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東方白狐録  作者: 白狐さぐじ
第1章 神話時代
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第01話 「赤い目をした白い子狐」

初めまして御饌津神サグジ申します!

ハーメルンでは、計42話まで書いている東方の二次小説です。

今回、なろうに投稿するのは、いくつかの話を合わせたものです。

「ハーメルンと違う!」と思った方、今回は1話+2話ですよ!!


ではでは、本編をどーぞ


 とある場所で他とは違う狐が月の光りで目を覚ます


「………ぅう」

「………ん?」

??

「……あれ?ここは………何処?」

………地面は土、壁は岩?洞窟かな。

「わ、私は………私は誰だっけ?」

 なんで、なんで思い出せないの。

 私は確か人間だったような。

 思い出せないと言うよりか、記憶がない。

 ふと自分の手を見ると獣の足だった。

 獣の足は「真っ白」だった。

「自分の姿が判るものはないか」と考えていると、近くから水の音が聞こえた。まずは、行って見ることにしよう。





 水の音の根源は、池だった。

 池を覗いて自分の姿を確認したところ、自分は「目が赤い、真っ白な子狐」だった。

 驚きはしなかった。

 まるで、当然のことのように感じた。

 そんな事より、「目が赤い、真っ白な子狐」がたぶんアルビノではないかと思った。

 確か、アルビノは日の光りに弱かったはずだから、自分は捨てられたのだと、すぐにわかった。



 日の光りに弱くとも、生きねばならない。

 生きるならば食べねばならないが、近くに木の実があり食べることは出来た。

 まあ、前世?の記憶は無くとも知識はあるみたいだ。

 幸い生きては行けるだろう。

「ふあぁー、眠い」

 欠伸をしながら元居た洞窟に行き、眠りについた………。







 あの時からたぶん1000年は経ったと思う。

 確か50年経った辺りから「自分は普通の狐じゃない!いくらなんでも普通、狐はそんなになわけない」と思った。

 それから50年経つと自分の中に不思議な力があることに気がつき、それが妖力だとした。

 妖力があるならば自分は妖怪なのだと思った。

 200年経った辺りに尻尾が1つ増え、二本になった。


 そんなことも、もう昔のこと。

 今では尻尾は9本、いわゆる「九尾」である。妖力の使い方も慣れ、人型になったり、尻尾を隠したり出来るようになった。

 が、一つ不満なことがある。

 人型になるはなるが、身長と体型から考えて幼女なのである。

 そこだけが不満である…。




 他に変わったことは、近くに村が合ったこと。

 その村に通ってることくらいだと思う。

 村の人々に妖怪とバレており、「ミクラ」という名前も付けてもらった。

 意外とこの名前は気に入っていたりする。


 村で自分がしていることは、村人が取りに行けない所にある薬草などを木の実などと交換したりしている。

 村の人々は、村からそんなに出ない。

 私以外の人を襲う妖怪が出るため、自分が薬草などを採ってきてあげている。

 そんなこんなでもう夜に。

 寝床は、あの洞窟。あの場所で今日も寝る。






 いつもの洞窟、いつもの朝

 一匹の白い狐が目を覚ます。


「ふあぁー、良く寝れたのか・・・な?」と、呟いてみても誰からの返事はない。

 私は、この洞窟に一匹だけで住んでる狐。

 今日もあの村に行こうかと考え、支度も特にないので洞窟から外に出る。

 外に出たらまずは人型になった。

 人型の私の髪は、真っ白で長い。

 切っても切ってもすぐに元の長さに戻るため、そのまんまにしている。

 そんな感じの私は村に歩き始めた………。





 が、少し歩いた先で妖怪に出会った。

 そいつらは知能が低いというか、本能のまま人妖を襲い食べて生きている。

 型はオオカミ、妖力が少ないためか大体が集団でいることが多い。


 まあ、これはいつもの事。

 いつもは、化かして誤魔化していたが今日は数が多く、鬱陶しいので殺そうかな。

 妖力の塊を何個かぶつけて、狐火で燃やすだけだが、力加減が分からなかったため数匹に逃げられた。

 殺した小妖怪たちは、邪魔なので地面に埋めといた。




 そんなこんなで村にたどり着いた。

 村の人たちに聞くと、今回の仕事は稲刈りを手伝って欲しいらしいので手伝うことにする。


 今年は豊作で出来も今までより良いらしいのだが、村の人たちからは「ミクラちゃんが田植えを手伝ってくれたから」とか、「ミクラが他の妖怪を近づかせなかったから」とか言われ、何故か感謝されている。

 最近、村の人々から「この村に住まないか」と、言われている。

 今から家を建てると冬になってしまうから、「春になってから」と今は言っている。





 秋が終わり冬の足音が近づいて来た頃。

 村で刈り取った稲の藁、その藁を貰いに村に来た。

 今、私が住んでる洞窟は冬になると、とても寒くなってしまう。その為、藁が無いと過ごせない。

 そのために、藁が必要なのである。

 その代わりとして冬の間、村の夜の時間帯を守る事を約束している。

 と、言うのは表向き。

 最近、村に行き村の人々と話すことが楽しみになっている。

 そんな感じの冬を迎える予定。





 自分でも分かる小さい体で藁を洞窟まで持ってきたが、そんなに重く感じなかった。

 私は今まで力仕事という仕事をしたことがなかった。

 前世と違い妖怪になったからなのかは分からないが、大体の力仕事は出来るのだろうと、考えながら持ってきた藁の内の半分ほどをいつも寝ているところに置き、残りは雨などが被らないないと所に置いといた。


 石で囲んだだけの囲炉裏?に薪を置き、其処らで見つけた小枝に狐火で火を付け薪の間に入れた。

 少し経つと薪にも火が付いた。

 その火で少し暖を取り、寝床に藁を敷き、夜のために眠りについた。


どうだったでしょうか?

面白かったでしょうか?

主人公が、どのように育つのか『早く!』知りたい方は、ハーメルンで同タイトルで探していただければ、読めますよ。

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