表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分以外が異世界転移。俺だけハブられた  作者: 耶麻焼野原
ダンジョンと戦争
50/53

「成程」



三南が30階層に足を踏み入れる事は出来なかった。



1階層の500メートル四方より4倍の広さ、1キロ四方のその全てに生肉のような塊が鎮座していたからだ。




ドドドドという打撃音が続くが、舌打ちとともに三南の元に歩み寄るキリュウ。



「完全に軟体だ。 打撃は効果薄い上、アナも弾幕張ってるが押し返されてる。 三南の札の切りどころだろ?」



「まあな、んじゃやりますか!」





三南が30階層の入口の中央、四角形である肉スライムとも言うべきデカブツの真正面に立つ。



攻撃は来ない、恐らく攻撃的な全てを代償に回復力に特化させている個体



「貫通1式」



両手を胸の高さで掌を上に向け、少し曲げた指から圧倒的な存在力から形作られた力の塊を浮かべる。



掌の上を周回するのは20の三南の全力、つまり1つ1つが5000万の力を持つ馬鹿げた代物。




「魔力大砲」



パンッと20の塊を掌で挟み込み、両手首を合わせ親指と小指同士を合わせて手を開く。




カッと光が爆発した。



同時に三南の進行方向の肉スライムが消えて無くなっていた。



だが肉スライムはグヂュグヂュと特大の穴を塞ごうと動き出す。




「キリュウ、アナ行こう。 コイツはこれから下の敵に対する防波堤になる。 放って置いた方が得だ。」





穴が塞がる前に2人を呼び、さっさと次の階層への道を探す三南。



「確かになぁ、こりゃ進軍には邪魔でしかねぇわな……三南、再生速度が違う場所見つけたわ」



「じゃあそっちか、んじゃ今度は手加減して……十指貫通大砲」



先程の攻撃の半分程度の威力で再生速度の早い場所、つまり次の階層への道がある可能性が高い所に叩き込む。




「おっビンゴ、アナは床破壊しながら着いて着てくれ」



「おっけー! ドリル型魔術発射!」



道を見つけた三南はアナに破壊活動をさせながらズンズン進んで行く、札一枚切るだけで攻略出来たのでご機嫌な三南。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