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30.銀河のしずく、女王の進軍(後編)

 最初に接敵したのはトールだ。


『くふふふ。久々であるのぅ。良きかな』

『応。高揚もするというものだな』


 聖剣イクスカリバー、聖鎧装イージィスの両者も人間形態を解き、本来の姿でトールと共に在る。

 存分に暴れられる機会を待っていたとも言えるだろう。彼女等は戦うために造られた存在であり、隙あらば本分を果たしたいのである。


『……程々にしてくれよ?』


 トールは内心でぼやきつつ、頭上へ集まった虫どもへスキルを撃ち込んだ。

 一匹一匹は、そこまで強くない。冒険者ギルドが設ける基準で示せば、星一から星五のうちの二、または三。稀に星四相当がいる。大半は中程度だ。

 よって一撃の威力は押さえて手数を増やす。

「草取りと基本は一緒かな……」

 小さくした雷を同時に複数飛ばし、数十匹をまとめて塵に変えた。

 死骸を残さない方が良い。変異種は共喰いもする。跡形もなく片付けないと、残った虫が死んだ同族さえ餌食にし、回復または強化が起こりーー数を増やすという死のループが出来上がる。

 最悪の事態を避けるために、気が抜けない。


 トールより後方でフェンも戦闘に入っているが、火属性魔術を連発しているのが確認できる。得意だからというよりは、高温で燃やし尽くすのが一番、この局面に向いているという判断だろう。

 フェンは無詠唱で放てる魔術で敵を牽制しつつ、他方で詠唱を行って大掛かりな魔術も使う。

 複数の魔術を同時に扱えるのが、フェンの強みの一つであり、これができるのは上級魔術師の中でも一握りしかいない。


 時間を稼ぐのはトールの役割でもある。


 押し寄せる虫型を倒し続ける。

 無機的な複眼とは視線が合わない。

 魔物はただ羽音をうならせ、足をうごめかして迫り来る。


(やっぱり見た目が嫌だ、こいつら)


 虫は取り立てて好きでも嫌いでもないが、こうも大量では気味が悪かった。


 ごう、と音を立て、フェンの大規模魔術が発動する。

 トールは巻き込まれないよう、一度距離を開けた。

 爆炎が荒れ狂い、魔物どもを焼き払う。


 その間に、トールも次のスキルを準備する。

 魔法の詠唱とは異なるが、勇者にも幾許かの精神集中を必要とする技があるためだ。フェンが作った時間を無駄にはしない。この程度の連携は、勇者パーティーとして築いた基本だった。


 炎が収束して消えた直後、今度はトールの雷撃が暴風雨のように降った。

 縦横に稲妻が駆け巡って、触れたものを消し飛ばしていく。


 ーーそれを数回繰り返して、なおも。

 減っている感じがしない。


 やはり、当初の想定より数が多いということか。

 群れの後続が途切れなく飛来し、トールとフェンの両名でも削り切れない。



 後背に控えるマーシェ達も、激戦を続けていた。

 

