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ノートはリオーネを抱き抱えてデトワール王国近くの廃墟へと戻って来た。

廃墟の中に入るとノートはリオーネを牢屋の中に閉じ込めた。

「きゃあ!お兄ちゃん!一体どう言う事なの⁉︎何故こんな事をするの⁉︎」

「……うるさい。そこで大人しくしていろ。」

そう言うとノートはそれ以上なにも言わずにさっさとリオーネの下から離れて行った。

(……おい!一体どう言う事だ⁉︎話が違うじゃないか⁉︎リオーネを自由にしてやってくれって言っただろ⁉︎)

(……ふっ……あいつを逃がしたらお前は本当に大人しくなるのか?信用出来んな。それにあいつを人質に取っておけばお前は私の言う事を聞くしかなくなるんだ。何、殺しはしないさ。お前が大人しくしておけばあいつを殺す事はない。あいつを殺せばお前を抑え込む材料も無くなるからな。)

(……貴様っ!卑怯だぞ!これじゃあルヴァンに捕らえらていた頃と同じじゃないか!)

(……いいから黙って大人しくしてろ。お前が大人しくしなければ私はお前の妹を殺すぞ。良いな?)

(くっ……貴様っ……。)

ロートはリオーネを人質に取られて以降ノートの中で口を開く事はほとんど無くなった。

一方ノートはというとリオーネが死なない程度に食事だけ与える以外はリオーネと関わろうとはしなかった。

そしてノートは自分の計画の準備に取り掛かり出した。


ノートの計画は世界から人間をいなくならせるという事だった。

そもそもノートという物質は天界から今にも壊れそうな地球を人々の下から救う為に地球に落としたのが始まりだった。

しかしノートを手に入れるのはいつも人間で人間はノートの力を自分の為に使う事以外考えようとはしなかった。

ノートはその光景を目の当たりにしながらいよいよ地球が危険だと悟り、人類を滅ぼした後天界に戻ろうと考えていた。

しかし天界で作られたはずの物質なのにどう言う訳かそれを封じ込める事が出来る人間が存在した。

その人間に長い間封じ込められていたノートはその人間の事を危険だと考え実体を手に入れた今、自らを危険に晒すその人間を始末しに行こうとしていた。

(まずはお前だ……待っていろよエイル。貴様を片ずけた後他の3人もさっさと見つけ出して始末してやる。さっさと済ませて天界に早く戻らなければな……。)

ノートは準備が整った後廃墟を出てエポルタ修道院へと向かった。

ノートはエイルに余程強い憎しみがあるのか並々ならぬ決意でエポルタ修道院へと向かっていた。


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