テストは残り3週間後⁉︎
「3週間後にテストがあります」
今日、僕のクラスはテストの日を聞かされる。
「テスト、終わった。もう生きていける自信がない」
早くも絶望する光。
「もうそんな時期なんだ」
少し驚く平川さん。
「……」
なんとも思わない僕。けどテスト勉強を今日から始めようと思った。
いつものラーメン屋で僕は一人でラーメンを食べていた。
ん?光と平川さんがどこにいるかって?光と平川さんはモテているため、多くの男子に囲まれていた。
噂をすれば来たようだ。
「恋愛はしたかったけどあんな恋愛はしたくないわ」
光はそう言って平川さんと、僕の後ろの席に座った。
「本当は嬉しいんじゃないの」
平川さんは光にそう言った。
「嬉しくないよ」
光はそう言い返した。
僕は食べ終えたのでラーメン代を払ってバイト先へ行った。
今日の仕事は洋介さんの買い物に付き添うだけのことだった。
「月影くんって好きな人いるの?」
「いません」
洋介さんの質問に即答した僕。そんな僕を見て洋介さんは笑っていた。
「何か面白いことでも言いましたか?」
そう聞くと洋介さんは
「高校生なのに好きな人がいないなんて、不思議でね」
と言った。
そこまで不思議だろうか?
「俺と優香は高校2年の頃に出会ってそのままゴールインだったからな~」
「付き合い長いんですね」
「そうなんだよ。けどよく考えてみるとあの時、優香と出会えなかったら今の俺はいないんだし、光も存在しないんだもんな」
奇跡ってスゲ~。僕はそう思った。
家に帰ってきたら女の子が二人、家の前に立っていた。
「月影~」
光は平川さんと一緒にこう言った。
「勉強を教えてください!」