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レイド達が光の階段を登りきると目の前にビブレストで見た雲の上の国があった。

「……ここか……あの時見た場所と同じだな……。さぁ、堕天使達の所へ向かおうぜ。」

レイド達が光の国の中を歩いていると、突然シルフ達がレイド達の下へ飛んできた。

「おめでとう!無事ここまで辿り着く事が出来たね!……って言いたいんだけど何だか変なんだ……光の国の様子がおかしい……。」

「様子がおかしい⁉︎……どういう事だ……?」

「うん……本来は光の国のどこかには天使達がいるはずなんだ……でも私達もまだ天使達を見つけられてないんだ……。でもまずは天使達に会いに行くのが良いと思うよ。レイド達だけで堕天使達の所に行くのは危険すぎるよ……。」

「……そうか、じゃあまずは天使を見つけるのが先って事だな?」

「……うん、そっちの方が良いと思う。」

「分かった、じゃあとりあえずその天使をさっさと探そうぜ。」

「……うん。」

レイド達はシルフに言われた通り雲の上の国の中を探し回って天使達の事を見つけようとした。

しかしいくら探しても雲の上の国の中に天使の姿は無く、レイド達は途方に暮れていた。

「参ったな……いくら探しても見つからないな……どこか他の場所にいるんじゃないのか?」

「うん……そうなのかな……?私達も分からない……光の国へは滅多に来る事がないから……。」

「そうか……まぁここにいないんだったら仕方ない。とりあえず他の場所も探してみようぜ。もしかしたら堕天使達がいるから場所を移してるのかもしれないからな。」

「うん、分かった。じゃあ他の場所も探してみよう。」

「ああ、そうだな。じゃあ行くか。」

「うん。」

天使達が雲の上の国の中にいなかったので、レイド達は他の場所を探す為に雲の上の国から出ようとした。

するとレイド達は雲の上の国から他の場所に行く為の道を見つけた。

その道をレイド達が進んで行くと、レイド達はだんだん深い森の中へ入ってしまっていた。

するとレイド達の向かい側から人間のように直立で歩いている動物達が、レイド達の方に向かって歩いて来ていた。

「……おい!何か来るぞ!……何だ⁉︎動物か……⁉︎動物が歩いているってのかよ⁉︎」

「……わらわの準備は良いぞ、レイド!いつでも戦えるぞ!」

「ああ、分かった!だがまずは俺が先に行く!お前達はそこで大人しくしてろ!」

「……私も大丈夫だよ、レイド。いつでも戦える。」

「ああ、分かったからとりあえずそこで大人しくしてろ!良いか⁉︎奴等こっちに来るぞ!全員油断するなよ!」

すると歩く動物達がレイド達の目の前までやって来た。

「……何だこいつ等?おかしな格好してるな?おい!お前達一体何者だ⁉︎」

「はっ、お前達こそ何者なんだよ⁉︎この世界では動物が人間の言葉を話すのかよ⁉︎おかしな場所だな、おい。」

「……何を言ってるんだ、こいつ?」

「……おい、とりあえずさっさとこいつ等を倒した方が良いんじゃないか?得体が知れん……何をやってくるか分からんぞ。」

「……そうだな……じゃあさっさと終わらせてやるか。おい、いくぞ。準備は良いか?」

「ああ……。」

動物達は腰に差してあった刀を抜くと身構えて、レイド達との先頭態勢に入った。

すると上空から1人の天使がレイド達の下に向かって飛んできた。

「待ってー!ダメだよ、喧嘩しちゃ!ちょっと止まってー!」

天使はレイド達の下に飛び立ってきた後、動物達の方に近付いて行って言った。

「ダメだよ、君達。むやみに関係無い人を襲っちゃ。」

「くっ……あ、ああ……すまない……今度からは気を付けるよ……。」

「うん、分かってくれれば良いんだ。あ、そうだ!ちょっと待っててね。あの人達に挨拶してこなきゃ。」

「あ、ああ……。」

すると天使はレイド達の方へ近付いて来て話を始めた。

「初めまして、皆さん。私はアンジーです。クララから聞いたと思うけど今天界は大変な事になっています。天界は本来なら皆んな自分が望んだ世界を生きている。でも堕天使達がノートを手に入れてしまった事でこの天界の中でもあちこちで争いが起きてしまっているんだ……本来なら天界では争いなんて起こらないはずなのに……天界が元通りにならなければノートはいなくならないんだ。ノートを封印出来るのは君達精霊の使い手達だけです。でも大丈夫、現実世界では倒せないノートもこの世界では倒す事が出来る。さぁ精霊の使い手達、私達と一緒に天界を救って下さい。」

「ああ……まぁ天界を救うのは良いんだが……それで具体的に俺達はどうすれは良いんだ。何か方法はあるのか?」

「うん……私達が君達をノートの所まで連れて行くよ。君達は人間だから堕天使達に攻撃する事は出来ないんだ……でも大丈夫、私達が君達を必ずノートがいる場所まで連れて行くから。」

「……そうか……じゃあ俺達はお前に付いて行けば良いんだな?」

「うん、そうだよ。じゃあとりあえず私達の仲間がいる所まで案内するね。付いて来て。皆んな君達が来る事を心待ちにしているよ。」

「……ああ、分かった。じゃあ行くか。」

「うん、じゃあ私に付いて来て。……あ、そうだ。君達、ダメだよ。今度から関係無い人を襲っちゃ。分かった?」

「……ああ、分かった。もう今後はこういう事が無いようにするよ……。」

「分かったくれて良かった。じゃあ皆んな、行こう。ここからそんなに遠くないから私の後を付いて来て。」

レイド達はアンジーの後を追って天使達がいるという場所へと向かった。

動物達はというとレイド達が去った後もしばらくその場で立ち尽くしていた。

「……何だったんだ、あいつ等……?……おい、このまま行かせて良かったのか……?」

「……良いよ、行かせとけよ。関係無いだろ、俺達には。……それに天使がいるんだ。関わら無いほうが良いだろ?」

「……ああ、そうだな。じゃあ戻るとするか?」

「ああ、そうだな。」

こうしてレイド達は天使達がいる場所へと向かって行った。

果たしてこれから先レイド達にどんな事が待ち受けているのだろうか?

そしてレイド達は無事堕天使達からノートを取り返してノートを封印します事が出来るのだろうか?

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