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土の中に吸い込まれたジェンドが目を覚ました時、ジェンドはドグールの城の中にいた。

「……何なんだ一体……?!……ここは城の中……?さっきまでほこらの中にいたはずなのに……一体どうなってるんだ……?」

ジェンドはあまりにも信じられない事態が起きて頭の中が混乱していたのか状況を理解する為にその場に座り込んで考え出した。

ジェンドが座ったまましばらく黙って考えていると1人の兵士がジェンドの前を通りかかった。

ジェンドはその兵士に恐怖を感じていたが突然襲いかかってこられるのを避ける為、何事も無かったかのように兵士に話しかけた。

「……そなた……何をしているんだ?見回りか?」

「ん……?ああ、ジェンド様。いえ、ちょっと用があったのでそちらに向かっているのですが……ジェンド様はこんな所で何をなされているのですか?」

ジェンドはその兵士の対応が普段と変わらなかったので少し疑問に感じていた。

(……何だこいつ?いつもと変わらないな……僕の事を油断させようとしてわざと演技でもしているのか……?……良し、じゃあここは僕も普段通り話しておこう。油断しちゃダメだ。こいつ等僕の事を罠に嵌めようとしているのかもしれない……他の奴等もあと何人かは確かめておいた方が良いな……。)

ジェンドは兵士に怪しまれないように取り繕ったように普段通り話し始めた。

「うん……まぁちょっと僕は疲れたからここで休んでただけだ。それより君は用事があるんじゃないのか?僕の事は良いからそっちに行ってきたらどうだい?」

「……いえ、私は別に急ぎの用事ではありませんので……。それよりジェンド様……私があなたを嵌めるなど滅多な事でもない限り思わないで下さい……。私はドグールに忠誠を誓った身……忠誠を誓ったはずの私がジェンド様にそのような事を思われるとは本当にどうすれば良いか分からないです……。私に何かいけないところがあったのでしょうか……?もし何かありましたらお教え下さい!今後一切そのような行動は取らないと誓いますから!お願い致します……!」

「!……。」

ジェンドは思ってはいたが口には出していない事を兵士が話し出したので驚きのあまり言葉を失った。

(……何でこいつ僕の考えている事が分かるんだ⁉︎一体何者だ、こいつ⁉︎まさか超能力者とかか⁉︎まさかな……そんな奴がこの世にいるはずないか……。)

すると兵士が不思議そうな顔をしながらジェンドの方を見て言った。

「やめて下さいよ、ジェンド様……どうしたのですか一体?皆お互いの思っている事などいつも分かるじゃないですか……。それを超能力者だなんて……今日のジェンド様はちょっとおかしいですよ……。……ああ、先程疲れたから座っていると仰ってましたよね?まさか体調が優れないという事ではありませんか⁉︎だとしたらすみません!そんな時に何の気遣いもしませんで……。」

「……!」

(……やっぱりだ!こいつ僕の考えている事が分かっている!)

ジェンドは完全には信じられなかったが確認せずにはいられなかったので恐る恐る兵士に聞いた。

「……なぁ?お前は僕の考えている事が分かるのか……?さっきからずっと僕の考えている事を言い当てているが……?」

すると兵士は不思議そうにジェンドを見て言った。

「……はぁ……?それは私だけではなくて皆同じだと思うのですが……?……やっぱりどこか体調が良くないのではありませんか⁉︎そうでなければこんな事をジェンド様が言われるはずがない……!今すぐ医務室に向かいましょう!私もお供致しますので!さぁジェンド様!」

「……。……ああ、分かった。じゃあ付いて来てくれ。」

ジェンドは兵士の事が気味が悪かったが下手に断れば何かされるかもしれないと思ったのか、この場は大人しく何も考えずに兵士の言う事に従う事にした。

「……ジェンド様……私は何かジェンド様の気に触るような事をしたでしょうか……?あの……気味が悪いなどと仰っらないで下さい……私に悪い所があれば直すように致します。……ですから何かあるのでしたら仰って下さい。」

「……いや……ちょっと疲れているのかもしれない……早く横になりたいんだ。医務室に早く案内してくれないか……?」

「はい!分かりました!ただちにご案内致します!」

兵士は慌てながらすぐにジェンドを医務室へと案内した。

医務室に着くとジェンドはベッドに横になってからすぐ兵士に言った。

「……1人で休みたいんだ……悪いけど外してもらえないかな……?まだ体調が優れないみたいなんだ……。」

「はっ!分かりました!ただちに失礼致します!」

兵士はジェンドに医務室から出るように言われると急いで医務室の外に出ようとした。

医務室のドアを開けて外に出ようとした瞬間、兵士がかしこまった様子でジェンドの方を見ながら言った。

「……あの……ジェンド様?今日の私は何か問題があったでしょうか……?もしあったら仰って下さい……それが分からなければ私は安心する事が出来ません……。」

「……いや、何もないよ……。君の対応は素晴らしかったよ。何も気にする事なんてない。それよりも疲れているみたいだ……話なら今度聞くから早く外してもらえないかな……?」

「申し訳ありません!ただちに出て行きます!失礼致しました!」

兵士はジェンドの言葉を聞いて慌てて医務室から出て行った。

ジェンドはベッドで横になりながらこれから先どうするかを考えていた。

(……どうする……?他の奴等にも僕の考えが分かるみたいだ……でも僕にはさっきの奴が何を考えているかなんて全く分からなかった……。ここはうかつに動かない方が良いな……もう少しこの場所でじっとしていよう。何が起きているかが分かるまで慎重に動いた方が良いか……。)

するとジェンドは起き上がってドアの鍵を閉めるとベッドの中に潜り込んだ。

そして、その日ジェンドが医務室の中から出て来る事はなかった。

果たして土の試練の本当の意味とは一体何なのだろうか?

そしてジェンドはその試練を乗り越える事が出来るのだろうか?


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