表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

逆転魔王城

…………


「「何でええええええええええええええええええええ!!?」」


目の前に広がるのは、見慣れた魔王城の大広間。……ん?


何か……違うような…………あ


「ノエルさん! ここ、魔王城じゃ無いですよ!」

「んなわけないでしょ、バカなの? あの仰々しい大きな扉は、魔王城の扉しかありえないに決まってるじゃん。バカなの? バカなの?」


何で二回言ったんですか? 何で二回目の「バカなの?」を強調して言ったんですか? 地味に傷つく精神攻撃止めて下さいよ。


確かに目の前に在るのは、ありえない存在感を放つザ・魔王城の門。ガイコツとかコウモリの羽とかついてますけど、


「あれは魔王城の門じゃないんです」

「? ……どうゆうこと?」

「よく見てみて下さい」


門をじーっと見るノエルさん。


「――ん?」


それから首を九十度ぐらい傾げるノエルさん。


「――――んん?」

「――分かりました?」

「……違和感はあるんだけど……」

「……正解言いますよ。正解h「ちょっと待て、自分で考えるから」……はい……」


ノエルさんは考え中です。


……ノエルさん、百数年前から変わらないな。変わったことは、ノエルさんが最近髪を伸ばし始めたことぐらいですかね。


「――――――あ」

「分かりました?」

「鏡ってことか!」

「正解!」


そうです。今僕たちが居るここは、魔王城と左右逆転しているんです!


「よく分かりましたね!」

「あそこにある像が反転してたから」


部屋の隅の像の位置が、確かに左右逆でした。


「よーし! 謎も解けたことですし、行きましょう!」

「どこに?」

「……え?」

「謎も何も、あたしたちはここが魔王城じゃないって分かっただけで、ここがどこなのか、何をすべきなのかも分かってないんだよ? これからどうすれと?」


……正論!!


「ナントカナリマスヨー。サキニススミマショー」

「喋り方おかしいぞ」


僕らがどうするか悩んでいると、どこかから声が聞こえてきました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