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善人☆スクールライフ☆彡 前編

 「ちっ今日も雑魚ばっかかよ……金もたいして持ってねえし、シケてんな」


 ウサ晴らしと小銭稼ぎで、街をぶらぶらしてたがロクなのがいねえ。


 「はあ、ぶらつくのも飽きたし暇つぶしも含めて高校に行くか」


 3限の授業は何だったかなあ……寝れる授業であることを期待するか



 

 「少し早く着いちまったな。授業が始まるまで待つのも面倒だし……帰るか」

 

 「おいおい森、俺の授業を受けずに帰るなんて許さないぞ」

 

 「げっ、面倒なのに見つかったな……たまには見逃してくれよ大山先生」

  

 「見逃すわけがないだろう。諦めて授業を受けていけ」

 

 この先生には恩があるし、大人しくしておくか。

 つうか相変わらずでけえな。

 俺だって180近くあるのに、頭一つは違うじゃねえか。


 「へいへい、先生には従いますよ」


 「まったく、他の先生にもそれぐらい素直にしてくれればな……チャイムももう鳴る。早く教室に入れ」


 やれやれだな。とっとと見晴らしの良い、特等席に行くか。

 教室に入った瞬間、ザワつきが起こったような気がするが聞かなかった事にしよう。

 

 「(イスが冷えてやがる……誰か温めとけよな。ったく!今度サル役を誰かに頼むかな……?)」

 

 「挨拶もなし? しかも3限から来るなんて相変わらずのダメ人間っぷりね」


 「あっ? うるせえよ(アマ)。お前にする挨拶なんてねえ」


 「年を追うごとに口も行動も悪くなっていくわね」

 

 「そーですか。そりゃ結構。」

 

 昔からの付き合いとはいえグチグチと……

 まさか高校までコイツと一緒になるとはな。やってられねえ。


 「妹ちゃんみたいにもっと紗倉川(さくらがわ)が優しけりゃなあ」


 「あなたがまともならそれ相応の接し方にもなるわ。それと妹のは怯えからくる優しさよ」


 「いやいや、あれは惚れてるからだな。惚れてるからああいう接し方になってんだよ」


 「自分にとって随分都合のいい解釈をするわね……」


 俺だってまさか惚れてるとは思ってねえが、怯えられてるだと?

 妹ちゃんに対して怯えられるようなことをやった記憶はないんだけどな。

 

 「おっ、チャイムも鳴ったしその小煩い口も閉じておくんだな」


 「……」


 「この(アマ)!」

  

 返事もなしとは俺が恥ずかしい奴みたいじゃねえか。

 相変わらずいい根性してるな。コイツ!


 「授業を始めるぞ。おい、森。紗倉川を見つめるのはやめろ」


 「見つめてねーよ! 睨みつけてんだ!」

 

 周囲から笑い声が聞こえてきたが、睨みつけて黙らせた。

 人様を笑うとはどういう教育受けてんだよ。小学生からやりなおせよな。


 「くだらねえこと言ってないで、とっとと授業始めろや!」


 「ふう……みんな教科書73ページを開いてくれ」


 教科書なんて持ってきてねえし、夜に備えて寝るか。

 授業に出ていれば大山先生もうるさくは言わないしな。


 「何だよ……机を寄せてきて」


 「その様子だと今日は教科書を持ってきてないのでしょう。あなたも机を寄せて頂戴(ちょうだい)


 こいつも世話を焼くのが好きだな。毎回よくやるよ。

 俺が教科書を持ってこないとこれだもんな。

 ま、人の好意を無碍にするのは男じゃねえか。


 「……じゃあ机寄せるぞ。……あんがとな」


 「ふふっ、あなたもこういう時は昔の素直さが残ってるわね。どういたしまして」


 「うっせえ」


 教科書もあるしちょっとはマジメに授業を受けるかねえ。 

 にしても、大山先生もあの見た目で数学だもんな。体格的に体育の教師にしか見えねえよ。

 授業は分かりやすいからいいけどな。



 

