#01 君との出会い
この小説は、一話一話が短くなっております。
そのため、できるだけ毎日更新ができるかと思っています。
では、短い前置きですが、「君との日々」をご覧ください。
一人、丘の上で夕日を見ながら、タバコを吸う男、池山大地。この丘の上から、空を見るのが好きなのだ。
俺の周りには、綺麗な花や、素敵な女の子もいない。
ただ、俺は愛に飢えていた。
小学校4年生のときに、親が離婚。
俺は母親に引き取られ、双子の兄弟は父親に引き取られた。
それ以来、母子家庭で育ってきた俺は、ちょっとずつ性格も荒れてきて、今に至る。
神崎高校の池山といったら、このあたりじゃ結構有名。
まだ、少年院には入ったこと無いが、留置所になら…まぁ多少。
警察官の人とも仲良くなり、警察内部でも結構有名な? 存在なのです。
俺の携帯がブルルと鳴った。
「もしもし?」
『あ、大地君。あたしだよ〜。 今日なんだけど、そっちに遊びに行ってもいいかなぁ?』
遊びに行く=SEXをしよう。という話だ。
「別にいいよ。」
『じゃあ、7時にそっちにいくね!』
そのまま電話は切れた。
俺の母親である馬鹿女は、夜はどこかで働いていていない。
前の夫が金持ちだったせいか、家だけは大きいのだ。そのため、俺の不良仲間たちの宴会場になったり、乱交場所になったり色々。
家に帰り、7時になると家のチャイムがなり、俺は人を確認したあと、家のロックをはずした。
そして、また欲求発散の行為が始まる。
行為も終わり、そしてベッドに裸のまま横たわっている女がつぶやいた。
「大地君のSEX好きなんだよね」
「そっか。」
俺はそっけない返事を返し、またタバコを吸い始めた。
「大地君は、明日学校?」
「行くかはわかんないけどね」
自分で言うのもなんだが、俺の顔はいいほうだと思う。
だから、勝手に女が寄ってくる。
女なんてものは、抱く玩具。俺の欲求を発散させてくれればいい。
そんなもんだ。
女が帰ると、俺は眠りについた。
翌日、目が覚めると、学校に行く準備をした。
俺の家から、学校までは電車を使い、30分ほどかかる。
どっかのテレビや、映画や漫画みたいに、歩きで登校なんてのは夢のまた夢なのだ。
駅のホームで、電車を待ち、電車に乗り、電車を降りて、学校にむかう。
そんな当たり前の行動なのだが、今日はその行動の中に俺の心を動かされる事が起きた。
電車を降りて、改札口を出て、学校へとむかおうとしたとき、変な女が俺にぶつかってきた。
「いってぇな!」
俺が怒鳴りつけると、女は小さな声で「ごめん…」といって、立ち去ろうとした。
「ちょっとまてよ」
女の腕をつかむと女がこっちを向いた。
「あ、なんでもない…」
俺はそう言って、女の腕を離し、俺は、その女の去っていく姿を知らぬ間に目で追っていた。
そのとき、ふと足元に何かがあるのが分かり、下へと目線を向けると、さっきの女が落としたであろう定期が落ちていた。
定期には『石上 雫』
「イシガミ…シズク」
俺は、頭に叩き込むように彼女の名前を呟いた。
「それにしても、とてつもなく可愛かった…。それにいい臭い…」
甘くて、俺の心を癒す香り…って、香りまでかいでいる俺は変態か。
ぼそっと呟くと、後ろから小学校からの幼馴染である安藤 明が俺の背中をぼんっと叩いた。
「おっはよ! 今日は学校に登校ですかい?」
「お、おう」
俺はようやく我に戻り、学校に向かった。
そういえば、俺と同じ高校の制服、しかも2年生のバッチをつけていたような気がする。
…って俺は、なんであの女の事をこんなに考えているんだ!
――学校に着き、授業が始まった。
少し…あの子に会いたいな。
ち、違うんだぞ! 好きとか、そういうのじゃなくて…
もう一度だけ、顔がみたいな…なんて。
「…そうだ!!」
俺は授業中にもかかわらず大声をあげてしまった。
しかし、周りには俺を笑うものはいない。
いるとしたら、隣の席で爆睡している明ぐらいなのだが、寝ているので笑うことも無い。
昼休みにでも、石上雫に定期を返しに行けばいのか。
これほど、心がドキドキしたのは久しぶりだ。
自分の文章能力が本当に足りない…。
バンバン訂正とか、こうしたほうがいいと言うアドバイスをくださると本当に嬉しいです。
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