第25話 「女の戦い!怒りは守護の力となりて」
長いです。
今回の話ちょっとだけいつもより長いです。
「……へっ?」
アズの思考が瞬時に低下し始め、うわ言のように同じ事を心の中で唱えていた。
今、目の前になにがおこっている?
何が行われている?
一体、何が
「ちょっとぉ! 本当に何なのよ貴方。こんな時にいきなり現れて。失礼じゃない! ねえ〜、スター」
そう言って『花嫁衣装』を着たアリアがゆっくりと、それはもうたっぷりと、焦らすように時間をかけて右手を上げる。
そして、スッと何かに触れたかと思うと、それを優しくさすり始める。
アリアの体制は明らかにおかしい。頭から足まで地面と平行。まるで空中に寝そべっているような体制だ。
だがまぁ宙に浮いているわけではなく、肩と膝裏にし滑りこまされている2つの腕がしっかりと支えているのだが。
要するに状況を簡単に説明すると、下卑な笑顔を浮かべウエディングドレスを纏ったアリアをタキシードを着た少年がお姫様抱っこで持ち上げているのだ。
勿論そのタキシードを纏っている少年は、アズのマスター『今鶴 虎終』だ。
「ああ。全くだよアリア。なぁアズ わかってくれ。俺達は、敵である以上にお互いに心底愛し合ってしまったんだ。今丁度式をあげようと考えていたところだ。だからアズ、この場は……」
だが今鶴の言葉は続かない、否、『この』今鶴とはそもそも会話すらしない。
「アリア。マスターに何をした」
今まで聞いたことのない、最骨頂の怒りを何隠すことなく言葉に乗せる。
その言葉に今鶴は黙り、アリアは肩を震わせた。
「……ふっ。ふん! 特にな〜にも。ただ、私の『魅了』の能力で私の虜、私の操り人形になってもらっただけよ」
「……」
「正直私もう最強かも〜。こ〜んな強いお人形さんが手に入ったんですもの」
「……黙れ」
「へ!?」
深淵の底から響いてくるような声に、体を硬直させるアリア。
「これ以上、マスターを人形呼ばわりしてみなさい。命の保証はしませんよ」
「なっな〜にぃ。怒ったのぉ? きゃははっ!
ふ、ふざけないでよ。こっちにはねぇレベル10の、最高レベルの能力者がいるのよ。
それも私の思いのままに動く操り人形!それに比べて貴方のはその能力の紛い物でしかない。
貴方に勝ち目はないの! ね、わかるでしょ? だったらもう無駄な事なんてやめて……」
震える声で言い聞かせるようにアズに語りかけるが、それはただ 火に油を注いだ だけだった。
「人形呼ばわりするな、と言ったはずですよ」
ギロリッとアリアを睨むアズの目には既に光は無く、虚ろに半開きとなり、相手に与える圧倒的な殺意は常人ならば即死させることが可能なくらいその空間を支配していた。
それを示すように、能力は恐ろしいが肉体・精神的には常人のそれであるアリアは、発狂するように叫ぶ。
「う、う、う、うっうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! や、やりなさい! スター! あの女を殺せぇぇぇぇえぇぇぇ!!」
「任せろアリア」
そう言ってアリアを地面に下ろし、アズに向き直るのは今鶴だ。
「アズ。君は俺の使い魔だ。ついさっきまで一緒に行動を共にした仲間だ。できることなら殺したくない。だから今すぐこの場から消えるというのなら、見逃して……」
「マスター」
「ん? なんだい? アズ」
「許可を頂きます」
「なんの?」
「今のマスターに拒否権はありませんので、あしからず」
「おい! アズ! 今すぐ消えろ! さもなくば死」
「カードセット!『病原菌』!!!」
「な!?」
想定していなかった事態に、今鶴の表情が驚愕を表す。
アズの体に青紫色の縄のようなものが出現し、螺旋を描き空中へ待っていく。その衝撃は波紋となり、その空間を軋ませる。
「くっ! アズ! そのカードを使用を禁ずる! おい! 聞いているのか! カードの使用をやめろ! マスターの言うことが聞けないのか!」
「うるさぁい!! 今のマスターは私のマスターじゃない!! いちいち命令するな!! うざったいんですよ!!!」
青紫のオーラは徐々にアズの体の中に侵食し、一部はアズの体にまとわりつき、微妙に露出の多い青紫色のバトルドレスとなった。
「なっ! ふざけるな! なら力ずくで止めてやる!『ブースト』!!」
バッと空に掲げた右手が黄金に輝き始め、アズに向かって突貫する。
「マスター。ちょっと苦しいでしょうが勘弁してくださいね。絶対元に戻してみせますから。元に戻らなかったらもっと痛くするんですからね」
ポツリッと呟き、「うおおお!!」と喚き突貫してくる今鶴に両手を向け、覚えたばかりの技名をコールする。
「『フラム』!」