「こりゃ厳しいね、きりがない」


 間断なく矢を放ちながら、マーシェはぼやいた。

 ただし大型の虫は、矢では倒せない。翅や眼などを狙って射落とし、地上にいる者達にとどめは任せている。


「頑張っていても、なかなかねえ」


 トールとフェンが相当数を間引いているものの、何しろ敵は数の暴力で襲ってくる。

 あふれた魔物はマーシェや、応援に駆け付けた各地の戦力が対応しているが、少しずつ押され始めていた。

 セレストは神官達をまとめ、負傷者の救護に当たっている。こちらも先程から忙しい。


「今のところ、大きく崩れてはいないけどさ……」


 このまま最後の一匹まで殲滅できれば最良。

 しかし、そんなにうまく進むだろうか。

 トールもフェンも永遠に戦える訳ではないので、虫どもの勢いがどこかで弱まってくれないと、さすがに危うくなる。


「予定通りに行くかねえ……」


 最前にいる両名の負担は重い。何としてでも支えなければ。


 広域の殲滅は彼等にしか担当できないため、そちらに専念している。この作戦で全体の指揮を執っているのは勇者トールではなく、マーシェなのだ。


 彼女は鋭い眼差しで周りを見渡し、矢を射ち続けた。



✳︎✳︎✳︎



「あの時と、少し似ている」


 スピノエス警備隊長レーバスは、つぶやいて剣を振るった。


 彼はラクサ王国の出身ではない。

 公国と呼ばれる小さな国で、騎士団長をやっていた。

 だが祖国は魔王軍に滅ぼされた。

 本当なら彼も国を守って死ぬはずだったがーーいくつかの偶然が重なって、生き残った民を連れてラクサへやってきた。

 そして魔王軍との戦が終わるまで、かつての部下や傭兵を含む義勇兵団を率いた。

 半ば死に場所を探していたようなものだったが、またしても偶然が重なってレーバスは命を拾った。


 偶然の中には、勇者トールの乱入も含まれている。

 ある戦いで劣勢に追い込まれ、彼自身も重傷を負い、これは駄目だなと思った次の瞬間に、トールが突っ込んできて敵を吹き飛ばしていったのである。

 勇者が来るという話は聞いていなかったので、レーバスは驚いた。

 茫然とした、と言ってもいい。


 ーー実はこの時、勇者一行が狙っていたのは魔将と称される、魔王軍の幹部に当たる特殊個体だった。進路上にいた邪魔な敵も、ついでに潰していったというのが正しい。

 トールがレーバスの顔を覚えていないのも道理であろう。

 だが、勇者の行動によって生き延びたのも事実。

 少々釈然としない気持ちを抱えつつも、程なくして魔王討伐が成り、終戦を迎えた。義勇兵団が解散し、レーバスはスピノ伯爵家に仕官した。


 田舎の警備隊長をあえて選んだのは。

 運命の皮肉で死に損なって、暇になってしまったからだ。


「なぁに言ってるんです、隊長。全然違うでしょう」


 傍らにいた部下が言う。

 公国時代からの副官である。


「今回は始めっから勇者殿がいる、何をするかも概ね解ってる。この違いは大きいですよ」

「油断は禁物だろう」

「隊長は用心深いなあ。まー、おれは面白いですけど、その方が。わざわざ勇者殿のお隣に押し掛けた甲斐もある」


 副官は軽い性格ながら、腕は確かだ。レーバスと肩を並べて魔物を叩き伏せていく。


「そう言えば、スピノ伯爵家への仕官を勧めてきたのはお前達だったな」


 レーバスが手を休めずに言うと、副官はにやりと笑った。

 周囲にいた部下達もほぼ同時に、似たような顔を見せた。


「だって一番、何かイイコトありそうだったんで」

「堅苦しいのは嫌いですし、絶対につまらんですし」

「ここなら退屈せずに済むんじゃないかなァ、と」

「実際そーなったでしょう、こんなお祭り騒ぎ、滅多にない」


「……全くお前達は」


 レーバスはかすかに苦笑した。


「隊長だって、似たようなもんでしょう?」


 副官が言う。


「否定はできんな」