 「はあ…やっと放課後になったか」


 3限の数学に続き、4限は俺の苦手な音楽、最後には騒がしいホームルームそりゃ疲れるわ。

 

 「なに疲れた顔をしているのよ。ホームルームの時間、気持ち良さそうに寝ていたじゃない」


 「ホームルームの時間なんてどうせくだらない連絡事項とかだろうよ。寝てる方が有意義だ」


 大山先生が担任じゃなきゃそもそも帰ってたしな。

 というか2年連続で大山先生が担任なのは偶然だろう。

 そんなわけねえか。


 「そうかしら? 今週の日曜日に体育祭があるのは覚えてるいる?」

 

 「そんなのがあったような気がするな。今日が月曜日だから6日後か」


 「そうね。それで私達のクラス、どの競技に出るかで揉めて結局今日決まったの」

 

 「ギリギリに決まったな……で、俺は何になったんだ? 綱引き辺りか?」

 

 「このクラスで運動が得意な人どれくらいいると思う?」

 

 「そんなの知るかよ。去年と一緒ぐらいじゃないのか」


 「残念ながら去年と大きく違うわ。今年は運動が得意な人達ってA組とF組に集中しているのよ」

 

 「なんか嫌な予感がしてきたぞ……おい、どうして俺達のB組は揉めてたんだ」


 「誰も面倒な競技をやりたくないからよ」


 「おいおい、じゃあ話し合いに参加してなかった俺は何になっちまったんだ」


 「想像はつくでしょう? 長距離走にクラス対抗リレーよ」


 「なんで2つもあるんだよ! しかも両方走るやつかよ!!」


 「寝てなければこうはならなかったのよ? 自業自得ね」


 「決めたのは……いや、言わなくていい」


 マジかよ……長距離走はまだいい。

 だけど、クラス対抗リレーはねえだろ。もしかしてクラスメイトの連中と馴れ合わなきゃいけないのか?

 面倒だ。面倒すぎる。


 「ちなみに私もクラス対抗リレーよ。良かったわね、ぼっちの森君」


 「うるせえ紗倉川!それとぼっちじゃねえ」


 確かにクラスメイトとは話してねえけど、ぼっちなんてもんじゃねえ。

 俺みたいなのは、孤高な狼(ロンリーウルフ)って言うんだ。


 「さて、本題だけれど、私が放課後あなたが起きるのを待っていた理由はわかる?」


 「あん?そんなの……っ」


 リレーの練習か!それしかねえ!


 「リレーの練習なんてまっぴらゴメンだ。あばよ!」


 「ちょっと! 待なさ……」


 体育祭の本番には出る。きっと出る。おそらく出る。

 だから練習は勘弁だ。許せ紗倉川とリレーメンバー諸君。



 

 「勢いで街まで出たがどうすっかな」

 

 うーん、今家に帰れば紗倉川が待ち伏せしてる可能性もあるしな。

 しゃあないゲーセン辺りにでも行くかねー。

 にしても、もう6時近いってのにまだ明るいな。この明るさ嫌になるぜ。

 暑さは6月だからまだマシだが、これから更に熱くなる考えると憂鬱だな……


 「あーだりぃ……ん? あの婆さん信号が赤になるまえに渡りきれんのか?」


 随分重そうな荷物抱えてんな。誰か持ってやればいいのに。まっ俺には関係ないことか。


 「つうか時間帯のせいか人が多くて面倒だな。路地裏から行きますかね」




 「老いぼれに寄って(たか)って恥ずかしくないのか(わっぱ)ども! いや? 被験者としては最適かのう? いやいや、人数が多過ぎるのう……」

 

