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その身ひとつで無人島生活  作者: 進化の限界その先
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無人島生活2日目の夜明け

 夕陽が目に刺さった後、どうしても気付く事が有る。

 本日の寝床どうするか問題。

 入手したのはこの椰子の身だけ。

 砂浜を回った時に青々と茂る内陸部を見たが、暗くなった今入りたいと思わない。

 手前に生えている草を上手く使えば寝床になるのか?

 ここは砂を使おう!

 早速生暖かい砂を枕の形を整えて横になってみる。

 シャリと耳元でなった音と共形を整えた枕が崩れてしまう。

 身体が重たい、そのまま寝てしまった事に次の日後悔する事になる。


 

 痛い!痛みで目が覚める。

 目が覚めると目の前に得体の知れない物体がある事に気付く。

 カチカチ音が聞こえる、月明かりが全貌を露わにする。

 蟹だ、しかもでかい、ご自慢のハサミで挟まれた見たいだ。

 ハサミを上げて威嚇しているがこちらは人様だ。

 先程からこちらの一挙一動に一々及び腰みたいで、足音を大きく立てるとのそのそ逃げ出していった。

 今が何時か分からない、まだ夜明け前だと言う事はうっすらと水平線上が明るくなっているから分かる。

 日が沈んだ向きと反対側なのは、既に確認済み。

 喉が渇いたのと強烈な空腹を感じる。

 昨日の椰子の身を手繰り寄せながら中の水気を振って探す。

 昨日粗方飲み干していたので水滴が滴る程度だったので、指を入れてほじくり出しながら舐める。

 ほじくった時に指に付いた椰子の身が食べれる事が分かったので早速割る事にする。

 一番最初にこの島で有った相棒、即割ってしまうのが悲しく感じるが何度も岩にぶつける。

 中身は固く近くに落ちた石でこそが落とす。

 味は独特で食感はシャクシャクするが食べれなくは無い。

 一個を丸々食べて空腹は紛れたが喉が渇いたままだ。

 とりあえずは椰子の身の内側をギリギリまで削り繊維を噛み、味がしなくなればまた削り出して渇きを誤魔化す。

 しだいにあたりが明るくなって来て、ようやく朝日が顔を出す。


 「いきのこってやる!、絶対生き残ってやる!」

 1日ぶりに出す声はかすれていたが今まで感じた事のない芯が有った。

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