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自己紹介

 そして僕は今日、あえて学校を休む。


 今日は学校を休んだほうが、面白いことになる気がするんだ。


 あれだ。会えない時間に愛は深まるものなのだ。


 窓の外は快晴。


 時計の針が、いつもよりゆっくりと進んでいるように見える。


 学校を休むとなると、暇だな。あの学校、あんな凄いこと宣言しといて、今のところめちゃくちゃ普通なんだよな。

 

 ここはひとつ、僕という人間の説明をしようか。


 僕は夜桜穰だ。


 オタクで、厨二病。


 そして僕は、この世界を一つの物語だと思っている。


 実際に物語であるか否かは重要ではない。


 ただそう思い、誰かに見られている気分で舞うのだ。


 僕は主人公だから、みんな僕の心を見て、言葉を聞いて、楽しんでいる。


 そう、僕は信じているのだ。


 だから、たまにメタ発言みたいなことをするだろう。


 だが、それはメタ発言であって、メタ発言ではない。


 この物語は僕の頭の中で描いたものそのものなのだ。


 だからたまに、僕自らナレーションを入れることもある。


 それにしても、そろそろ新キャラ登場してもいいんじゃないかな?


 まぁ、新キャラに出会うためには、まず部屋から出ないとな。


 僕はそう思って、パーカーを羽織り、玄関を開けた。


 僕は、部屋から出て散歩を始めた。


 周りには道に沿ってたくさんの屋台が並んでおり、お肉の香ばしい匂いが鼻を通る。


 愉快に散歩をしていると――まっちゃんが居た。


 なんとも都合の良い展開だ。


「あれー? みのるっちじゃん!! お久〜」


「やぁー、久しぶり」


 多分これ必然だな。


「最近会えてなかったから寂しかったよ!!」


「もしかして、待ち伏せしてた?」


「まあね〜!」


「人の目もあるから、部屋行こ?」


「りょーかい〜!」


 ーー僕は、まっちゃんを部屋に連れ込んだ。


「まっちゃんって、初めて出会った時から全然姿変わってないよね」


「まあ、エルフは寿命が長いからね〜!

 それにしても、みのるっちのおかげでエルフと人間が同じ立場になったから街も普通に出歩けるし、本当にありがとう」


「別にいいよ」


 久しぶりなこともあって会話は途切れ途切れ。


 僕の部屋は何もないし、あるのはベッドと、市場で買わされたよくわからん置き物だけ。


「まっちゃんも何か、フレンドリーな感じになったね? 昔はめっちゃ礼儀正しい、ガキだったのに」


 てかなんか喋り方がいつの間にかギャルになってる…。


「みのるはこういう感じの方が好きだって聞いたからさぁ〜!

 ……頑張ってフレンドリーな感じにしてるんだけだけどね」


 まっちゃんはそうボソッと呟く。

 

「別に僕、フレンドリーな感じ好きじゃないけどね」


「え?」


 まっちゃんは表情を固める。


「いや、別に嫌いじゃないよ?

 情報源がどこか知らないけど、そんなこと一言も言ってないなぁ、僕」


「え? でも、ペルソナさんが…、いや、じゃあ、もう、戻すね…」


 組んでいた足を戻し、太ももに手を置き、背筋をピンと伸ばした。


「まっちゃんがそっちが楽なら、そっちにしなよ。まっちゃんは僕にとって家族のように大事な存在だ。どっちのまっちゃんも好きだよ」


「あ、ありがとう!!」


 まっちゃんはそう言って微笑む。


「それにしてもみのるっちって…」


 僕は笑いを堪える。


「や、やめてよ! しょうがなかったんだもん!」


 まっちゃんは顔を真っ赤にして怒る。


「ペルソナは愉快犯だから。言動は1つも信用しないほうがいいよ?」


「そ、そうなの?」


「ああ、あれは常識がないからね。何が悪で誰が正義かの区別がないんだよ」


 ペルソナはいまだに目的がわからない。


 なんで僕に協力するのか。


 まあ強いし良いけど。

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