勇者「俺が、次の魔王……?」 魔王「そうだ。交代制だ。勝ち残りね」
超短編です。
勇者「俺が、次の魔王……?」
魔王「そうだ。交代制だ。勝ち残りね」
魔王「くっくっくっ……。これが勇者と魔王、この世界で古より続く因縁と逃れられない輪廻だ。
──とか言った方がかっこよかったか?www」
勇者「死に際のセリフが長すぎる。
もう負けてるんだからさっさとくたばってくれよ。
その胸に突き刺さってるのは聖なる剣だよ」
魔王「なに、同じ故郷のよしみじゃないか」
勇者「は?」
魔王「ほら、地球だよ。同じ転生者。
てかなんなら日本人。ANIME、SUSHIつってな」
勇者「は?」
魔王「なに言葉通じてない? 俺さっきから日本語で話してるんだけど」
勇者「うわ、なんか聞こえる。自動翻訳魔法がバグってるわ。
ルーラで帰ったら王女に言わないと……」
魔王「あ、今ルーラって言った! うちらまじおなじ時代~」
勇者「さっきっから魔王のキャラ崩壊がすぎる件」
魔王「『○○な件』とかきっしょ笑 勇者くんまじオタクでキツいわ~」
勇者「なんで魔王がオタクに厳しいギャルなんだよ……」
魔王「いやだってウチ、TS魔王だから!」
勇者「女から男のパターンあるんだ。イヤな異世界転生」
魔王「そう! 前世はまじでギャルやってたの。
今じゃ男の魔王ってね!
きっと、だからギャルとしての自我が保ててるのかな?ってね」
勇者「……おい、なに言ってんだよ──」
魔王「ずっとわかってたんだ。こうなるって。
アタシは、半分魔王で、半分ギャルの元勇者。どっちつかずのなりそこないだよ。
言うの忘れてたね。魔王討伐おめでとう、〇〇君」
勇者「どうして、おれの真名をーー」
魔王「最後の一撃、かっこよかったよ。
殺し合った仲だけどさ……
もっと君を見ていたかったな」
勇者「待ってくれっ! すぐ剣を抜いて回復魔法かけてやるから……」
魔王「──だから、オタク君。また会おうね。
今度はアタシが勇者になってやるんだから、ね──」
勇者「消え、た……?
死にかけの身体で言うだけ言って……
そんなの、ありかよ。
ん? これって……」
魔王がいたところに、銀のペンダントが残っていた。
こんなものだけがあって、一体何になるというのか。
彼女の言うとおりなら、どうせ俺はもう魔王化してしまうのだから。
──いっそ記憶を全てなくして魔王になってしまいたい。
そう思ってしまってもしょうがないだろう?
きっと、歴代の魔王だってそうだったんだから。
……彼女を除いて。
もしかして彼女はまた勇者候補に転生するのだろうか。
なら、会ってやらなきゃいけないな。
ーー最強の魔王として迎え撃って、返り討ちにしてやる。
な、そうすれば、もう魔王になる悲劇の勇者は生まれないよな。
ありがとう。
どこかのTSギャル魔王よ。
お前は立派だった。
今度は、俺の番だ。
ーーそうして、後に歴代最強と恐れられる稀代の魔王が誕生したのだった。
ーーその魔王が破られたのは、1000年後のこと。
ーー史上初の女勇者による快挙と記録が残っている。
ネタ段階でした。いつか続きを書くかも。




