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これはレイドが200年前の話。

200年前、レイドは最強の力を手に入れる為にノートをある場所へ奪いに行った。

しかしノートを手に取った時レイドは激しい頭痛に襲われ、その場に倒れ込んでしまった。

「……くっ!何だ……これは一体⁉︎……ぐっ……!」

「……ナゼスガタガカワラナイ……?……コイツハモシカシテ……⁉︎……ソウカ……ナラバシカタナイナ……。」

レイドが倒れた後目を覚ますと、そこにはまだノートがいた。

しかしレイドはノートに恐怖を覚えてその場を立ち去ってしまった。

「……くっそ……こいつに近付いたら危険だな……。……仕方ない、ここは一旦退くとするか……。」

そして、レイドはノートを手に入れる事無くそのまま自分が住んでいる村へと戻って行った。

レイドが村へ戻ると、村の仲間がレイドにノートの話を聞いた。

「……おお。帰って来たのか、レイド。それでどうだった?ノートっていう奴はちゃんと手に入ったのか?」

「……いや、ダメだったよ。……まぁまたそのうち機会もあるだろうしその時はちゃんと手に入れてみせるさ。」

「何だよ!期待してたのによー。まぁそんなに簡単には手に入らないよな……じゃあ今度その話を聞かせてくれよ?」

「……ああ、分かった。」

その時は特に何も気にしていなかったレイドだが徐々に自分に起きている異変に気付き始める事になる。


レイド 195年前

レイドは周りは姿が変化しているのに自分の姿が一切変わっていない事にずっと悩んでいた。

「……あれレイドじゃない?あれ?あいつはいつまで経っても本当に姿が変わらないわね。一体どうなっているのかしら?何だか気味が悪いわ……。」

「……くっ……何で俺だけこんな事になってるんだ……何かの間違いだ……きっと病気か何かなんだ……人より成長するスピードが遅いとか……。きっとそうに違いない……!」

レイドはこの時はまだ自分の事を完全におかしいとは思えず、時間が経てばいずれ自分も皆と同じように成長すると思っていた。


レイド 190年前

村の人々の姿は変わっていき、周りは年齢相応の姿になっていた。

かつてレイドの仲間だった者達も変わっていき彼等にも家族が出来て、皆幸せそうに暮らしていた。

しかし、レイドの姿は全く変わらないので村人達なら気味悪がられ、やがて村に住む人々でレイドに近付く者は誰もいなくなっていた。

この時、レイドの姿はノートを奪おうとした時の18歳の頃のままだった。

やがてレイドは姿が変わらなくなった原因がノートだという事に気付き、ノートを探す為の旅に出た。

「……あの時だ……あの時俺がノートに触れた時から俺の姿は変化しなくなった……。もう1度ノートに触れれば元に戻る事が出来るかもしれない……。どうにかしてあいつを見つけないと……。」

レイドはもう1度ノートがあった場所まで行ってノートに触れようとした。

しかしノートとの距離が近付くにつれてレイドの頭はどんどんと重くなっていき、頭の痛みに耐え切れずノートの下に辿り着く前に倒れ込んでしまった。

「……くっ!どういう事だ、一体⁉︎……何故ここまで来て近付く事が出来ない……!……くそっ……!」

レイドはその後も何度もノートの所へ行こうと試みたが1度も成功する事は無かった。

それからレイドはあらゆる方法を試してノートに近付こうとし続けたが1度も成功しないまま時間だけが過ぎていった。


レイド 50年前

その当時レイドはある組織に身を寄せていた。

その組織は金の為ならどんな事でも行う組織で、レイドは彼等に近付きノートを奪おうとしていた。

その組織は裏稼業も行うので、レイドの身の回りでは普通では考えられないような出来事が起こっていた。

レイドが組織にいる間、1人の少年が組織に流れ着いてきた。

少年の名前はゾイ。

ロイは小さな子供で、この組織は人身売買を行う為に子供を誘拐していたのだ。

そしてゾイが組織から逃げ出そうとしたその日、レイドとゾイは出会った。

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