表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
最終章 僕は日向の道を歩けない
PR
31/32

月影のいない世界

  目を覚ました私は病院のベッドで寝ていた。

「目を覚ましたか」

  ベッドの傍にはお父さんがいた。

「お父さん、月影が……」

  私がそう言ってベッドから出ようとしたらお父さんは私の肩に手を置いて言った。

「月影くんは死んだんだろう。悲しい思いをしたんだろうな。しばらくはここでゆっくりしていなさい」

  話していると飲み物を買いに行っていたお母さんが帰ってきた。

「目が覚めたのね、よかった。これ、あなたの好きなカフェオレよ」

 その時、1つ飲み物が多いことに気づいた。

「そのブラックコーヒーは?」

 私がそう聞くとお母さんは言った。

「あ。月影くんの分まで買ってきちゃったわ。もういないのにね」

 そう言ってお母さんは苦笑した。だけど、その後、私たちは黙り込んだ。

  月影がいない世界。私たちはその世界で生きていかなければならないと気づかされた。


  あれから一週間たち、私は退院したので学校に行くことにした。

「やっと学校に行けるね、月影」

 私はそう言ったが、隣には誰もいなかった。いつも一緒にいた人がいなくなるとこんなに寂しいと私はこの時に知った。

「おはよう、光」

  寂しい思いをしていた私に翔子が声をかけてくれた。

「おはよう、翔子。宗輔くんは?」

  そう問うと翔子はこう言った。

「寝坊してしまったから先に行っといてだって」

「ふーん」

  そうして私たちは話しながら学校に行った。


  学校が終わり、私は自動販売機で月影がよく飲んでいた缶コーヒーを買って月影のお墓に来ていた。

「はい、月影」

 そう言って私は缶コーヒーを置いた。

「ありがとう」

  そう月影は言ったように思えた。だけど月影はもういないんだよね。そんなことあるはずない。だけど、私は月影と話すかのようにお墓に向かって話していた。すると私は涙を流していた。

「寂しいよ、月影。なんで、なんで死んでしまったのよ!!」

 私はそう言って泣いた。


  家に帰ってきた私は自分の部屋にいた。

「あ、課題しなくちゃ」

 そう言って私は机の上にノートを出し、机の引き出しを開けた時だった。引き出しの中に一通の手紙があった。


『拝啓

  光は今、元気ですか?僕は死んでしまったけど元気です。

  光はドジでバカだから死んでも心配なんだよな〜。ま、その分友だちが多いからなんとかなると思うけどな。

  僕がもし、生きられたら光とデートがしてみたかったな〜。前よりもずっと仲良くなった今なら光といろんなことを楽しめると思うからさ。絶叫系は別だけどな。だけど、お土産をたくさん買って、一緒に笑って、仲良く手を繋いでみたかったな〜。それができないのが僕は悔しいです。

  死んだ僕が言うのはなんだけど、なにか悩みがあったら僕の墓に来いよ!相談相手にはなってやるからさ。ま、話せないけどな。

  やっぱお前と話すとなると手紙でもどうでもいい話なるんだよな。だけどこれだけは言わせてくれ。

  光、今までありがとう。


  敬具

 神夜月影』


  私はその手紙を読み終えて涙を流しながらこう言った。

「何死んでるのにかっこつけてるのよ。しかも日本語もめちゃくちゃじゃない」

 そう言って私は苦笑した。


  これは世界で1番不運な少年の悲しくバカバカしい物語となって語られるようになった。


 終

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!!

この物語は趣味程度に作りました。


主人公である月影は「不幸」をできるだけコンセプトにしました。この小説を書いている時、僕はどんな主人公なら叩かれないかと考えながら作りました。結果主人公補正がなければ叩かれないかなと思い、主人公補正を完全に無くし、不幸な男の子を作り出しました。まぁ、美少女に告白されてる時点で不幸じゃないと思えたりしますけどね。

タイトルの「日向の道を歩けない少年」は主人公が「楽しい」「幸せ」などのプラスの感情を光と考えて、「不幸」などのマイナスの感情を陰と考えて作りました。なので端的にタイトルを変えるなら「幸せになれない少年」となります。なんか特徴がない感じのタイトルになりますね(笑)。


長々と後書きを綴るのもあれなのでそろそろまとめて終わらそうと思います。

この小説はどんな方でもすぐに読めるよう、話数を少なめにしております。なので多くの人に読んでもらえれば幸いです。これからもひとつの趣味として書いていこうと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。もし僕の新しい小説を目にしたら、ぜひその時は読んでみてください。よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