表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

第01話 美少女だから怪しいのだ!


 ふわりとした感触が足元より伝わった。流され漂う感覚から解き放たれ、怖々と目を開ければ、飛び込んできたのは輪郭(りんかく)を持たない灰色の世界だった。

 思わず腰を屈めたが床とおぼしき部分に影はなく周りに壁など形もない――が。


 少女がくすんだ光の中でまぶしい存在感をまとい微笑んでいた。


高中隆タカナカタカシさん! お待ちしておりました! です」


 少女は白ブラウスに黒無地ベストの地味な事務服を着ているが、首元の大きめな赤リボンは華やかだ。俺が困惑する表情を浮かべた時に名前を呼んでいた。

 そして、唐突にバインダーを差し出し話しかけてきた。


「えっと……。これ持ってこっち向いて背を伸ばして立ってくださいです」

「……? わっ! なんだこれ? なんでこれ? これじゃまるで犯罪――うっ」


 眼前に目盛り付きの板が現れて音もなく背後に移動した。すると間髪を入れずに少女からバインダーを手渡され板を背景に直立してと指示された。犯罪者の扱い?

 映画でよく見るシーンをなぜ……。戸惑っているとフラッシュを炊かれた。


「ちゃんと撮ったのです。えっと……それ、返してくださいです」


 俺は唯々諾々(いいだくだく)としてバインダーを返却した。少女はカメラを持っていなかった。背景の板は知らぬ(あいだ)に跡形もない。物を出したり消したりしている。


「……」


「ふん、ふん、ふん、えへ! バッチリなのです!」


 少女は受け取ったバインダーの用紙を何枚かめくり目線を落とすと何度かペンでバインダーを叩き口角を上げた。


「……」


「えっと、先ず……タカナカタカシさん。身長百七十五センチ。体重六十八キロ。中肉中背。容姿は並。頭脳も並……と」


「…………」


「えっと……二十八歳会社員。八歳の時に母親は病死。十六歳の時に父親は失踪。直系親族なし。以降は単身で生活し、高校卒業後に本籍会社に入社。生まれてから恋人なし。配偶者なし……と」


 俺は完全に虚をつかれて、少女の言動を理解できずにただ見つめるだけだったが個人情報をつらつらと読み上げられ我に返った。

 俺の事を詳細に語ってる!


「……えっと次は、趣味はオ――」

「ちょっ、ちょと、ちょっと待てぇええ!!」


 少女が金髪のポニーテールを揺らしている。話しを中断させられて不服そうだ。しかし、整った顔の表情には嫌味を感じない。年齢は十五、六歳くらいに見える。

 それなら、えらく幼いような口調や態度は……。いやいや、そんな事より……。


「さっきから、いきなりなんなんです! それ、同意もないのにベラベラ喋っちゃダメ! それに俺は通勤途中だったはず――」


「オッサンの取り調べまだ終わんねーのかよ!! トロくせ~! 必要あんの? なあぁ? カネないモテないイケてないでオケッ! ぎゃははははは」


 声の方向に視線を移すと、短髪の少年が罵声を飛ばしていた。学生服らしき輩は襟を大きく空け貧相な胸板に光り物のいかにもな着崩し方だ。関わる必要ないな。


「オッサン! チャッチャと済ませろや!!」

「(ウザッ)」


「シカトかよ! ぎゃははははは」

「(他にも誰か居るみたいだな)」


 短髪少年の左脇には頭ひとつ低い少女が首を掴まれていた。束ねただけのオサゲ髪は乱雑に跳ねていて、視線を虚ろに泳がせ唇を固く閉ざし両手を強く握りしめ、胸元に当てていた。背丈の割りに大きい胸だ……。

 いやいや、ダメゼッタイって感じなのだが……。


「女の子にヒドイの信じらんな~い」


 声を上げた少女は、長めの茶髪を指で通して、はらりと遊ばせ、一歩、二歩前に進み出た。厚手のカーディガンを着ていて……全体的にふくよかだ。釣られて前に出た細身の少年の腕に右腕を巻いて豊満な身体に抱き込んでいる。

 なんだかバカップルっぽいけどマトモなのかな?


