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日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
第三章 夏休みは楽しいですか?
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夏休みもお前と一緒かよ

  今日から夏休み。バイトをいっぱいして、勉強もして、普通の夏休みを過ごしたかった。

「月影くん。今日から1ヶ月間、夫婦旅行に行くからバイトはなしということで」

  嫌だ~。バイトが~。僕のバイトが~。

「ご飯は自分で作れるわよね」

  優香さんにそう聞かれ僕は普通の僕?に戻り、

「はい」

 と答えた。

「あと、俺たちが居ない間、家は留守にしたいから光をこっちで生活させてもらってもいいかな?」

  なんで?なんで家を留守にしたがる。光も高校生だ、留守番ぐらいできるだろ。

「光。高校生にもなって、夜1人は怖いとか言ってたの」

  克服させたらどうですか?と思う僕。

「だからお願い」

  僕の思いを知らずにお願いする優香さん。

「この機会に克服させたらどうですか?」

  ついに僕は思っていたことを言ったんだ。

「30万円あげるから」

「光は僕にお任せください」

  洋介さんの交渉で一発で意思が変わった。今の僕は金欠なため、これは大きい。しかもバイトができない今、お金を貰えるのは凄くいい。

「それじゃあ、光のことはお願いね」

  優香さんはそう言って洋介さんと家に戻った。

「パパ、ママ。お土産忘れないでね~」

  30万円を受け取った僕は光と一緒に洋介さんと優香さんを見送った。


  僕はこれからどうすれば良いのだろう?

「月影、遊ぼ」

  光はそう言った。けど宿題があるから僕は遊ばないと伝え、宿題をやり始めた。光は家にあるゲームで遊んだり、スマホを見たりと呑気に過ごしていた。


  夜になった。宿題は全て終わらした。と言っても夏休み前から8割ほど終わらしていたのでそんなになかったのだ。

  さて今から晩ごはんを作らなければ。


  「いただきまーす!」

  僕と光はそう言って晩ごはんを食べ始めた。味の方は不安だったが、光に大丈夫だと言われたので恐らく大丈夫だろう。

「月影って料理できるんだね」

「ま、優香さんの手伝いをよくしてたからな」

  そう会話しつつ、僕らは晩ごはんを食べていた。


  片付けが終わり、お風呂に入ることにした。話し合いの結果、光から入ることになった。どうやら光は、家でも一番最初に入っているらしい。

  待っている間、僕は小説を読んでいた。

  風呂と言っても小さいので光は不満だったかな?とふと思った。


  風呂から出てきた僕はリビングのソファーに座り、テレビを観ていた。

「隣に座っても良い?」

「いいぞ」

  光は僕の隣に座って、一緒にテレビを観ていた。ちなみに今観ているのは、バラエティー番組だ。


  時刻は23時。僕は部屋に戻って寝ることにした。

「月影。月影の部屋で寝ていい?」

  忘れていた。光は確か一人で寝れないからこっちに来ていたんだった。

  光の顔を見ると光は泣いていた。泣いていた⁉︎

「なんで光は泣いてるんだよ」

「だって怖いもん!!」

  何か怖いことってありましたか?まだ何も起きていないのだが何か怖い事は起きましたか?

  ま、このまま泣いたままだとうるさいので、僕は部屋で寝させるようにした。


  僕は布団で寝ることにした。

  光とジャンケンして負けたので、僕のベッドでは光が寝ることになった。

「おやすみ」

  光はそう言って寝た。

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