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「優しさ」「TRPGリプレイ」「イフリート」

 初投稿。


「優しさ」


 優しいと言えば、ある程度の共通認識がされていると思います。

 貴方にとっての優しさはなんですかと聞かれれば、言葉こそ千差万別であれ、辿る道筋が多種多様であれ、なんとなぁく根底に同じ概念がしかれているでしょう。

 だからきっと貴方の優しいを象徴する言葉は面白い。


 ある人は「自分にとって都合がいいこと」と言い。

 友人は「分け隔てないこと」と言い。

 知人は「愛だ」と言っていました。


 他人の言葉をさらすばかりではアレなので、自分の言葉を赤面しながら連ねます。


 私にとって優しさは「誰かに自分の時間を使えること」です。


 生来の俗物で、優柔不断が過ぎれば芯もふにゃふにゃな私が、四半世紀以上を社会で生きて手にしたものです。大仰になりすぎました。

 字面だけを見ると非常に曖昧で、なんのこっちゃ? な印象だと思いますが、与えることも、与えないことも、見方が変われば為になる。なら当たり障り無くそれっぽい看板は何かと探したところ、この言葉にいきついたのです。あ、解説し始めると野暮ったいなコレ。止めておこう。


 誰かの為に、誰もが持つが一定以上に与えられることのない財産を惜し気もなく使えること。ってことです。

 へへっ、格好つけ過ぎちまったかな。てへり。


 まぁ、大本は友人の口にした言と、とある漫画の影響であったりするのですが、それはまた別の機会に。


 おっと、待てエッセイだぞ。エッセイといったら共感を主軸にムーブする無敵文章を目指さないとダメだ、と聞いたことがあります。

 初の脱線は自分語りになってしまったけども、まぁ、そもそも自身の経験から生まれる文がエッセイであるけども、執筆の息抜きが執筆という、物書きの業に軽く戦慄しながら適当していれば、まぁいいか。


 また脱線したらば。




「TRPGリプレイ」


 学生の頃、一時期ライトノベルにどっぷり浸かった時期がありました。

 モンスターコレクション、フルメタルパニック、ラグナロク等々。特に好きな作品で十八番街の迷い猫だったかなぁ、タイトルも内容もうろ覚えですが、とても雰囲気のある作品で、形容し難い印象を抱かせる一冊でした。

 と、まぁ角川、富士見とレールに乗っていた私は当然、当然か? それにも手を出すわけです。


 ソード・ワールド。


 リプレイの意味も知らず、流れのまま手にした一冊。

 有り体に言うとジャケ買いですね。

 こうまでもったいぶっておきながら、読んだことあるのはたったの一冊であるのですが、それがまぁなんとも心に残っていたわけです。

 タイトルは許されし偽りだったかなぁ、短編集のような本であり、表題の一編がそれはもうドストライクだったのです。主人公の騎士と女の子が織り成すボーイミーツガール、おまけに悪魔。読み終わってタイトルを確認して、膝を高らかに打ち鳴らしました。内容を仔細に覚えていないのですががが、印象だけは残っていました。


 そんな出来事も歳を重ねる毎に薄れていきまして、公然とエロゲーを嗜む歳を過ぎ、当たり前のように酒を飲む歳を越えてごにょごにょ。

 コメントの出来る動画サイトはご存知でしょうか?

 はい、アレです。コメントの流れるあやつにございます。

 怪我で満足に動けない時期がありまして。暇を持て余した私は友人に薦められるままに一つの動画を視聴しました。

 何人もの人が集まり、ゲームマスターが進行する物語の中で発言、行動し物語を彩る。いやぁ発明かと思いましたね。無知。

 テーブルトークアールピージーってやつです。そのリプレイ動画ってやつです。


 一人で作り上げた物語は、それこそ一人格の深奥から産み出された玉。イメージとしては真円。まんまる。一種の安心感があります。

 対してTRPGの不安定さたるや。いやいや良い意味イィ意味で!! 多面的で多角的で文字通り角が立つことも多く、だからこそ予断を許さない。

 中華麺に例えればストレート麺とちぢれ麺といいましょうか。

 すみません蛇足でした。


 とにもかくにも、衝撃であったのです。

 熱の失わぬうち、漁って掘って、昼夜を問わず貪りましたとも。その勢いたるや、某日本語読めない動画を数日間で踏破し、他の人気作品群は一通りを目にしました。

 その内に、当然ソード・ワールドにも行き着くわけで、いくらおっさんになっても、私はまんまとあの世界観に心を奪われてしまうわけです。

 この昂りはそう、初めてライトノベルに触れた昔日。在りし日の感情を想起させたのです! あぁあれです。胸の奥がきゅっとなり膝を打ち鳴らさずにいられない衝動。

 流動する激しい社会において、塗りたくった上辺にかぶれた汚ねぇ心を洗い流すような、詩的に誤魔化しましたが厨二病再発ってことでございます。

 んまぁ、実際にプレイしたことも無い、にわかの外野であるので語るには器でありません。

 つまり、長くなりそうなので端折ります!