 「オイ! ジジイ!! 何ボソボソ喋ってんだよ! ボケちまったのか!」


 「とっとと金を出さねえか! 兄貴はこの街を仕切ってる人だぞ!」


 「そうだ。そうだ。」


 「君達が1人か2人組なら考えたんだがのう。3人は多すぎじゃ」


 「人数なんて関係ねえだろ! 出すもん出さねえと痛い目に合わせるぞ」


 「むう……困ったのう」

  

 おおっ、なんだ!揉め事か! いいねえ、おっぱじめるには目立つ時間だが構わねえか。

 路地裏を通って正解だったな。サンキューサラリーマンと学生達。

 さてと、どっちに加勢するかな。どっちが金を稼がるかの話だが……

 

 あの学生3人組に加勢したら、爺さんの所持金を4人で分けなきゃいけないのがなあ。

 そもそも大人しく取り分を俺にも渡すか怪しいところだな。

 それと、なんかあの3人組見覚えがあるんだよな……つうか街を仕切るって何様だよ。


 爺さんの方に加勢したら、3人と戦わなきゃならんのは面倒だな。まさか70は超えてそうな白髪の爺さんじゃ喧嘩できねえだろうし。

 それにしてもあの爺さん身なりがいいな。……これは交渉次第で結構な謝礼金が頂けるんじゃねえか?

 よしっ! 爺さんの方に加勢するか! 3人の所持金+謝礼ゲットだ!!

 

 「おいおい、3人組。爺さんに寄って集って随分酷いことするじゃねえか」


 「あん? なんだテメエ……ってお前は今朝の!!」


 「なんか見覚えがあると思ったら、今朝の見掛け倒し三人衆か」

 

 こりゃ楽勝だな。ガタイがいいだけの雑魚だ。

 というか1日に2回も会うなんてこいつらついてねえな。


 「見掛け倒しだとぉ! 俺はこう見えても陸上の……」


 「兄貴! 今朝の仕返しをしてやりましょうよ!」

 

 「あ……あん? それとこれとは別だおめえ……まだ怪我も治ってねえしな!」

 

 「そ……そうだ。そうだ。」


 「えーまあ兄貴も左右田も言うなら……逃げるっことでいいんすか?」


 「山本! これはただの逃げじゃねえ……誰よりも早く逃げるんだよぉぉおお!」

 

 「ちょっ兄貴! 先輩! 次会った時は覚えといてくださいよ!」


 「そうだ。そうだ。」

 

 朝はやりすぎたか?

 まさかリーダーっぽい奴が一目散に逃げるとは。ってか先輩ってなんだ?

 雑魚でも何でもいいから、殴り合いをしてこのフラストレーションを発散させたかったぜ。

 せめて爺さんから謝礼金だけでも貰いたいところだな。




 「おい、爺さん。大丈夫か? 一応追い払ってやったぞ」

 

 「おお! まさか出てきただけで追い払うとはの。少年助かったぞ」


 「で、早速話があるんだが、曲がりなりにも追い払ってやった俺に何かあげるものはないか?」


 「ほほ、金が欲しいんじゃな?」


 随分物分りがいい爺さんだな。話が進めやすくていいけどよ。

 貰った金をどう使うかな。バイクの購入資金にでもすっか。

 

 「そうだ。話が早くていいねえ。爺さんの感謝の気持ち分俺にくれ」


 「あい、分かった。金を渡す前に一つ聞きたいんじゃけど、いいかの?簡単に不良を追い払ったところを見るに、君も不良かの?」


 「なにをもって不良というのか分からねえが、そうじゃねえかな」


 「ほほお、ワシはついとるのお。 お前さん次第なんじゃが、ある実験に協力してくれんかの?」


 「実験? そんな面倒なの協力するわけがねえだろ。早く金を出してくれ」


 「実験に協力してくれたら100万払うと言ったらどうかの?一週間でいいんじゃ」

 

 「100万!? おいおい、爺さんボケたんじゃねえだろうな。」


 「まだまだ元気じゃ。安全面も保証するぞ」

 