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「うぬぬぬぬぬぬぅぅ。コラァァァァ! 隠れてないで出てくるっぺぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「うるさいですよ!『ムーブリア』」
「うぬあ! かぁーーーーくそっおぉぉぉぉ! 見つけたと思ったらオイラの創った武器を使えなくしてすぐ隠れる! こんなのつまんないっぺーーーーーーー!」
現在、2人はほぼ平行線のような戦闘を繰り広げていた。
メリエスの言う通り、マリンは隠れては隙を見つけ出し技をかけるヒット&アウェイを繰り返していた。
だがこれは、マリンの作戦でもなければ得意な戦い方でもない。ただこれしかできないだけなのだ。
マリンの能力の致命的な弱点はその攻撃力。マリンの能力は相手を動けなくさせることは勿論、ヘタすれば相手を消滅させかねない危険かつ強力なものだ。触れずとも相手を消しされるのだから。
しかし、それほど強力となるとリスクも多い。
まず第一に破壊力・突破力に欠けるという事。
第二に、対象によっては技を複数回かけなければいけないという事。
第三に、技の燃費が悪い事。『ムーブ』は人間でも対象の内だが、削れる量やものは限られてくる。『ムーブリア』は無機質・物質にしか効果がない。唯一持っている上級技である『ザ・ムーブルス』はほぼ全てに有効の上、削る量などは計り知れない。しかし、その技は果てしなく燃費が悪く、多用する事ができないのだ。
要するに、今この状況でマリンができる事は『逃げながら少しでもエネルギーを回復させ、少しずつ少しずつ相手が気づかないように、相手の武器を無力化しつつ、力を削っていく』。
持久戦に持ち込むことのみなのである。
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「ぐあああああああああ!!」
苦悶に絶叫を部屋に響かせているのは、今鶴だ。
「ぐ、う、うぁ うぉああああああ!!」
今鶴の体に何やら形容しがたい物質、嫌、生物がまとわりついている。
極微小の『菌』が数千・数万と集まり、まるで生きているような青紫色の『何か』が今鶴に影響を与えているのだ。
蛇のような形をしているが大きさがおかしいし、龍というと体も微妙に違う事や頭の形容がかなり違う。『ギュアオアオアアアアアア』!!!というような鳴き声はどんな獣にも当てはまらない不思議なものである。
それにあえて、『何か』に呼び名をつけるなら、それはおそらく『幽霊』だろう。
麻痺・激痛・吐き気・ダルみ・呼吸困難・睡魔・発熱・幻視・幻聴、その他多くの特性を全て合わせ持つ病原菌で構成された幽霊により、同時にそれを味わう事となった今鶴の肉体・精神は死よりも辛い苦しみを受けていることだろう。
「マスター」
ギリッと歯を噛み締め、感情の読めない表情のままくるりとアリアの方へ向き直る。
「ひ!?」
恐怖により、その場から動く事のできないアリアは情けない悲鳴をあげ、なんとかその場から逃げようと試みる。
だがそれは、ゆっくりと近づいてくるアズにより不可能となる。
「なんで! 確かに貴方が今使ってるカード『病原菌』はレベル10だし、強力だとは噂で聞いていたけど! それでもこっちだってレベル10。こんなに圧倒的なはずがない! なのに! なんで!」
「簡単な事ですよ。マスターの力を最大限に引き出す事が貴方には出来なかった、それだけですから」
「な! そんな訳ない! 私の力は最強! 異性に対しては最強なの! 今までそんな事はなかった!」
「じゃあ今回が初ですね。良かったじゃないですか、一つ勉強できましたね。また成長できるって事ですよ。あっ。無理ですか? なんてったって、今この場で私に殺されるんですから」
「へ、い、いや、スター! 何をやっているの! 使えないわね! 今すぐ私を守りなさい!」
今鶴に張り上げる声は、木霊するように響くが一向にそれに対する答えは返ってこない。
帰ってくるのは思わず耳を塞ぎたくなるような絶叫と、より殺意を増した視線のみ。
グッと握られた小さな拳に紫のオーラが集まり収縮し、ゆらゆらと揺らめく青紫のグローブが形成された。
「い、いや、やめて、お願い。何でもするから。貴方のために、いや貴方様の為にどんなことでもしますからぁ。なんでも言う事聞きますからぁ。どうか命だけは。
あっ! そうだ! あの男を、あの男を貴方の虜にします。貴方の好きなように、貴方の望むようにいくらでも変えられます!私がいればそれが可能です!ですから」
「この後に及んでまだマスターを愚弄をしますか。それが自分を滅ぼすと、いい加減自覚するんですね!!」
グワッと握られた拳は真っ直ぐ一直線、アリアへ向かって放たれる。
「い、いやぁああああああああああああああああああ!!」
スガアァァァアアアン!!!
