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『らりるれろ』『わ』

り『リリースレッド 怪異の起こる街(誰でもない)』

る『類語新辞典(三省堂)』

れ『歴史人物怪異談事典(朝里樹)』


* * *


り『リリースレッド 怪異の起こる街(誰でもない)』


 はいここでいきなりの現代へトリップ!

 割と懐かしめ(古典から何年も前の作品から……)がしばらく続いた後の、いきなりのぴちぴちの新刊です!(※2020年9月現在)

 その名も『リリースレッド』! これは今風です、なんせツイッター発ですから! しばらく前から「誰でもない」氏のツイッター拝見させていただいてて……ほぼ毎回「4ページで見事にオチをつける」まんがの鮮やかさに驚嘆していたのです。

 だって4ページですよ? この圧倒的短さの中で繰り広げられる二転三転以上の仕掛け! そして予想もしないオチ! 天才か!

 正直難しすぎてよく理解できない話もあったりするんですが、そういう時は「読者のみなさまの感想・考察コメント」が頼りになるのです! 実は「それを見てようやく腑に落ちる」という話もけっこうあるんですよね~。

 でも本にはそれがない。ので今でも理解できない話がひとつあります。だが! 自分で頭から煙の出るほど考える! それもまた得がたい幸せ体験w

 そして「見たことのある話」どうしを、色とりどりの真珠の玉を絹の糸を通してすーっとつなげてゆくように、「書き下ろしのエピソード」を間にはさんでものの見事につながっていく話の数々……! 天才か!(二回目)

 これは間違いなく良本です! 正直「絵柄でダメな人」もいるかもしれません、「手書きのセリフ」に「これはないわ~」と感じてしまう活字派の方もおられるかもしれません。しかし! そこをクリアすれば目の前に広がるのは恐怖あり、感動あり、涙ありの桃源郷(アルカディア)! どんだけ読み返しても底が知れない、甘い毒酒(どくしゅ)で満たされた底なし沼のような本!

 もしこの感想を読んで「気になるわこの本!」という方がいらしたら、ぜひ! 「誰でもない」で検索を! どんな感じのまんがかはツイッターでばんばん色んな話読めますから! そこで「良いな」と思った方なら多分ハマる! 求む同士! そして考察コメントで(頭が)非力な私をみちびいて下さいませ~!


* * *


る『類語新辞典(三省堂)』


 これはね、正直普通の辞典サイズの『新明解 類語辞典』持ってます。しかも内容ほぼ同じ! なのに! 何故このバカでかいサイズの旧版の辞典をわざわざネットで(古本で!)手に入れたのか!

 それは! 欄外の「名作から抜き出した『類語の使用例』」が読みたかったから! はっきり言ってそれだけのために買いました!

 だって正直持て余すもん、物書いてるときに使おうとすると! なにこのでかさ! 厚さ! 鈍器かよ!? ってくらいの重量と幅! あ、愛蔵版!? って感じだし!

 だがしかし! どこかで(多分ネットで)知ってしまった欄外のおまけ(?)の素晴らしさ! これはこれだけのためにも買う価値はある! という訳で前述の通り、このバカでかい辞典を狭い自室にお迎えしてしまったのでした。

 そして全ての欄外に目を通し、特に気に入ったくだりを小さな大学ノートへ抜き書き! 全て手書きの、自分だけの読み物が出来上がったのです! 以下はその抜き書きをさらに精選抜粋したもの↓


遠藤周作(P349)

毎月医者は彼の腕から血をとったあと、無理をしないでくれとくりかえす。(スキャンダル)


田久保英夫(P392)

果物の熟れ腐ったのは、何ともいえず濃い甘みと味が出て、うまいんだから。(蜜の味)


荒川洋治(P580)

フランスではなくばらんすの薔薇 駅前の花屋は高かったろう(この東京のどの学期末)


新川和江(P1286)

わたしたちはよく〈死〉を話題にした 甘いお菓子の話でもするように(チェス)


 ……いかがですか? 正直この欄外だけで一冊作ってほしいような、名作からの選り抜きの言葉たち! 綺麗な言葉をご賞味するのがことのほかお好きな方ならば、あえての大判ご購入もアリかと思います!

