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25*避難所生活 /11/


会議終了後は、寝ていた場所に戻り、店のラインナップを改めて調べて見ると、新しく表示されている物を見付けた。

…能力、100000ポイント

…これは、ランダムで何かの能力が手に入るのだろうか。

………まぁ、どの道、今すぐどうこうできることじゃない。

なんだよ10万ポイントって。手が出せねぇよ。


因みに、俺が今買おうとしているアイテムは2つ。

掃討作戦前、何かいいものがないか探しているとみつけたものだ。

1つが、身代わりのお守りと言うアイテム。

これには説明文が付いていた。

1つに説明文をつけるなら全てにつけて欲しいが、ある物と無い物の違いはわからない。

説明文によると、所持者の致命傷を1度だけ回避する事が出来るらしい。

1回使い切りで、役目を終えると塵になると書かれていた。

因みに1つ1800ポイント。1週間に1個しか購入出来ない。


もう1つが、槍。

商品名はただの槍なのだが、どうやら穂の部分で突いた時に限り、『貫通』の能力を発動した時と同じレベルの貫通力を持っている槍らしい。


貫通と言えば、赤城さんが持っていた能力だ。

強いのは間違いない。

………そう言えば、能力被りと言うのはあるのだろうか。

いや、こんな武器があるのだから、ある可能性は高いか。

因みに、13200ポイント。

とても遠い。





━━━━━




その日の集会で、朝の会議で決まった事を避難民全体に伝えた。

それを話した校長先生が堂々と話したからか、敵の全体数をぼかしたからか分からないが、思ったよりも混乱は無く、対食屍鬼&ミゴ混合部隊の準備を進める流れになった。

非能力者はバリケード作りと近くの石集め、能力者はその護衛や民家から火種になる物を持って来るという内訳だ。

…………因みに、昼も会議があるらしい。

時間が無い為、仕方ないといえば仕方ないのだが、正直、あれを又やるのは遠慮したい。

あーでもない、こーでもないと言っている時間で、少しでも準備を進めた方が建設的だからだ。

少なくとも、俺はそう思っている。




…………………………………………。

……………………。





現在、昼の会議中。

今回は、どう戦うか、作戦の部分を決めるそうだ。

いきなり、琴葉が口を開いた。


「ローテーション組みましょうローテーション。」

「どういう事だ?」

「休むチームと戦うチームで交代しながら守るんですよ。ぶっ続けで戦い続けるのは無理だと思いますし。特に近接戦闘能力者は。」


俺としては、それはとても有難い提案だ。

全員が戦わなくても守れるなら、モチベーションの維持、休憩時間の確保が出来る案。


「ミゴに火を投げるのは非能力者に任せる感じでいいですか?」

「命中率がどれくらいかにもよるな。」

「取り敢えず付け焼き刃ですが訓練してもらいましょう。」


能力者は少ない。

ミゴを非能力者達だけで倒し切れるなら、かなり楽になるだろう。

あまり時間は無いが、石で練習してもらう事にしよう。


「ミゴに弱点があるなら食屍鬼にも弱点があるのでしょうか。」

「今の所分かっていません。あると思うよりも、ないと思った方がいいでしょうね。」

「………今日の内に、探してみるのはありかもしれません。」


見付かれば、かなり勝率が高まるかもしれない。

……まぁ、フレディさんは普通に風で切って居たらしいし、弱点は無いんじゃないかと思う。

…それか、用意出来ないほど貴重な物か。


「最初は遠距離から━━━━」


……………。

………。




「ふむ、概要は決まったか。」

「そうですね。細かい所はやって見ないと……。」


取り敢えず、ある程度の作戦が決まった。

一応後半まで考えてはあるが、やってみないと分からない。

決まった作戦と言うのは、最初に遠距離能力者達が遠くから数を減らす。

この時、敵の進行方向の民家にライターやマッチを持った非能力者、能力者が潜伏し、ミゴを倒す。

倒せなくても、直ぐに撤退する。

人が減れば負担が増え、士気が下がる。

命大事にが基本だ。

ここで、ある程度先鋒が倒せたなら、遠距離部隊は引いて休み、残党を近距離能力者が狩る。

倒せなかったなら、ローテーションを始め、近距離部隊が出る。

つまり、俺の役目は戦闘直後ではない。

戦況の把握が大事だ。

先鋒を倒せたなら、数名を監視で残し他は休む。


中堅からは状況を見てがかなり増えるが、遠距離能力者は食屍鬼の足を狙いつつ数を減らす、近距離能力者はミゴの近くまで突撃し、燃やす。

これが基本になる。

負担はどっちもどっちだろう。

投石は近くまで来てしまった敵を、少しでも足止めする為に使う。

………今決められることは、このくらいだろう。

既に、遠距離能力者達は食屍鬼の弱点を探しに行ったし、非能力者達は投石や火種を当てる練習を始めた。

俺も、一応投擲の練習をしておくか。

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