巨大な音が響き渡り地面に陥没ができ、砂埃が舞う。
「あ、あぅ。あぁぁ あ、あ」
ぶくぶくぶくと泡を吐き、アリアはパッタリと背中から地面に倒れる。
「はぁ。『約1ミリ』、対象から外れましたか。やれやれ、慣れない事はするものではありませんね」
パシュンッとバトルドレスを消し、元の服装に戻ったアズは、右手をぷらぷらとふって 今鶴の方へと足を踏み出すのだった。
【結婚式ルーム・アズvsアリア=勝者『アズ』】
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「くっ。ああもう! しぶといですね! エネルギーは底なしですか!」
そう悪態を付くマリは、目に見えて体力を失っていた。
今の今まで走り続け、隙あらば技を使い、それを繰り返せば確かにそうなるだろう。
それに比べメリエスはケロッとしている。体力はかなり奪われているはずなのに、今もマリに怒号をあげ息切れしている様子もない。
「さあーーー! 早く出てきてオイラと勝負するっぺよーーーーーー!!」
「はぁ、はぁ、ふうぅー。さて、どうしますかねぇ。このままじゃジリ貧ですよ。……こうなったら、一撃でも上級技、いや、奥義を」
そう言ってメリエスの方へと視線を送る。茂みの奥にいるマリは未だ見つかっていないようだ。キョロキョロと周りを常に監視している。
「この様子なら、いける!!」
ガサッ!!!!
「『奥義』・『減し………………』!!!」
「そこだっぺぇえええ!!」
「なっ!!」
完全に背後を取った一撃を放とうとした瞬間メリエスが両手を振り、もう既に用意されていたかのようにマリが奥義を発動する前に、高速の槍がマリへ投射された。
「くっ! 『ムーブリア』!」
飛来してきた槍の威力を咄嗟に弱めるが、完全に御しきれずその衝撃に吹き飛ばされる。
「な、なぜ。技名もコールしていないのに」
「これだけ同じことを繰り返されれば少しぐらいパターンがつかめるっぺよ。
攻撃のタイミング・隠れる場所・使用する技。これらの大体がわかれば、あとはそれに該当する場所全てに罠を設置すればいい。
いやぁーそれにしても、中々に痺れる戦いだったぺよ!最初はイライラしたけど途中からはなんだか楽しかったし。
あんな時間稼ぎのような戦い方もあるんだっぺなー。べんきょうになったっぺ」
まるでもう勝利は確定したかのように、満面の笑みでシュンッと剣を生成し、少しずつマリに近づいていく。
「……ふっ。『みたい』じゃありませんよ」
「だっぺ?」
「時間稼ぎだったんですよ。みたいじゃなくて」
そう言ってどこか満足そうな顔をして、そっと『壁』にもたれかかる。
「走って走って。あーこんなに運動したのは初めてです。もうクタクタですよ。なんとかギリギリ壁までたどり着けましたが」
空間を歪め広大なジャングルとなった部屋の壁。確かに元の場所から考えればかなりの距離だが、メリエスにはマリが何を言っているのかわからなかった。
歩みの足は止めずに、マリに疑問を投げかける。
「何を言ってるっぺか?」
「わかりませんか? そうですね。簡単に申し上げますと。
『ヒロインのピンチには、必ず白馬の王子様が来てくれるものなのですよ』」
その時、マリのもたれかかっていた壁が粉砕された。
メリエスはもはや声は上げず、ガラガラと崩れ落ちる壁をただ呆然と、あんぐりと口を開けてながめていた。
「…………ふぅ〜。お〜い。大丈夫か? マリ」
右肩を抑えグリングリンと右腕を回す少年は、近くに座り込んでいるマリに言葉を放つ。
「えぇ。大丈夫です。それにしても、私だけも避けるように壁を壊すなんて、神業ですね」
「だろ?」
「でも、来るのが少し遅いんじゃないんですか?」
「え!」
「今日すご〜く運動して足がクタクタなんですよね〜」
「な!」
「アズさんが居てくれればこんな事にはならなかったんだけどなぁ〜」
「ちょっ、ま……」
「なのにアズさん。誰かさんのせいで集中できてなかったんですよね。あ、誰とは言いませんよ? 誰とは」
「わかった! ごめん! 悪かったから! 俺が不甲斐なかったからぁ!? それ以上傷口を抉らないで〜! アズにも散々やられたんだぁ〜。俺のライフはもう0よ! てか! そんな毒はくキャラだったけお前! そんなに怒ってる?」
「いいえ。助けてくれてありがとうございます。いつも通りピッタリですね。狙ってます?」
「狙ってないよ!?」
「ええぇい!! なんなんだっぺよぉーーー!! 次から次へとぉぉぉぉぉぉお!!!」
「あ?」
そう怒号を上げるメリエスに、壁の奥から現れた少年『今鶴』がニヤリと笑って言葉を返す。
「そう叫ぶなよ、少年。こっちは寝起きみたいな感覚なんだから。そう叫ばんでも一発で終わらせてやるって。そうでなくても俺なんもしてないんだ。いい加減誰か倒さないと面目が立たないでね」
その今鶴の余裕綽々な態度によりメリエスが怒りを増した怒号を上げる。
「うがあぁぁぁぁぁぁ!! もうなんでもいいっぺ!!! 全員ぶっ殺してやるっぺよぉぉぉぉぉ!!!『ブリエンド・グリエンダ・ガルディア』!!!!!!」
メリエスの体にジャングルの数多の木々が纏わりつき、ひねってひねってガッチリと、木々がドッキングし始め木の巨人が現れた。土でできているとは思えない美しい巨大な槍を携えて。
「すう〜。『ファースト・ギア』」
今鶴の腕の輝きが爆発的に上昇する。
“おいらの最大技だっぺよ!全員潰れればいいっぺぇぇぇぇ!!”
