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異世界?

 恐らく半年ほどが過ぎた。最初の頃に比べれば大分体が動かせるようになった。

 とはいえ、まだ自分で起き上がって座ったり、立ち歩いたりは出来ないのでたかが知れている。

そうはいっても周りにあるものにやたらめったら触りたい。興味が尽きることがない。これも一重に生後半年のなせる技か・・・。


 アレはなんだ?これ触りたい!と色々な所に手を伸ばしてニギニギしても、ほとんど皆抱き上げて「アババババー」とあやすばかりでフラストレーションばかりが溜まっていく。


 そんな、情報を中々仕入れる事の出来ない日々の中にあって、これまでにわかったことは以下の通り。


 

まず当たり前だけど日本じゃない。英語圏のどこかでもない。耳ははじめからちゃんと聞こえていたのでこれはまず間違いない。

 どこの言語かわからないけど、新しい私の脳ミソはかなり賢いらしく、最近部分的になんとなくわかってきた。



 次に、暖炉には薪を使うところらしいということ。なぜ「らしい」かというと、半年前にはぼやけすぎていて殆ど何が何だか、目で見てわからなかったから。

 今は大分見えてきたとはいっても相当ぼやけているので、はっきりと暖炉を見たわけではないのだ。炎っぽいものと、パチパチとはぜる音と暖かい空気からそうだと判断しただけだ。



 3つ目は、異世界の可能性が濃厚だということ。

 良い家に生まれたんだと思う。乳母のような人が何人もいて代わる代わるに私の世話をしてくれる。

 でもその中には、髪の毛辺りの色が赤や青や紫や緑と、かなり色とりどりなのだ。地球でメイドの髪の色が色とりどりなんて良いとこの家はまず無いだろうから、異世界の可能性が濃厚だと思ってる。多少願望もあるんだけどね。


 最後は家族構成。父、母、兄4人と私のようだ。それに私の世話係が何人かいる。

 父と母は忙しいのか1日に一度、数分会いに来るかどうかといったところだ。子育てをする気がないのか、時間がないのか、産んで世話係をつければ子育て完了と思っているのか、言葉が話せるようになったら是非とも聞いてみたいところである。


 そしてこの世界でも私はアリスと呼ばれていた。とりあえず女の子に生まれたみたいで一安心。

 騎士様との恋の準備を着々と進めていかねば!


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