契約の解き方が簡単すぎた
連投
「幸せを運ぶサンタの末裔にして、伝説の仙人とは私のこと! よくぞ来たな! 座りたまえ!」
この人が仙人の師匠さん? 元気というか子供じゃないですか。
「そう警戒するでない。して、何用じゃ?」
あれ、なんか急にしゃべり方が変わった気が。まぁいいか。
「実は…………で、契約を解く方法を探しているんです」
「何だ、そんなことか。それなら互いの過去を知って絆を深めれば解けるぞ」
「「本気か!!?」」
えぇえ!? そんなアッサリ解けるもんなんですか!? っていうか、絆深めると契約解けるって……何か、違う気がする……
それにしても、過去か……僕、ノエルさんの過去って聞いたことないなぁ。
気になる。
「よしノエルさん。過去教えてください!!」
「え、いや、急に言われてもな、心の準備が……」
「何なら我が手伝ってやろうか?」
あれ、仙人さんの一人称我だっけ?
「いや、遠慮s「お願いしまーっす」おいコラ」
「了解じゃ。ほーれ!」
仙人さんがふぁーっと手を動かすと、視界がグワングワンし始めて……
「はっ!! ここは……」
気が付いたら、豪華なドレスを着た人たちがいっぱい居る所にいました。え、なに、巷で流行りのパリピですか?
……冗談です。
見たところ、どこかの屋敷でパーティーしてるみたいですねー。お金持ちだあ。
でも、これがノエルさんの過去とどう関係してるのか……
っと、ノエルさんがき……た……
「……え?」
ノエルさんが着ているのはドレス。こういっちゃなんだけど、全くにあってない赤いドレス。
……あ、ノエルさんってお嬢様だったんだ。