「……『セカンド・ギア』」
ドンッと空間に波紋を揺らめかせ、今鶴の腕が赤く変色し始める。
“何をやって今更遅いっぺ!!”
ズオォオと木の巨人は巨大な槍の標準を今鶴達に合わせる。
「…………『サード・ギア』」
薄い赤だった腕が、なんの曇りもない真紅へと変わり、プシュゥゥゥ……と蒸気が登っている。
“『ガルダドム』!!!”
“駄目押し”とばかりに巨大な美しい槍が不気味に姿を変え、禍々しさが増し威力が桁違いになった事をありありと示す。
「はぁあああ!!! …………『フォース・ギア』!! トップ・ギアだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
今鶴の腕にボッと漆黒の炎が灯り、激しく燃え黒い火花を飛ばしている。
“『奥義』・『神槍・ソイルダラティア』!!!”
「『奥義』・『剛拳全力砲』ァァァァァァァァ!!」
その場を全て飲み込みそうな禍々しい神槍に今鶴は全力で拳を持っていく。
果たして結果は……漆黒の今鶴の拳が振り抜かれた。
バキィイイィイイイン!!!!
というような耳を劈く音が響き、槍は散りすら残さず粉々に粉砕され、ドッキングされていた木々がボロボロと崩れメリエスが剥き出しになる。
そして、メリエスが見たものは、目の前にニヤリと口が三日月に裂けた悪魔の形相をして、漆黒の拳をギリッギリッと貯めている今鶴だった。
「ちょっ!まっ」
「『奥義』・『悪魔弾』!!!!」
ズガアアァァァン!!!
今鶴の今考えた奥義である悪魔の弾丸は寸分の狂いなくメリエスの顔面に打ち込まれ、微妙に残っていた巨人の下半身を貫通、地面にクレーターを作り、ギョロリと白目をむいた後、パッタリと地面に体を預けた。
「うっし! いっちょあがりぃ!!」
今鶴は空中でガッツポーズをとり、背中におぶさっていたアズがニパッと笑いピースサインをバッと上げた。
【ジャングルルーム・今鶴vsメリエス=勝者『今鶴』】
どうも『終匠竜』デス。
前書きでも書きましたが、今回の話今までで一番長くなりました。
アリアとメリエスを倒したかったのですが、読みづらかった人はすみません。
あと、作者の説明不足で、わからないと感じる所が幾つかあると思ったのでここで説明させていただきます。
ちゃんとわかってくれていた人は、この部分は読み飛ばしてください。
『技』ー能力が封じられているカードに宿る攻防の手段。能力によって形や意味が違ってきます。
『魂のエネルギー』ー人間の『やる気』や『活力』等といったものを指します。その活力の一部をカードの能力に具現化するのが『技』となるのです。今鶴が加賀瑠璃と戦っている時に、うまく技が出せなかったのはその前に技を使いすぎていて『活力』のエネルギーが枯渇してたことによります。もちろん人間なので『活力』等のエネルギーには限度があり、それを使い切ると一時的に何もする気が起きなくなってしまいます。それに『技』も使えなくなります。
『奥義』ー『技』と『技』を掛け合わせて強大な力を生み出す事。今鶴の『ファースト・ギア』や『セカンド・ギア』なども奥義の一つで、固定奥義と言います。事前に奥義名などを決めておき、それを唱えた時に、設定しておいた回数の技がその場で一気に掛けられるというものです。何回も技を発動する手間が省けます。ちなみに『ファースト・ギア』等は、『ブースト』5回同時にかけています。今の所トップギアでの、20回『ブースト』同時発動が最高ですね。




