第1話 「この小説の主人公と、同じくらい変な店」
どうも、素人ながら小説を書かせていただきます、終匠竜です。小説を書くのは初めてなのですが、頑張って書きます。「良い!面白い!」って思ってくれたら嬉しいです!目標、1話1話をしっかり書き上げること。なので、長くなってしまう事もあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
第一話 「この小説の主人公と、同じくらい変な店」
久しぶりに街に出た気がする。灼熱の太陽に焼かれ、汗がとりとめなく流れ続ける気持ち悪いことこの上ない夏の季節になぜ、皆んな外にいるのだろうか?
そんなにヘラヘラ笑って、何が可笑しいんだ。
フッ。所詮、3次元か。
勿論。俺にはこの地獄に来てでも成し遂げなくてはならない理由がある。(でなきゃ、暑苦しく蒸さ苦しく息苦しい。そう!こんなクソみてえな場所に来るはずがない!訳がない!)
そう、その理由とは!
「『アニメのDVD』を買うためだ!」
「そう『アニメ』。それこそは、この世でたったひとつの『正義』!
嗚呼『神』よ。この世にアニメというあらゆる人間を虜にしちまう『天使』を作りたもうた、とんでもねぇセンスしやがったゴットよ。嗚呼、サインください」
…………ではここで、独り言をベラベラ喋っている寂しいぼっち。紹介しようと思います。
彼の名前は「今鶴虎終」年齢15歳。黒いツンツンと飛び跳ねた寝癖の髪。目の色も黒く目の下にはクッキリとクマが出来て、そのためか目つきが物凄く悪くなっており、徹夜を物語っている。
極度のアニメ依存症(まぁ、よーするにオタク)であり、メガネをかけ、体格は良い方ではなく、趣味のために色々切り捨てているため、頭も良くない。
普段1人で常にニヤニヤ。コミュ症という訳ではないが、周りが今鶴について行けず、友達というものは皆無。なので、どうか、ど〜〜か貴方だけは彼の事、もといこの小説の主人公の事を、嫌いにならないであげてくださいねww。
では続きをお楽しみください
あーークソッ暑ぃぃいいい!!..........................。
が!
「ふはははははっついに手に入れたぞ!『闇と光の世界地図』第0話!これを手に入れる為に3万円という大金を貯めてきたのだー!」
「頑張った、俺良く頑張ったよ!うっうっうっ」
DVDを抱え男泣きに頬を濡らしていた。笑うのか、泣くのか、忙しい男である。
……というか、徹夜で良くその元気があるなと、ツッコミたい気持ちでいっぱいである。
.…………3分後。
DVDを買ってからたっぷり3分間泣き続けていた今鶴が、ついに動いた。
「フッ、泣いているヒマなど無い!今すぐ帰ってこのアニメを堪能するのだ!」
「そうとなればさっさと帰ろう」
「ヘイッタクシー!.......に乗る金無いな」
「走るぞぉぉぉぉぉぉぉ!」
っと走ろうとした瞬間、目の前の店が目に入った。薄暗く小さい。店前には貼り紙が無造作に貼られている。
「なになに? えー『夢を持っている貴方!その夢を叶えたくはありませんか?今なら無料!』?」
「何あれ?」
胡散くせ〜! 頭逝っちゃってんじゃないの?
そう心から思いながらも、何故か体は店の方へと寄っていく。
まるで何か特別な力に引っ張られるように。アニメの事も忘れ、吸い込まれる様に店に入っていく。特に、意識もせずに、なんとなく。
まぁ何にしても、今鶴が『無料』という言葉に弱いのは、確かであったはずだが…………




