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死神

作者: 梨生



あの感覚を何て言うのか、、

最高の幸福を味わっている時に

純白のベールがかかり、全てがまるで

夢の中の出来事だったかのような

あのむなしい感覚

もったいない感覚

空虚な感覚


今は来ないで

今はやめて

幸福など味わっていない、、、

何度も何度も訴えても

純白のベールはどこからともなく

やってきて私を襲う

幸せをいとも簡単に奪う

まるで死神のよう


だから笑うことをやめた

人を愛し幸福を味わうことをやめた

奪われる笑みを初めから

奴に与えなければ良い

そして感情のないピエロになった


でもそれは

自己防衛をごまかす自己防衛にすぎないのか

幸福な時にやってくる

純白の死神の正体は、、自分?

幸福感を喪失するのが怖くて

心に麻酔をかける、、自分?

幸福の果てにある悲しみ

その傷口の痛みに耐えられない、、弱くて白い死神

恐怖に震える、、弱虫な私


あいつの正体がやっと分かった


君に出会ってやっと分かった

君に出会って

あいつと戦ってでも

幸福を感じたいと思ったんだ

いや、幸福など感じられなくても

君を離したくないと思った



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