 ちなみに普通の『新明解 類語新辞典』も、めくってるだけで楽しいですよ! 「意味の近いことばや表現をまとめた」タイプの辞典なので、興味のある分野をよりどって読んでる時間は至福w

 私は「食」に関する抜き書きを、さっき述べた「欄外の抜き書き」ノートの余ったページにさらに書き加え、時おり読み返しては楽しんでますw(「ハイティー」とか「ミルクセーキ」とか「(みず)菓子(がし)」とかね! 余談ですが昔「水菓子」って水ようかんとか水まんじゅうみたいなものだと思ってました……;)


* * *


れ『歴史人物怪異談事典(朝里樹)』


 またも出ました積読本(つんどくぼん)!(オイ!)

 いや~、言い訳になりますが、この積読にはちょっと事情がありまして……。

 ひと月前くらい? に父に連れられ、ちょっとした山に登りまして。その帰りに「せっかく出かけたんだし!」と駅前の本屋に寄ってもらったのです。普段ならめったに寄れないその本屋で見つけたのが、同著者「朝里(あさざと)(いつき)」氏による「世界現代怪異事典」!

 うわ~いかがわしい! そして中身にイラストがほとんどない! 字面だけで妖しい存在のビジュアルを脳内に描けるスタイルが、自分としては好印象!

 で、ネットで同著者の本の検索かけたら、出てきました「日本現代怪異事典」と「歴史人物怪異談事典」! う~ん個人的な好みとしてはとりあえず「歴史人物~」がほしいかな! ということでアマゾンでポチっとな。

 しかし! その後でその絡みで「怪談」まわりで検索かけたら、「ほぼ日の怪談 ドラマ化」というワードがヒット。……んん? ちょっと待てこの「ピンクの小さなノート」って……ずっと昔に私が書いて掲載された話じゃないの!?

 という訳で真相を確かめるために「ほぼ日の怪談(文庫)」を購入。やっぱり私の体験談だ~!! という興奮と共に文庫を読了。し・か・し! ネットでもみっちり「ほぼ日の怪談」を読み通してしまった私の心に変化が! そう! 怖い話を読みすぎて、びびりになってしまったのです……。

 何か物音がするたびに「ぴくっ」と肩がはね上がる状態になってしまった自分。こ、これはもう……何だか良くないものに祟られそうで「怪異の事典」シリーズなんて手を触れるのも恐ろしい!

 と言う訳で、この二冊はいまだに積読……そ、そろそろページ開いても良いかなあ! 祟られるなんてないよな! うん!

 と思いつつ、感想を書くために引っぱり出してきて全く本を開いていない現実よ……うう……びびりめ……(自嘲)


* * *


わ『和装の描き方 和装イラスト完全マスターブック』


 出ましたシメの積読本! まさかのシメで積読本!

 ちょっとね、この本は絵に描いたような「宝の持ち腐れ」であります! 出だしから「古墳時代から昭和後期・平成までの男女衣装の移り変わり」のダイジェスト図解! 十二単に武士に忍者に花魁(おいらん)まで! 和傘、日本刀、扇子にうちわといった小物はおろか、一例として「一般的な女性」の日本髪の結い方まで!(もちろん髪型自体は男女ともに多様なタイプを紹介!)

 ま~これはもう……『活用出来ない自分が悪い』としか言いようがない! 何なんでしょうね、一時期新選組に()ったからみで、色気ばりばりの花魁なんかを描こうとしたりしてたんですが……。日本髪描いた時点でなぜか「力士」を思わすスタイルに。それでも()りずにしばらくはいろいろ描いてたんですが、しまいにゃ挫折。

 でもあまりの良本ぶりに、「いつか活用する日が来るやも!」と本棚に控えていてもらうこと幾年月(いくとしつき)。いや~感想書くために引っぱり出したけど、何年ぶりだろページ開くの……!

 と、いかにもしまらないシメ方で、『私の本棚のあいうえお』シリーズを終えるのでした。

 いや~、でも楽しかったです! 自分の本棚にある本から50音順にタイトルを探し出し、好きな本について好きなだけ語る! これは最高の心のデトックス! ただ二周目以降を考えると、その分どんどん「歯っ欠け」になっていきそうですが……(一周目でもう見つからない(おん)があったし!)

 ちなみにもののついでにと、積読本をリストアップ。ざっくら数えてもその数何と! 28冊! ちゃんと読めや自分! そしてその多くが「図鑑」や「事典・辞典」だという……お前そのボリュームの本、一体どうやって読み終える気や~!

 ……じ、時間は相当かかるだろうけど、何とか頑張って読み終えます……!(了!)

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