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マリーがジェダの下に行った後エイルが部屋で待っていると突然見知らぬ男達が部屋の中に入ってきた。

男達はエイルを見つけると突然周りを取り囲んでエイルの事を連れ去ろうとした。

「おい!こいつだ!早く連れて行け!」

「ちょ、ちょっと!何ですか⁉︎止めて下さい!」

「おい!構うな!早くしろ!」

「ああ、分かってる!おい!そっちを持て!」

「ああ、こっちは大丈夫だぞ。」

「ちょっと!何するの⁉︎離して!」

エイルは抵抗したが数人の男達に力ずくで連れ去られようとしたら、もうどうする事も出来なかった。

男達は数人がかりでエイルを持ち上げて別の場所へと移動して行った。

男達はマリーに気付かれないようにジェダの部屋とは反対の方向に進んで行き、1階に辿り着くと建物から外に出ようとした。

すると次の瞬間、男達のうちの1人が後ろから何者かに思い切り殴られてその場に倒れ込んだ。

「グハッ!」

「……!どうした⁉︎何があった⁉︎……‼︎おい!貴様何者だ⁉︎自分が何をしているのか分かっているのか⁉︎」

男達が殴った男の方を見るとフードを被って顔が見えない男がそこに立っていた。

するとその男はエイルを連れ去ろうとした男達に鞘に入ったままの刀で次々に襲いかかった。

「グハッ!……お前……まさか……?」

その男に殴られてエイルを連れ去ろうとした男達は次々と倒れて行った。

全員が気絶したのを確認すると男がフードを脱いで深呼吸を始めた。

「はー!……しんどいな、仲間を倒すってのは……。」

フードを被った男は何と昨日怪物からエイル達を救ってくれたレイドだった。

「!……あなたは……レイドさん……?」

「……ああ……お前に会わせたい奴がいるんだ。ちょっと付き合ってくれるか?」

「……会わせたい人?……誰ですか?」

「ああ、まぁ会って直接話した方が良いんだろうけどな。何でもノートとやらに大事な仲間が奪われたって奴がいるんだ。1か月位前だったかな。俺が上の町に行った時知り合ったんだ。ノートとやらの情報を何でも良いから教えて欲しいって言っててな。何だか有力な情報だったら報酬を払ってくれるらしいんだ。だから悪いけどお前には付き合ってもらうぞ。これはお願いしてるんじゃなくて強制だ。」

「……。」

「悪いな。お前に拒否する権利は無いんだ。大人しく付いて来てもらうぞ。良いな?」

「……分かりました。」

レイドに言われた通りエイルは黙ってレイドの後ろを付いて行った。

レイドは建物の中から出ると辺りを気にしながら上の町へと繋がる門へと向かった。

門に着くとレイドは扉を開けた後エイルの方を見て言った。

「良いぞ、早く通れ。」

「……。」

エイルは何も言わずレイドに言われた通り門わくぐり抜けた。

門をくぐった後レイドとエイルは上の町へと続く階段を上って行った。

階段を上り終えて上の町に辿り着くとそこは火の海になっていて、怪物達が辺りに散らばっていた。

「はー……すげーな……。こんな風になってんのか?はっ……こりゃ良いもん見たな。まぁ今はお前をあいつの所に連れて行くのが先か。おい、俺から離れるなよ。離れたらあいつ等に殺されると思っとけ。良いな?」

「……はい、分かりました……。」

レイドに言われた通りエイルはレイドの後ろをしっかり付いて行った。

レイドが目的地に向けて歩いていると、レイドの事を見つけた怪物がレイド達の方に近付いて来て言った。

「……ギギッ!何だお前は?……ん?そいつは⁉︎おい!そいつをこっちによこせ!さもなければお前の命は無いぞ……。……⁉︎‼︎」

怪物が話している瞬間レイドが突然怪物に斬りかかった。

レイドに斬られた怪物は一瞬にして真っ二つになりその場に崩れ落ちた。

「ギギッ⁉︎おい!どうした⁉︎一体何があった⁉︎」

すると異変に気付いた他の怪物達がレイド達の近くまで寄って来た。

「……厄介だな……これだけ数が多くなると……もっと仲間が集まる前にさっさと片付けた方が良さそうだな!」

レイドは集まって来た他の怪物達の懐に物凄いスピードで潜り込むと一瞬にして怪物達を次々に真っ二つにしていった。

集まってきた怪物達を全て倒すのにレイドはほんの僅かの時間しか必要としなかった。

レイドは怪物達を倒し終えるとエイルの下に近付いて来て言った。

「……怖いか?俺が?」

エイルはすぐに返事は出来なかったが黙っていてはいけないと思ったのか声を震わせながら言った。

「……いえ……大丈夫です……。」

「……そうか……普通は驚くんだけどな。まぁ良い。とりあえずお前を待っている男の所まで行くぞ。」

「……はい……。」

レイドはエイルを連れてエイルを待っているという男の下へと向かった。

その男の下に向かう途中も町の人々にいた怪物達は突然レイド達に襲いかかってきたが、レイドは全く怯む事なく怪物達を一瞬で葬り去っていた。

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