追放されてしまった。
こんな感じの追放物もあっていいよね?
「お前をこのパーティーから追放する」
は? 何言ってるんだ?
「悪いな、だが正直言って邪魔だ」
何言って、俺達 ≪勇者パーティー≫ として協力してきたじゃないか!
「あんまりじゃないか! ≪勇者≫ !!!」
「ええ、でも仕方ないでしょう。あなたが悪いのよ ≪守護神≫」
≪回復者≫ まで。俺が一体何をしたって言うんだ?
「これに関しては僕も、同感だね」
なッ! ≪魔術師≫ そんな、バカな。
「理由は何だよ? 何で、俺が追放なんてされなきゃいけないんだ? 俺は、皆の役に立ちたくて、ここまで頑張ったのに。一体、何が悪かったんだ?」
「・・・そうだな」
≪勇者≫ が重い口を開け大きく息を吸い、ギルド全体に聞こえる程の声で言い放つ。
「お前が強すぎるからだ!!!」
―――は? え? 強すぎる? え?
「お前 ≪守護神≫ の癖に俺より強いんだよ! そもそも、何だよ! 古代魔法以外効きませんって、おかしいだろ! 上位魔法位は効けよ! 後、防御力カンストはまだ分かる ≪守護神≫ だしな? でもよ、そのせいで全ての魔法をオート反射、物理攻撃はした側が固すぎてダメージ喰らうとか、もう人間じゃねぇ~じゃん! お前な、ちょっとは周りを見ろ! 基本的な戦闘は大体お前が終わらせてんだよ! 俺たちにも見せ場を残せ! このままじゃ俺たちの存在価値が、無くなっちまう!」
「いやいやいやいや、待て待て待て待て! 何だよ、その追放! 追放ってお前らが実力認めちゃたら駄目じゃん! つかなにこの追放! むしろ、迷惑なんですけど! え? てか、何? 強すぎるから、追放されんの? 俺? マジで?」
「ええ、オオマジよ。そもそも、言いたいことがあるわ。何であんただけ名前に神が入ってんのよ。まず、その時点で色々とおかしいわ」
ええ、そんなこと言われましても。
「本当それです。何でアンタだけ特別感在るんですか?」
何か俺、貶せれてんのか、褒められてんのか分かんなくなってきた。あれ~何かこのまま追放されちゃたら不名誉な気がする。何でだろう、このままじゃいけない気がする。スゲェ茶番っぽく見えるのに、俺の人生がかかってきてる気がする。不味い。これは、本当に不味いぞ? どうしたら、俺の追放は消されるんだ? 考えろ、考えろ~
「分かった。なら、これからは前線に立たずに ≪回復者≫ だけを守るよ。それで二人で魔物倒してもらえば、な?」
さすがに ≪回復者≫ だけは守らないとな?
「あ~なら、それで」
良かった~いや、マジで良かった。
「じゃこれからもよろしく ≪勇者≫ ≪回復者≫ ≪魔術師≫ 」
そうして、俺の追放は取り消されたのだ。
しかし、魔王討伐直前で同じことが起きるのであった。
大丈夫だ、オレゃ死んでねぇ。
生存報告小説だ。てなわけで来週から投稿頑張るね?