 現在、スピノエス警備隊の半数はレーバスの元部下ーー亡き公国の騎士や兵士、または義勇兵団で寝食を共にした者達で、地方都市に似合わぬ練度の高さを誇る。

 今回の作戦に同行したのは、そのうち精鋭の二十名。

 つまり腕が立ち、魔物との戦闘に慣れていて、こういう騒動が大好きな連中である。

 実際、昔の血が騒ぐようで、嬉々として暴れている。


「数の差だけは、如何ともしがたいが」


 並み居る虫どもを刃で撫でるようにして、レーバスは敵を刻んだ。

 もう身体が動かないという理由で、昇進や叙爵を断ったレーバスだが。

 半分くらいは本当だ。

 ただし彼は根気よく鍛錬して、衰えた身体能力を補う剣技を磨いた。そのため、部下達には「余計やばくなった」と評されている。


 しかし、魔物は後から後から湧いて出る。


「隊長、上を見てください!」


 部下の一人が叫ぶ。


「逃したかーー」


 十数匹の虫型が、空高く飛び去っていった。

 防衛線を破られたのだ。

 行先はイナサの町か、それとも勇者の屋敷だろうか。

 通してしまったのは口惜しいが、もう手は届きそうにない。


「勇者殿に申し訳ない」


 レーバスは珍しく顔を歪めた。



✳︎✳︎✳︎



「ーーマーシェ殿!」


 乱戦の中、フロウが巧みに敵を斬り伏せて駆け寄ってきた。


「フロウ殿、すまないねえ。防衛線を破られちまった」


 白の女王群の一部突破を許してしまった。

 その様子はマーシェも確認している。


「町の防衛は問題ありません。キラップ隊の一部を回していますし、ジョーもいます」


 フロウに動揺はない。

 ジョーに信頼を置いているからだろう。


「ああ見えて、世間一般の基準で言えばジョーも弱くはないのです。荒事が徹底的に嫌いというだけで」

「あの御仁の発言を真に受けるほど阿呆じゃないよ、あたしだって。やる時はやるだろうさ」

「ええ。本当に死ぬほど大嫌いですので、瞬殺して終わらせると思います」

「怖いお人だ。ところでフロウ殿は、こんなところにいて大丈夫かい?」


 キラップ、ヨーバル両伯爵家から送られた部隊の指揮官は、フロウのはずだ。


「名目上は私が指揮していますが、それぞれの部隊長に任せた方が良いのです。私は最終的に責任だけ取る役です」


 自由過ぎる指揮官であった。

 本当かどうかは疑わしいが、よその貴族家のこと。マーシェは追及しないでおいた。


「ウチも手は打ってあるよ。騎士に居てもらってるんだ。二人いれば、追い払うくらいはできるはずさ」


 当初は計算に入っていなかった二人の騎士。

 彼等がいれば心配は要らない。


 騎士のうち一人は彼等の仲間、シャダルムであり、もう一人は彼の「兄」だからである。


 全くもって、そうは見えないが。



✳︎✳︎✳︎



 彼等が現れたのは、作戦開始の三日前。トールの屋敷でのことだ。

 セレストとフェンはそれぞれイナサへ先行しており、応対したのはトールとマーシェであった。


「ーーあんたが来るとは思ってなかったよ、シャダルム。まさか魔法薬を運んできてくれるとはねぇ」

「滞りなく届ける必要があったのでな。道をよく知っている私が選ばれた」

「なーるほど。んで、こっちのえらく格好良いお兄さんは何者だい?」

「今、貴女が言った通りですよ。凛々しきレディ」

「…………はい?」


 シャダルムの横にいる男は、煌びやかな言動で答えた。

 金髪で色白の、線の細い色男である。

 熊を思わせるシャダルムと並べると、違和感が物凄い。騎士団の制服を着ているものの、両者が同じ生き物だとは思えないくらいだ。

 しかしこの男、性格に難があるような気がする。

 マーシェの眉間にはしわが寄った。


「うむ……義理の兄だ。将来の、だが」


 シャダルムがぼそりと言った。


「どういうことさ?」

「ああ、申し遅れました。私、クリス・サンテラと言いまして。いと高き女神の悪戯で、妹が熊と婚約してしまった哀れな兄です」