 「なら話を聞かせてもらおうか。嘘だったらタダじゃおかねえからな」


 「素直で結構。少し歩くんじゃが、着いてきてくれ」 


 「俺も暇してたしな。少しぐらいなら付き合うぜ」


 まさかの展開だが、面白いじゃねえか。何よりも100万。100万! いいねえ。

 バイクを一括で買えて、カスタマイズもできるじゃねえか。

 

 「って爺さんはええよ! ちょっと待て!」

 

 「ほほほ、若者よ。100万が逃げていくぞ」


 「待てって言ってんのに、行くな!」




 「着いたの。ここがワシの家じゃ」


 「で、でけえ。こんな洋館初めて見たぞ」

 

 夕日に照らされているせいで、サスペンス映画に出てきそうな雰囲気してやがる。

 

 「ほほほ、凄いじゃろ? 中も中々凄いんじゃ」

 

 今のはダジャレか……? いちいち突っ込むのも面倒だしスルーだな。

 

 「確かに中も豪華な感じだな。こんな家に住んでるたぁ、爺さん何者だ?」


 「研究者でな。ある商品がバカみたいに売れてこんな家が買えたわけじゃ」


 「へえ、俺も知っている商品か?」


 「お主は知らんと思うぞ。一部の人間だけに売ったものだからの」


 「どんな商品か気になるな。教えてくれよ」


 「今ではもう売ってないものだからのう。知っても仕方のないものじゃ。ほれ、この部屋で話をしよう」


 「おいおいケチだな。まっ本題の話ができるならいいぜ。で、100万も払ってさせたい実験てのはなんだ?」


 「うむ、単刀直入に言うなら君に善人になってもらいたいのじゃ」


 「はあ? 善人?」


 「そうじゃ。不良……ちょい悪な人間がどれくらい善人になれるのかを調べたいのじゃ。」


 「ご立派な夢だな。だが、善人になろうとして、簡単になれるもんでもないだろ」


 「ワシは研究者と言ったじゃろ? 善人になれる薬を作ったのじゃ」


 「おいおい、そんな薬作れるもんなのか? 聞いたことねえぞ」


 「だから実験をするのじゃ。ワシはこう見えても凄い研究者なんじゃぞ?」


 「こんな家に住んでるぐらいだし凄いのはわかるが、流石にな……」


 「よし、わかった! 仮に薬の効果がなくても100万払うぞ。これでどうじゃ?」


 「随分と自信があるんだな。だがまだやるとは言ってねえぞ。安全面はどうして大丈夫だってわかるんだよ。」


 「不良なのに、案外肝っ玉が小さいの。なぜ分かるかはの、何度か試したからなんじゃ。これで安心じゃろ?」


 「うっせえ。まあ一度試したなら大丈夫か。よしっ、その実験協力するぜ」


 俺が善人になる? そんな簡単になってたまるかよ。

 それに爺さんがボケて、そんな薬が作れたって思い込んでるだけかもしれんしな。


 「っと、その前に100万があるか確認させてくれ」


 「本当に疑り深いのう。通帳を持ってくるからちょっと待っておれ」


 見ず知らずの他人なんだから疑って当然だろ。

 それこそ、“善人”でもない限り人を疑うわ。


 「ほれ、通帳を持ってきたぞ。くれぐれも、通帳を見てワシを殺して金を奪おうとか考えてはいかんぞ?」


 「殺しなんてやるわけねえだろ。せいぜい殴って脅すだけだ」


 「こ、怖いこと言うのお。それでこそ薬を試す価値があるわけなんじゃが……」


 「流石にこんな犯人がモロバレなところでやらねーから安心しろ。それより、勿体ぶってないで早く通帳を見せろ」


 「仕方ないのお。本当に殴るのはダメじゃからな」

 

 やっと渡したな。まあ、せいぜい5000万いけばいいほうだろ。

 いや、この家を見る限り億はいくのか……?


