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神ノ珠  作者: 雨
1/1

迷い人

「努力」


これは、生きる上で欠かせない事。

努力しなくちゃ認められないし、仕事にも就かせて貰えない。

人は努力をし、自身の身体能力や技術、知能を向上させ、他人の役に立つ人材にならなければいけない。

努力をしなければ、社会には必要とされない。

だから、私達は努力をしないといけない。

それが、私の考え。


私の名前は石井彩花(いしいあやか)。神魔東第一中学校に通う、中学二年生__。

自分で言うのもなんだが、校内全体でもかなり上位の優等生だ。

先程述べた様に、世間から認められるには努力をしなければならない。それが私の考えだ。

なので、私は毎日努力している。

毎晩寝る前にその日の学習の復習をし、休みの日も怠ける事なく運動や身の回りの整理、来週やると思われる学習内容の予習。体の健康や美容などなど……

自分が考えつく全ての範囲で、私は努力というものを大事にしていた。

そのおかげで、私は社会から置いていかれる事なく快適に学校生活を送れていた。

それなのに……



ーーー



「ここ…どこ?」


思わずそう呟く。

私はいつも通り部活やら委員会やらを終わらせて、今日は早めに復習を終わらせて寝ようとか考えながら下校していた。

そこまでは、そこまでは覚えている。

そこまでは確かに覚えているのだが……

目の前に広がる光景はあまりにも見覚えがなく、それでいて美しいものだった。

大きさ的にはかなり広い真っ暗な空間で、あたり一面には紫を中心とした綺麗な花が咲き誇っている。そしてその少し上、私の腰辺りの位置を蛍の様な光を放つ虫が無数に飛び回り、辺りを美しく照らしている。

その中央には巨大な大樹が(そび)え立っており、その大樹もまた、虫達に照らされて幻想的な雰囲気を漂わせていた。


大樹の前まで来てみると、その木の下に一つの綺麗な玉が落ちていることに気づいた。


「何これ…狐……?」


手に取ってみると大きさは両手で包みきれないほどでそこそこ大きく、紫色をしていて傷一つないガラス玉の様に透き通っている。

だが、その玉の中には何故か尾が二又に割れた小さな狐の様な動物が心地よさそうに寝ていた。


「わっ!」


まじまじとその玉を見つめていると、突然玉から光が漏れて自身の周りを数秒間ほど漂う。

突然の出来事に反応できないでいると、その光は私の中に入ってゆっくりと消えて行った。


「初めまして!」

「ひゃっ!?」


光が完全に消えると、突如として何処かからか女性らしい声が聞こえる。

びっくりして思わず情けない声を出してしまった。


「ど、何処!?何処にいるの!?」

「あんたの後ろだよ」


後ろを振り向くと、先程玉の中にいた狐らしき動物が大きくなってこちらを見ていた。


「アタシは妖狐!人を化かすと言われている狐の妖怪さ!」

「さ…さっきの玉の中にいた狐さん!?」

「そうそう、さっきまで玉の中にいた狐さんだよ。」

「あんたが私の宿った玉に触れたから、今この瞬間あんたに宿(やど)ったのさ!」

初めまして。

作者の(れいん)と申します。

この度は、この作品を見てくださってありがとうございます。

暇な時にゆっくり更新していきますので良ければ見ていってください。

私は後書きが苦手なので必要な時以外は出てきません。

それでは〜

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