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日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
第三章 夏休みは楽しいですか?
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甘えん坊の光!?

  カーテンの隙間から入ってきた太陽の光で僕は目が覚めた。時刻は7時。

「おはよう月影」

  僕の隣にいた光がそう言った。

 ……

「なんで光が僕の布団の中に入ってるんだよ!」

「そんなに怒らないでよ」

「怒るよ!怒るに決まってるだろ!」

  光は少し泣いていた。

「大体、なんで僕の布団に入ってきたんだよ!」

  僕がそう質問すると光は泣きながらこう言った。

「だって一人は怖いもん」

  どれだけ子どもなんだよ。

「で、いつから入ってたの?」

「おやすみって言った1時間後ぐらいかな」

「割と最初からなのかよ!」

  そう話していると優香さんから電話がかかってきた。

「もしもし」

「もしもし月影くん、おはよう。昨日言っておくのを忘れてたんだけど、光は同じ布団、同じベッドで寝たがるから一緒に寝てあげてね~」

  電話が切れた。

「マジかよ」

「という訳でよろしくね」

「克服しろ!」

「できないんだもーん」

  光はそう言って泣いていた。僕はそれを無視してリビングに向かった。


  朝ごはんを食べていたら光が泣き止んでリビングに来た。

「朝ごはん作っておいたから食べとけよ」

  僕はそう言うと光は朝ごはんを食べ始めた。

「さっきはごめんな。僕も強く言い過ぎた」

  僕はそう謝ると光は喜んで許してくれた。

  今回の件で光は本当に一人で寝ることができず、とてつもなく甘えん坊なことを知った。


  ご飯を食べ終えた僕らは食器を片付けて大きなスーパーに買い物に来ていた。

「人がいっぱい居るね」

  光がそう言うのも無理はない。辺りを見渡したら人ばかり。さすが人気のスーパーとしか言いようがない。

「月影。その、逸れたらさ、こ、困るじゃん。だからさ、手、繋がない?」

  なぜ片言?まぁ、光の言う通りにするのも一理ある。こんな所で高校生が迷子になってもらったら僕も恥ずかしい思いをする。なので僕は光の言う通りに手を繋いだ。すると光は顔を真っ赤にしていた。


  買い物が終わり、家で買ったものを冷蔵庫などに入れていった。さすがに1週間分の買い物をしたから冷蔵庫に入れるのは大変だ。

  冷蔵庫に全て入れ終わり、僕はリビングのソファーに寝転ぼうとしていたら光がソファーに座っていた。仕方がないと思い、僕は部屋に戻ろうとすると光はこう言った。

「昨日は苦労かけたからそのお返しに膝枕してあげる。おいで」

  泣かれるのも面倒だし、僕は光の言う通りに光の足に頭を置いた。初めて膝枕された。意外と柔らかく、寝やすい。僕は眠くなってしまい、膝枕されたまま眠った。

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