 「はああああああ!? なんじゃこりゃあああああ! ぜ、ぜろが9個もある……つまり10億か!?」


 嘘だろ……億超どころか10億超かよ。信じられん。


 「うむうむ、いいリアクションじゃ。ちなみに他にも口座はあるからの。総額はもっと上じゃ」


 「マジかよ。こんな身近にこんな額を持ってたやつがいるなんてな……」


 はあ……今までチンピラからカツアゲしてたのがバカらしくなるな。

 それだけ爺さんが凄いってことか。


 「わかった。こんなの見せられて爺さんを信じないわけにはいかねえな。実験に協力するぜ」


 「やっと信じてくれたの。ではこれから実験内容について話すぞ」


 「おう、頼むぜ」


 「君のやることは2つある。1つ目は毎日寝る前に1錠“ゼンニンニナレール”を飲んでもうこと。2つ目は、日常を送ってもらい感じたことを毎日レポート用紙に書いてもらう。以上じゃ」


 「それだけか? てかゼンニンニナレールってふざけた名前はなんだ」


 「あとリストバンドを巻いてもらう必要があるの。リストバンドから君のバイタル値を常時送ってもらって、それをワシが見るんじゃ。薬の名前から内容が想像できていいじゃろ?」


 「了解。思ったより楽そうでよかったぜ。わかりやすいのはいいけどよ、カッコよさがな」


 「薬の名前にカッコよさなんていらん! ということで今から1週間分の薬とリストバンドを君に渡すぞ」


 「ああって何だその注射器は?」


 「血を取るためじゃ。チクッとするが我慢せい」

 

 「おい、俺は注射が大の苦……あっ」



 「ジジイ……容赦なくやりやがって。覚えとけよ」


 「注射一つで大げさじゃなぁ。最後になにか確認することはあるかの?」


 「次はいつ来ればいい?」

 

 「薬を飲み切った次の日に来るんじゃ。具体的に言うなら効果が切れるぐらいのときじゃな。何かあればさっき渡した道具と一緒に電話番号を書いたメモがある。電話せい。」


 「了解。最後に名前を教えてくれ。俺は森 純」


 「ほほほ、ワシとしたことが名前交換がまだじゃったな。ワシの名前は大門寺 (べん)じゃ。1週間よろしくの、純」


 「よろしく。まっ俺は爺さんって呼ばせてもらうけどな」


 「冷たいのう。では今日の夜から飲み始めるんじゃよ」


 「へいへい、じゃあまた来週な」




 すっかり夜になっちまったな。

 この時間なら紗倉川と鉢合わせることもないだろ。

 って家の電気が付いてねえな。今日はかーさん残業か。

 好都合だ。早く家に入るか。


 「帰ったぞって今はかーさんいないんだったな」


 「なになに……冷蔵庫にチンジャオロース入ってます。温め直して食べてね。か、俺一人なんだしわざわざ料理を作る必要もねえだろ」


 まっせっかく作ってあんだし食べるけどな。

 レンジで温めてる内に薬の説明書読んどくか。

        

         注意事項

 ①薬を飲んでから約1時間30分で効果が出ます。

 ②効果の持続時間は約24時間です。

 ③考えることはできますし、耐えることもできます。


 ①と②は普通だが、③はなんだ? 明らかにおかしいだろ。

 本当にこの薬大丈夫なのか?


 おっ、温めが終わったか。

 今更辞めるつもりもねえし、考えるのは止すか。




 あー相変わらずかーさんの飯はうめえな。

 シャワーも浴びたし、あとは薬を飲んで寝ちまうか。

 

 「見た目はどこにでも売ってそうな薬だな……味もしねえ。効果あんのか?」

 

 どうなるかは明日の楽しみってところか。

 リストバンドも巻いたしもう寝るか。グッナイ俺。




全三部作になっています

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