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日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
第二章 めざせ、テスト高得点!!
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テストの結果は、その後は

  ついにテストの結果発表!順位を見てみると僕の順位は相変わらずの20位。まぁ、百人中だし、上出来だと思う。普通が一番。

「やったー、順位上がってる~」

  僕の隣で光はそう言った。光の順位は30位だった。

「私も上がってた、嬉しい」

  平川さんも順位が上がっていたらしい。順位は25位だった。僕だけ順位があまり変わっていないから少し悲しいけど、2人が上がって喜んでいたので教えた甲斐があったなと思う。

  さてと、僕はこの場所を退くとするか。いつもの男どもが光と平川さんの近くに集まりそうだし。


  今日もバイトだ。今日は洋介さんのお願いによって優香さんの手伝いをすることになった。

「月影くん、テストどうだった?」

  優香さんは唐突に質問してきた。

「いつも通りでした」

 と僕が答えると優香さんは光の話を始めた。

「光、今回のテストは点数がすごく高くてずっと喜んでたの。話を聞けば、月影くんと平川さんっていう女の子との勉強会のおかげって言ってたの。それからずっと2人のことばかり光は語っていてね~。月影くんのことは私たちも知っているのに話していたの。変わった子よね~」

「僕もよく思います」

  本当に変わりすぎだよ。そう思いながら僕は優香さんの作る料理の下拵えをしていた。


  バイトも終わり、僕は家でゴロゴロしていた。するとインターホンが鳴った。

「はーい」

  僕はそう言いながらドアを開けると平川さんと光がいた。

「どうした?こんな時間に」

  僕がそう聞くと

「カラオケに行くよ!」

 と2人は言った。

  マジですか?

「けど、高校生は22時以降ダメだろ」

  そう言うと光と平川さんはぽけーとした顔をしていた。知らなかったんだな。

「おやおや、こんな時間に女の子とお喋りなんて。月影くんもモテモテじゃないか」

  2人の後ろには洋介さんがいた。

「パパ⁉︎」

  光は驚きすぎて座り込んだ。

「この人が、光の、お父さん」

  平川さんが驚くのも当然だ。テレビでよくみる有名社長だからな。

「ところでなぜこんな時間に集まってるんだ?」

  洋介さんはそう僕に質問した。

「カラオケに行こうとしたんだけど」

「なるほどな。それなら明日行けばいいんじゃねーの」

  あ、ヤバイ空気になりそう。

「けど、月影くんはバイトがあるらしいですし」

  平川さんはそう言うと洋介さんは言った。

「月影くん、明日のバイトは休んでいいよ」

  終わった。

「パパ。月影のバイト先って」

「俺の秘書だけど」

  この空気はヤバイ。やることは1つ、家に戻る。

「月影くん、どこに行くの?」

  平川さんはそう言って家に戻る僕の腕を掴んだ。


 詰 ん だ


  この後、30分ほどバイトのこと全ての話をした。というよりも洋介さんに話された。罰としてカラオケに行くことは絶対になった。

  なぜ僕はなぜこんなにも不幸なんだろう?

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