「……リンテ嬢の兄君?」

「まさしく」


 クリスは実に美しい笑みを見せた。

 世間知らずの若い娘なら、視線だけでとろかすことができそうな甘やかな顔である。

 が、生憎マーシェは、こういう手合いにも慣れている。眉一つ動かさずに黙殺すると、クリスは「ほう」と小さな声で言った。


「……クリス殿。私の仲間を試さないでもらいたい」


 シャダルムが苦言を呈した。


「可愛くない義弟の頼みだが。こちらのレディには逆効果のようだし、そうしようか」


 クリスがひょいと首を傾げると、きらきらしい雰囲気は霧散する。どうやら美形のオーラは出し入れ可能だったらしい。


「へえ、異世界にもアイドルみたいな人がいるんだなぁ」


 トールの感想は暢気そのものだった。


「じゃあ、シャダルムのお見合いはうまく行ったのかな?」

「ええ、勇者殿のおっしゃる通りです。私としては複雑ですけども」

「ははあ。それで義理の兄予定ね……妖精と熊扱いもされるわ」


 男性のクリスでこの貴公子ぶりならば、そっくりだという妹のリンテも推して知るべし。

 マーシェは頬をかいた。


「ちなみにお二人さん、この後は王都に戻るのかい?」

「特に決まっていない。できることがあれば言ってくれ」


 シャダルムは即答したが、クリスは苦笑いを浮かべる。


「その志は尊いのですが、ね。状況によります。この任務は速度が最優先でしたので、我々は正式な装備を携行していません。私は騎士と言っても遊撃が主ですから、まだ何とかなりますけど、義弟が盾役を務めるのは難しいかと」

「む……」


 黙り込むシャダルム。

 確かに今のシャダルムは、彼にしては身軽である。鎧はフルプレートではなく身体の要所を覆うレベルのものであり、戦斧や大盾も重量があるため、持ってこなかった。


「あ、そしたらさ。屋敷のことを頼んでいいかな?」


 トールがふと思いついて言った。


「俺達がみんな出掛けちゃうから、何かあった時のことが心配だったんだ。でもシャダルム達が警護してくれれば、イクスとイースを連れていける」


 トールはイナサへ行った時と同様、メイドに化けたイクスカリバーとイージィスを留守番に残していくつもりだった。

 だが、人間形態の同時顕現にはリスクも伴う。離れた場所で人間形態を出すと、その分だけトールの魔力が消費される。また、彼が振るう聖剣と聖鎧装の力も、十全ではなくなってしまう。

 勇者の力は強大なので、小さな差ではある。

 しかし今回の件は不確定な部分が多く、もしかすると、わずかな差が明暗を分けるかもしれない。

 トールとしても悩みどころではあった。

 そこに騎士二人がやってきたのだ。

 彼等であれば、完全装備ではなくても屋敷の警護くらいはこなせるはずであった。


「ふむ、理にかなった申し出ですね。承りました」

「必ず守ってみせよう」


 クリスとシャダルムも了承した。

 だからトール達に、後顧の憂いは無いのである。



 そして現在。



「ーー我々はあくまで予備兵力だったんだけれどね。義弟よ見たまえ、これがサンテラの呪いというものだよ。結婚前は必ずこうなるんだ」


 空の一角に現れた白い魔物に、クリスが憂いげな溜息をつく。

 シャダルムは、義兄を見て口の端で笑んだ。


「そうでもない。屋敷そのものは、セレストとフェンが全力で作った結界と魔術に護られている……」


 よほど強力な特殊個体でも出ない限り、屋敷は安全だ。

 トールが彼等に警護を依頼したのは、念には念を入れてのことであった。


「では、どうして君はやる気満々なのかな? もう数カ月で、可愛いリンテとの結婚式だということを忘れてはいないよね?」


 シャダルムは戦斧や大盾ではなく、剣と丸盾を手にしていた。巨漢の彼が持つと甚だ小さく、心許なくも見えるが、一応は騎士団の正規品。道中の自衛のために持ってきた装備である。


