表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/52

第3話「NEW LIFE 、START!オタクの100%が持っている夢」

「うっ〜。ん?何だぁ今のゆ……め」


「はっ!」


しまった!今鶴は心の中でそうさけんだ。

カードが光った。そこまでは理解している。いや、理解は出来ていないのだろうが、取りあえず。その光で気絶。起きた時、夢と呟く。すなわち


夢じゃなかったフラグ


を立ててしまった!


「いやいや、夢じゃなくても良いのでは?」


そう思った読者にのみ、言おうではないか。

“嫌な予感がするのだ!?”と。

右の手に何か握られているのがわかる(まぁカードを持っていた手なのだが)

意識よりも本能が告げていた。

「ヤバイ!」と

何か常識的なものがぶっ飛んでいるこの状況。

冷静に対処出来る方がどうかしてる。


「っ!」


意を決して、おそるおそる、そろりそろりと右手に視線を移した。


「……っ……!?」


カードの手応えじゃないのは、明らかにわかっていた。が、ダカラッテ


「カードじゃないのはやっぱりおかしいでしょぉおぉぉぉぉぉ!!!!」


手の中には、真紅に輝く『指輪』が握られていた。


「は、ははっ。俺……疲れてるのかなぁ〜??」


そう言い残し、今鶴は、状況について行けない脳みそがオーバーヒートを起こし、意識を切り離した。


…………5分後


「カードが『指輪』に変わった。って感じが考え方として普通だよなぁ〜」


ははっどんなファンタジーだよウケる。

厨二乙


ずっと気絶している訳にもいかず、そろそろ現実を理解しよう、と動き始め、


「えーとぉ、この説明書によるとぉ……」


いつ届いたのか、さっぱり分からない説明書に目を通していた。


「『カードの変化は済みましたか?済んだ方はYesのページへ。まだの方は、もうしばらくお待ちください。』」

「えーと、済、んだっと」


説明書の通りページをめくる。


「『それが、貴方の願いの形です。貴方の心からの願いをもう一度ご確認下さい。』」

「お、俺の、心からの、願い?」


再び手の中の指輪を眺め、呟いた。


「そんなの決まってる」


と。


あり得ないことだけど、もし、それが可能になるなら……


瞬間、今鶴の目に炎が灯った。

自分の持ちうる最高速でテレビをつけ、買ってきたDVDを入れ、指輪を右手の中指にはめた。妙にしっくりくる感覚に驚きながらも、

目を閉じて、深呼吸をした。胸が熱くなっていくのがわかる。

最後の確認の為に、説明書を開いた


「『さぁ、準備は整いましたか?最後です。ここに書いてあるコマンドを叫んでください!それが、貴方の願いを叶える『キーワード』になります。では、良き旅を!』」


説明書を握りしめ、それを待っていたとばかりに、空に向かって叫んだ。


「NEW LIFE 、STARTぉぉぉ!!」


その言葉に呼応するように、急に視界がゆがみ始めたため、今鶴は、目を閉じた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ゆっくりと目を開ける。そこには、自分の見慣れた部屋の景色は無く、自分がずっとずっと憧れてた場所の風景が、広がっていた。つまり


アニメの世界!!


「い、」


心の中が歓喜で満たされる。

湧き上がる感情をありったけぶちまける。


「いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!」


今鶴はガッツポーズをとり雄叫びをあげる。

そう、この少年、今鶴虎終の願いは、

「アニメの世界に旅立つ事!」

この瞬間から、今鶴の新たな人生が幕を開ける!

さあ 新たなる人生を始めよう!!


NEW LIFE START☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