簡易終焉報告書 6ページ
ENo.4 『現人神』
《危険度 Lv. 2〜7》
《解説》
超能力を有した人類による侵略、破壊行為等が当ENo.に該当します。
現時点での被害がどうあれ、早急なる対処を施さねば終焉に1歩近づく事になります。
《勧告》
超人的な能力を得たとは言え人間です。
能力も多種多様であり、それによっては危険度も大幅に変動します。
能力を持っている者が人間ですので、その人物の性格や思想、所属組織によっても危険度は変わります。
当ENo.にて重要な事は、懐柔です。
《過去の終焉事例》
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終焉報告
該当ENo:4
推定危険度:4
発生源:日本
対応部署:自衛隊
構成人数:10万人程度
負傷者:不明
死者:2万人を超える
回避方法:作戦により、能力者の無力化に成功。
備考:能力を使うと言うより、能力の制御が全く
出来ていないように見受けられる。
重力が敵になるというのは、恐ろしかった。
こんな馬鹿げた能力さえ発現しなければ、
ただの普通の学生だっただろうに。
報告書作成者:中野 裕二
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終焉報告
該当ENo:4
推定危険度:1?
発生源:南極
対応部署:南極観測隊
構成人数:50名程度
負傷者:0
死者:0
回避方法:特に無し
備考:南極で半袖とは恐れ入った。
能力の詳細は分からないが、彼女は急に暑いと
言って、薄着になった。
体温計で体温を計らせた所、計測不能だった。
寒さに強くなるだけなら危険は無い。
無いよね?
報告書作成者:クリス・ウィンストン
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終焉報告
該当ENo:4
推定危険度:7
発生源:イギリス
対応部署:イギリス全国民
構成人数:6500万人程度
負傷者:不明
死者:不明
回避方法:アレがどうにか出来るなら、我が国、いや、
人類は更に栄華を極めていたさ。
備考:時を操るなんて、小説だけにして欲しいね。
触れたモノの時間を自在に操っていた。
多くの人間が赤ん坊や、老人に変えられた。
軍の人間も兵器を使い対応していたようだが、
奴はそこにいるようで、過去、もしくは未来に
居るのだと思う。現在の攻撃が届かないんだ。
私の頭がおかしい訳じゃないよ。
事実なんだ、事実なんだよ。
報告書作成者:ジル・エヴァンス
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終焉報告
該当ENo:4
推定危険度:1
発生源:国という概念すら無い時代から
対応部署:終焉対策報告書管理部
構成人数:1人
負傷者:0
死者:0
回避方法:特に無し
備考:私自身、現人神として長らくこの報告書を
管理して参りました。
私は『不老死身』の能力を持ち、この世界の
終焉と再生を何度も見届けた者です。
どうか世界に安寧あらん事を。
報告書作成者:匿名
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