2日目の昼前、SOSって書けないの?
まず第一目標のSOSを砂浜に描く。
砂にSOSの形に手で掘ってみたが跡が残らん。
物で描くしか無いか。
とりあえず物が無い。
それから、砂浜を見回ることにした。
昨日歩いた時に色々落ちていた物をすべて拾った。
結果は、ペットボトル蓋付き四つと椰子の実、漁網の切れ端、布切れ、綺麗なシーグラス、椰子の葉、木片。
まだまだ拾いきれない物が多かったが、時間が惜しい。
靴は草を出来るだけ大きな束にして漁網でまとめる事で完成。
これで島内に入っていける、今日中に水を見つなければ。
はやる気持ちを抑えつつ、木の棒を右手に持ち草をかき分ける。
背の高い木が葉を生い茂らせて地面を暗くさせている。草の合間には細い蔦が絨毯のように絡み合い地面を覆っていた。
これだけの草木があると水の存在を期待させる。
さらに奥まで行くと倒木と共に大きな岩が有った。
大きな岩は大きさ50メートルぐらいか?先程まで木の葉で見れなかったがこれ程大きいとは。
岩の壁面をぐるりと回ると岩の隙間にとんでもない物を見つけた。
「苔が生えている!」
これは良いニュースだ、苔がある所に水は有る。
水は、水は、喉が渇くのを感じる。
ようやく見つけた水は岩の窪みに溜まっていた。
顔を近づけ直接飲もうとするが岩に顔が当たり飲めない。
手ですくい何度も口へ運ぶ、すぐに水は無くなってしまったが喉は潤った。
どうやらこの窪みには岩の隙間から流れでた水が溜まったものだ。
上手く貯めれれば水問題はクリア出来そうだ。