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レイド達はアンジーに連れられて大きな建物の前に辿り着いていた。

「今から天使長の所まで案内するね。天使達は皆、堕天使達がいる場所まで向かう準備が出来ています。まずは天使長の話を聞いて下さい。それからどうするか話し合いましょう。」

「……ああ、分かった。それで?俺達はお前に付いて行けばいいのか?」

「うん、今から案内するね。付いて来て。」

レイド達はアンジーの後を付いて行き、建物の中へと入って行った。

アンジーに案内された場所に着くと多くの天使達がその場所でレイド達の事を待っていた。

「天使長、連れて来ました。彼等が精霊の使い手です。」

「……分かった、ご苦労だったな。そこで待っていてくれ。」

「はい、分かりました。」

アンジーとの話を終えると天使長が椅子から立ち上がり、レイド達の方へと歩いて来た。

「お初にお目にかかる。私はここにいる天使達を束ねている者だ。君達が天界にやって来ているのはクララから聞いておった。話はそこにいるアンジーとクララから聞いたのであろう。……そこでだ……君達の力を我々に貸して欲しい。我々は一刻も早く天使を元の状態に戻さねばならんのだ。どうか我々に力を貸してはくれぬか?頼む!」

天使長の話を聞いたレイドはエイル達の方を見てどうするか確認しようとした。

するとエイル達全員がうなづいたので、レイドは代表して天使長の頼みに答えた。

「……ああ、俺達は良いぜ。いつでも堕天使達の下に向かってもらって構わない。俺達は覚悟を決めてこの場所まで来てるんだ。」

「……そうか、分かった。念の為に他の者達にも聞いておくがこれから堕天使達と戦う事になる。そなた達の準備は良いか?」

すると天使長から質問を受けたエイル達が質問に答えた。

「私は大丈夫。いつでも堕天使達の所へ向かったって構わない。早くノートを封印して世界中の人達を助けてあげたい。」

「わらわもじゃ。いつでも堕天使達の下へ向かってもらって構わんぞ。さっさとそやつ等を倒して普通の生活を取り戻したいのでな。」

「……僕もいつでも行く準備は出来ている。早く行こう!ノートに怪物にされた人達を助けてあげなきゃ!」

エイル達言葉を聞いた天使長は笑みを浮かべてエイル達に言った。

「見事……そなた達の覚悟しかと受け取った。それではこれから堕天使達がアジトにしている場所へと向かう。皆、ここから先は何が待ち受けているか分からない。心してかかられよ。良いか?」

「ああ、俺達の準備は良いぜ。早く行こう。一気に片ずけてやる!」

「分かった……ではこれからそなた達が堕天使達の所まで向かう為の準備をする。しばしそこで待っておられよ。おい、用意してくれ。」

「はい、分かりました。」

天使長に言われて天使達はあるものを別の場所へと取りに行った。

そして戻って来た天使達は馬車を引き連れてレイド達の下へやって来た。

「これから堕天使達のいる取りにまで向かいます。皆さんはこの馬車に乗って下さい。我々が堕天使達のいる所まで皆さんをご案内します。堕天使達の所まで辿り着いたら皆さんに教えますのでそれまではこの馬車の中で待っていて下さい。」

「ああ、分かった。……この馬車の中に入れば良いのか?」

「はい、そうです。堕天使達の所へ着くまではその馬車の中で待っていて下さい。」

「ああ、分かった。」

レイド達が馬車の中に乗り込むと、外で天使長を先頭に天使達が堕天使達のいる所へ向かおうとしていた。

「これから堕天使達のアジトまで向かう。良いか、失敗は許されぬぞ!皆心してこの任務に取りかかれ!準備は良いな⁉︎」

「おおー!」

そして天使長の合図と同時に天使達は飛び立って、堕天使達のアジトへと向かった。

天使達が飛び立つと同時に馬車も飛び立ち、天使達に周りを囲まれながら馬車は堕天使達のアジトへと向かっていた。

レイド達が堕天使達にアジトへ向かって飛んでいると、1人の堕天使がレイド達が堕天使達のアジトへ向かっているのを見つけた。

「……あれは……天使達じゃないか⁉︎俺達のアジトへ向かっているのか……?……大変だ!急いで堕天使長にこの事を知らせないと!」

堕天使は慌ててアジトへ戻り、堕天使長へ報告に向かった。

アジトへ着いた堕天使は急いで堕天使長の下へと向かい先程見た事を報告した。

「大変です!堕天使長!大勢の天使達がこのアジトを目指して進行して来ています!」

「何だと⁉︎……このタイミングで奴等がこちらに向かうという事は精霊の使い手達が天界までやって来たという事か⁉︎」

「……分かりません……私が見たのは天使達がこちらに向かって来ているところだけでしたから……堕天使長!どうなされますか⁉︎相手はあまりにも大勢の兵を連れてこちらに向かって来ているようです!このままではこのアジトも滅ぼされてしまうかもしれません!」

「くっ……ノートめ、しくじりおったか。おい!ノートはどこにいる⁉︎奴を封じられたら我々は天界にいる事が出来なくなる!ノートは今どこにいる⁉︎」

「はっ……いつもの場所で下界で活動する為に眠っているのではないかと思われますが……あの……連れて来た方がよろしいでしょうか?」

「……良い!私が直接行く!そなた達はここで待っておれ!」

「はっ!かしこまりました!」

話を終えると堕天使長は急いでノートが眠っている部屋へと向かった。

ノートが眠っている部屋へ辿り着くと、堕天使長は急いでノートの所へ行って話しかけた。

「……ノート!一体どうなっている⁉︎天使達がこちらに向かっているそうだ!……精霊の使い手達が天界にやって来たのではないか?そなた精霊の使い手達を始末しようとしていたのではないのか⁉︎」

するとノートが目を覚まして堕天使長の質問に答えた。

「……私は直接精霊の使い手に手を下そうとしたが出来なかった……。……彼等は神に守られていたのかもしれない……彼等が天界まで来たというのなら仕方ない。私はここで待つしかないな。お前はどうする?」

「くっ……勝手な事をぬかしおって……!そなたが封じられれば我々が天界にいる事が出来なくなるのだぞ!こうなった以上そなたには我々の命令に従ってもらう。他の堕天使達が天使達と戦って時間を稼ぐ。そなたはその間に我々と一緒にこの場所から離れるのだ!良いな⁉︎勝手なワガママは許さんぞ!」

「……分かった。お前達の言う通りにしよう。」

堕天使長は話を終えるとノートを持って別の場所へと移動して行った。

そして、レイド達を乗せた馬車が天使達と一緒に堕天使達のアジトへと到着した。

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