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le bon vieux temps

作者: ハッカ

氷河時代の冬の海。あなたは私の世界を変えたし、私はあなたの世界を変えた。遠い遠い昔。そして凍った海は割れ、全てはもとの悠久に分たれた。決別して終わらせるような簡単なことじゃないよ、その抜かりと傲慢さがまたあなたの身を裂くことだろう、そしてその刃は私まで届く。もう何も喋らないで聞かないで求めないで、安らぎも、パーティも、すべては過ぎ去って触れられないから。沈黙こそが良識で、身の裡に埋めてその鉛を灰にすることが、たったひとつのやさしさで、ほんとうで、それだけのかりそめの静かなお別れです。震わせないで反響するから。次は雪崩れがくるでしょう。次は地震がくるでしょう。さようなら、向かい合って同時に引き金を引いたあなたよ。鏡合わせのまぼろしに、似た色の夢をみたあなたよ。

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