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日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
第二章 めざせ、テスト高得点!!
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勉強会です

  日曜日になってしまった。日曜日は勉強会をすることになっていた。正直なところ、したくない。

  のんびりしているとインターホンが鳴った。来たのは平川さんだ。

「おはよう、月影くん。今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

  平川さんはリビングで勉強をやり始めた。


  1時間ぐらい経っただろうか。光がやって来た。

「おはよう、月影」

「おはよう」

  やっと全員揃った。男は僕しかいないので話す相手がいない。だから話すことなくスラスラと勉強を進めた。

「月影くん、ここの問題教えてくれる?」

「ほーい」

  僕は平川さんにやり方のみ教えて、自分で考えてもらった。

「月影、これどうやって解くの?」

「えっと、これはこのやり方で解けばいいよ」

  そうやってどんどん勉強を進めていった。この後、光の質問量がえげつなかったので、すごく大変だった。


  昼になり僕らは出前でピザをたのんだ

 すると、わずか15分ほどでピザが届いた。僕らは手を洗って、ピザを食べ始めた。

「勉強の後のピザは美味しいね」

  光はそう言ってピザを笑顔で食べていた。

「月影くん、このピザ毎週頼んでくれるよね」

  平川さんはこのピザを気に入ったのか、そう質問した。

「いいけど次からは割り勘で」

「OK」

  平川さんは賛成したけど光はなんとも言わなかった。

「ピザおいちい」

  どんだけピザを食べるのに夢中なんだよ。


  ピザを食べ終わり、僕たちはまだ勉強を始めた。すると、3時間経ってとある異変が起こっていた。

「光も平川さんも質問しなくなったな」

「ほんとだ」

「なんだか、勉強できるようになってる」

  光も平川さんも異変に気づいたようだ。これはワンチャンあるかもしれない。

「これなら一人で勉強……」

「できない!」

  ですよね。僕は光と平川さんにキッパリと否定された。


  「終わった~!」

  光はそう言って倒れた。

「疲れたね」

  平川さんもそう言って机に手を置いて顎を乗っけた。でも二人はよく頑張ったと思う。ご褒美にアイスをあげよう。

「お疲れ」

  僕はそう言って机にアイスを置いた。アイスを食べた終えたら僕らは家に帰った。僕はここに居たままだけど。


  あれから数日が経ち、明日、僕らはテストの為、今まで以上にまじめに勉強をしていた。珍しく光も喋ることなくスラスラと勉強をしている。

  今の時刻は11時、もうそろそろピザを頼んだ方が良さそうだと思ったため、スマホを取り出した。


  「ピザ美味しい~」

  そう言って光はピザを食べている。

「テストが終わったらカラオケ行かない?」

  平川さんが唐突にそう言った。光は賛成したが、僕はバイトがある為、行けないことを言う。すると二人は残念そうに思いながら、勉強を進めた。

  解散時間になり、僕らは片付けをして勉強会を終わらした。

「明日は頑張るぞ~」

  光はそう言って、上に手を掲げた。


  テスト当日。僕らは早めに学校に来て勉強をしていた。時間は刻一刻と進む中、僕らは時間を気にせず、とんでもない集中力で勉強をしていた。


  テストが終わった帰り道、僕はいつも通りにラーメンを食べに来ている。平川さんと光はいつも通り囲まれていた。別に羨ましくなんてないからな。よくよく考えたら男が周りを囲んでいるととてつもなく臭いじゃん。そう考えると光も平川さんもいつも大変だな。

  ドアの開く音がした。来たのは光と平川さんだ。

「よ、月影」

「月影くん、もう食べてたんだ」

  僕は珍しく、光と平川さんに話しかけた。

「今回のテスト、どうだった?」

  僕がそう問うと2人は

「簡単に解けた」

 と言った。

  僕の学校は賢い人が多い為、すごくテストは難しいと思われる。ま、いつも通り頑張ったから恐らく大丈夫だと思うけど。

  結果発表は明後日の昼。そこで僕らはどんな表情をしているのだろうか。

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