嫌そうに返事をする。
「じゃ、俺たちは退散するとしましょうか。ごめんね〜! 大地の彼女さん!」
明は手をフリフリと振りながら立ち去ってくれた。
俺は雫の隣に座り、買ってきたジュースを見せて「どっちがいい?」と聞くと、彼女は即座にミルクティを選んだ。
「だから、私は大地の彼女じゃなって」
ボソッと聞こえるように言ってきた雫を、悪魔と思った俺はおかしな人間でしょうか。
「そうですね」
雫は無言でミルクティを飲み続ける。
「雫って、ミルクティ好きなの?」
彼女は正面を向きながら頷いた。
「何で?」
少し考えた素振りの後、彼女は少し微笑んで言った。
「なんか、ほわわんってするじゃない?」
「ほわわん?」
「うん。ほわわん。」
彼女の少し真剣な顔を見ると、俺の心もほわわんとした気がした。
「ほわわん…ね」
分かる気がする。
俺は心の中でそういった。
「ジェットコースターは駄目なんだよな、とりあえず回る系に乗るか?」
そういうと、彼女の顔がギョッとした。
「無理なのね」
「む、無理じゃないもん!」
「正直に言いなさい」
俺はつよがる雫を抑えるかのように言った。
「雫が楽しんでくれなきゃ、面白くないだろ? 嫌いななのは嫌いって言ってくれ」
俺は本日最高の笑顔と思われる笑顔で彼女に言った。
「じゃあ、遊園地なんか嫌い。」
そこまで否定しますか。
「…OK」
そう答えるしかなかった俺の心境を誰か受け取ってください。
その後は、適当に時間をつぶすために、飲食店で昼食を取ったり、アーケードゲームなどで遊んだ。
自分の文章能力が本当に足りない…。
バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。
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