「トールが大事にしているスイデンというものが、屋敷の周りにある……」

「我々が依頼されたのは屋敷の警護だよ? その周囲ではない」

「……トールは、大変遠慮する性格なので」


 トールは水田を大切にしているが、優先は屋敷ーーより正確には、そこにいるネイとランの二人だ。

 クリスの考えは間違ってはいない。

 だがシャダルムは。


「何かあったら、トールがこれ以上ないくらい落ち込む。それに」

「まだ問題が?」

「あのスイデンは、農業魔法の代わりに勇者のスキルが垂れ流されている……そんな場所で栽培されているアレを変異種が喰うと、非常に不味いことになりそうな予感が……」


 更なる理不尽な変異を起こして、常識外れな魔物が爆誕してしまうかもしれない。

 シャダルムは本気で心配していた。


「どういうことかな、それは。勇者殿の農業、酷過ぎない?」

「……本人は普通だと思っているので何とも」

「うわぁ……」


 脱力しそうになるクリスを置いて、シャダルムは接近する虫型をにらむ。


「雑魚が雑魚のうちに処理すべきだ……クリス殿も頼む」

「やるしか無いのだね。了解。でもシャダルム、君はくれぐれもサンテラの呪いの面倒くささと、結婚式に対する女性の執念というものを甘くみてはいけないよ」

「……先駆者の貴重な助言だな。肝に命じよう」


 対照的な二人の騎士は、抜剣して敵を待ち受ける。



✳︎✳︎✳︎



「田んぼ大丈夫かなー」


 シャダルムのそんな決意を知らないトールは、雷撃で虫どもを駆逐し続けていた。

 戦闘に入ったのは昼前だったが、今はもう日が傾いている。

 トールは、単純作業の繰り返しが苦にならない方だ。

 変わり映えのしない害虫駆除も、造形の気持ち悪ささえ乗り切れば、地道な農作業の一つとして続けられる。

 そういう心持ちで、サクサクと魔物退治をこなしていたのだが。


「さっきから降りてこないやつらがいるな……」


 トールの頭上遥か、大きな円弧を描いて滞空している一群がいる。

 スキルや魔術が届かない高みから、こちらの様子を窺っているように思われた。


『虫の中にも、多少は知恵の回るモノがおるようだのぅ』

『貴公等が景気良く倒したからな。おおよその魔物は食欲に従って滅ぼされたが、あやつ等は別なる生存本能がまさったと見える』


 イクスカリバーとイージィスが、口々に言う。


『瘴気を受け変異した魔物も、いくらかは元の気質が残るゆえ。よぅく観察してみよ、統率者と思しき個体がおるであろう』

『蜂や蟻みたいな魔物か』

『通常、群れる魔物には統率者が居るものだ。変異種の方が例外なのだぞ』


 様子見をしている魔物の一群は、元から知能が高く、統率者(ボス)の下で集団行動が取れる種であった可能性がある。その性質が受け継がれているらしい。


『白の女王群そのものの統率者とは言えぬ。しかし中核には違いない。厄介であるのぅ』

『隙を見せれば襲ってくるであろうな』

『いきなりだと、ちょっとマズいか。町や屋敷の方へ移動されるのも困る』

『そういうことだのぅ』


 単純な飢えに支配されて襲ってくるのは、低位の魔物だと言える。それでも数が数だけあり、おろそかにはできないが。

 同時に、待機している魔物も不気味だ。


『潰した方が良いな。できれば明るいうちに』


 トールは虫を薙ぎ払いながら、フェンの隣まで下がった。


「ーーどうした、トール?」


 爆撃を繰り広げていたフェンが、一旦手を止めて言う。


「上空にいるやつらなんだけど」


 トールは、イクスカリバー等の推測を伝えた。


「……確かにな。もうじき日が落ちるが、虫型は夜行性も多い。暗闇に紛れて襲撃されると面倒だ」

「だろ? だからさ、いっそのこと俺とフェンがやられたフリでもしてみようかなって」

「ほう……? お前にしちゃ面白いことを考えるじゃねえか」


 フェンはにやりと笑った。

 こうして新たな悪巧みが動き出したのである。

 

米の名は…「銀河のしずく」(岩手県)

 同県中央部での栽培に向く品種として開発。米粒が大きく、透明感のある白さ。

「ミルキークイーン」

 粘り強く食味の良い米を目指して作られた低アミロース米品種。冷めても味が落ちにくい。

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