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 女性は豊穣を司る存在だから尊いんですよ。本来もっと素晴らしい存在だ。



 彼岸の側から人間を覗き見てみると生きている人間はどう足掻いてみても不完全な美にしかなり得ない。あるいは私自身のように美にさえもなり得ない。

能面によって演じられた、時間を超越した永遠の女性美の方がよほど愛しやすい姿をしている。



 小説とは「現代の神話」でなくてはならない、というのが私の小説に対する基本的な姿勢だ。

 神話とはあらゆる芸術の源泉であり、根源だ。そしてその神話を生み出すのは比喩というホモ・サピエンスの特権なのだ。

 人生という雨粒は時間の中で比喩の土壌によって濾過され、観念の流れとなり美を形作る。



 表現者にとって現実とは詩の母体であると同時に、既に死に絶えており腐臭を放っている、どうしようもないものなのだ。この屍に形式を与え命を吹き込むのが表現者の役割なのであろう。



 恋というのはあらゆる熱情の源泉だ。恋闕という言葉があるように恋が無ければ崇高も神聖も快楽も困難さえも生まれない。ただそこには無気力があるだけだ。

一方恋は自己犠牲という問題と密接に繋がっている訳だがそれを全部無視してきたのが戦後日本。

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