 人間、そうそう変わることはない、とそんなお話。

 リプレイ動画をダイマしたいなー、とそんな小話。


 刺さる人には刺さるリプレイ集。

 初耳です。聞いたことはあるけれど触れたことはありません。そんな貴方! 取り敢えず動画サイトの再生数が多い作品群を開いてみてください。それは新しい世界への扉かもしれませんよ。

 あ、最近のおすすめはシノビガミ、ウタカゼと、うどんTRPGという変り種。

 あれ? めっちゃ趣味変わっとるやん。


 また脱線したらば。




「イフリート」


 火の精ではありません。モビルスーツです。


 某ガンダムのゲームに、機体同士を掛け合わせ新しい機体を設計するシステムを取り入れた、はい端折ります。じーじぇねですね。

 当時小学生の私はスパロボの亜種だろ? と軽い気持ちで手を出しました。愚かですね。

 初代を経験されたかたはゲームバランスの一言でおおよそを察するかと思いますが、優しさの欠片もないプロローグの一戦から始まる絶望に、いや、戦闘機と戦艦だけでザクと戦わせます? 数打ちゃ当たるミサイルも主砲も強かったですけども、なんなんあの命中率の低さ。攻撃の範囲も特殊すぎて辛かったなぁ、私もヒートホーク振り回したい。そもそも互いが名前もないモブ兵士って、って、媚を売らないにも程があります。嫌いじゃない。


 脱線エッセイが脱線しました。


 古い小説のプロットが出てきたんですよ。

 コピー用紙に十行ぐらい書かれたしょぼんな一枚でしたが、あぁ、こんなんあったなと、初めて書き上げた短編の骨組み。

 上記のゲームで惚れ込んだモビルスーツを主役機にして、確か半年ぐらいかけて完成させました。


 本編データは無くなってしまいましたが意外に内容を思い出せるもので。以下あらすじ……


 一年戦争中期。

 長引く戦火に疲弊が見え始めた両軍。足りぬ資源は身を削り、強行軍による戦線維持に多くの命が散った。その影響は後方の部隊にも拡がり、ずさんな補給線、散発的な補給部隊に、最早改善の見込みはない。

 それは最重要拠点ジャブローにおいても例外ではなかった。


「本能以外で同族を殺すのは人間だけだ」


 黒煙を吐きながら大河に堕ちるミデア。

 それを眺めるように佇むモビルスーツ。


 ゲリラの青年、ガルシア・カーツは補給機のみを標的とし襲撃を繰り返す「二つ名、忘れた」と呼ばれていた。

 徹底した弱者狩り。

 孤独に兵糧攻めに腐心する様は一種の狂気を孕み、泥の河を今日も黒く染める。


 ……こんな話だったはず。

 と、まぁ一匹狼のイフリート、超渋い! カッコいい! と勢いで突き進む作品だったのですが。


 ガウの内部で機動戦したり、どんだけでかいガウやねん!? ショットガンで長距離射撃しようとしたり、射程2から4!! 水中でヒートソード、どうなっちゃうんだこれ!? 通信もしていないのによく喋る、ほぼほぼ独り言だよ!!


 突っ込みどころだらけでしたね。

 極めつけは物語の締め括りと、主人公の死因。


 戦闘中に整備不良でコックピットハッチが弾け飛び、飛散した石が主人公の頭に直撃、気絶。制御を失って墜落する機体。森林地帯に突っ込み、露出したコックピットに木々が突き刺さって、と。

 エンディングも河に突き立ったミデアか、ガウだったかな? を描写しながら「昔、そんなことがあった」で終わらせていたと思います。


 十三才の私は間違いなくそれがベストだと思って書いたのでしょうが、やっつけの打ち切り感が凄まじく……

 今の私であればもう少し救いを持たせたのになぁ、なんて。

 どことも知れない野戦病院。清潔とはかけ離れた一室で両足の無い青年がラジオに耳を傾けている。酷いノイズに紛れ終戦協定の言葉が流れると、熱い雫がその頬を濡らした。的な。

 ただ好みが変化しただけですね、はい。


 あ、まいべすとモビルスーツはケンプファーです。


 また脱線したらば。



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