「っとっとっ! えみちゃん! あれは彼らの愛情表現かもしれないよ?」

「えー!? そーなの? でも、よっくんが言うなら……そーなのかな?」


「ポチャ子がウゼー! な! かなで! ぎゃははははは」

「う……ん」


「男と女の関係は簡単にはわからないよ。複雑で難しいから」

「…………」


 細身の少年は姿勢を立て直しながら、えみちゃんに向けて朗らかに語りかけた。

えみちゃんはよっくんの肩にしなだれオサゲ少女に顔を向けたのだが、よっくんはえみちゃんの頭を撫でながら面長な顔を自分に向けさせた。

 その横顔は微笑みになった。


 よっくんは、笑顔を絶やさなかったけれど、言動は()()()()()に短髪少年らと、距離を置いた。その糸目は俺と同じ判断だったようだ。

 たおやかな体と素の顔が笑って見えるだけで人が良いという訳ではなさそうだ。


「ムズイだとよ! ワカル! ぎゃははははは」


「…………」


「ぎゃはははははぎゃははははは」

「…………」


「…………」


 短髪少年の高笑いが不快に響き渡り、かなでちゃんはその場でうずくまってしまった。よっくんは表情を変える事はなかったけれど、遠ざけてはいた。


 ……。


「これはリア充爆ぜろ! と言わねばなりますまい!!」


「「「は?」」」


「かような事態に先程からイチャコライチャコラ! 小生の神経を逆撫でしている場合ではありますまい! オフザケも大概ですぞ! 貴公ら!」


 なんの前触れもなく早口で(まく)し立てられてしまった。なかなか恰幅(かっぷく)の良い少年だけど……少年? まあ学ラン着ているし……。丸顔の無精髭も眉毛も黒々と濃い。総髪のオサゲは、みかんのヘタみたい。こじらせすぎて面倒くさそうな兄さんだ。


「「「……」」」


「さて貴殿! こちらにまいられい! 話が進まんではないか!!」


「えっ? 俺のせいなの?」


 年上に向かってなんだその態度! と思わなくもない……けれど、別にいいが。いやいや、変な言葉使い止めろ! 初対面の社会人に使う言葉か? 別にいいか。

 俺よりも年上に見えるし何か変だな。


「……えっと、もう良いですか? ……では、皆様はこちらに集合するのです!」

「えー質問しても……」

「あとで伺うのです! 予定を迅速にこなすのです!」

「…………」


 完全に主導権を握られてしまった。これでは状況の把握をするくらいで限界だ。とはいえ、やっと落ち着けた気がする。今度は何が出てくるのやら……。


 俺は高校生らしき五人と可能な限りの距離を取り、金髪の少女に近づいて行く。


 ――――。


 少女は腰元まであるポニーテールをなびかせながらビールケースの演壇に登る。更なる成長を予感させる胸、腰、尻の溌剌はつらつさがまばゆい。細く長い足は淀みがない軽やかさを魅せる。立ち姿も自然体なのに隙のない品の良さだ。

 先程までは気にも留められなかったけど、はっきり言って凄い美少女だな。


 …………。


 少女が静止したので俺もその場で停止した。少女はそれを合図のように深呼吸を三回ほど行い、少し間を空けてから華奢な右腕を高くかざし声を張り上げ――。

 そこで、なぜか俺と目が合い余裕の笑顔……。まさか、さっきのコントもどきはワザとなの? とはいうものの、何気に嬉しかった。



「ではまず……私はセリーヌと申しますです。皆様方は、本日午前七時三十三分頃に発生しました、バス・トラック追突事故により死亡なさいました……です」


「「「しdkんごdfてうlじゃhぼjhcぐをvんwypう48」」」


「――……」



 喚き散らす周囲をヨソにして、俺はひどく冷静になった。記憶が……甦るのだ。

 俺はバスの中央扉の近くに立っていた。突っ込んできたトラックの前面部。

 気がついた瞬間に目を閉じ体を丸めたが衝撃も感じずに意識が飛ぶ。

 そんな――――。



「……確認されたい方は、こちらをご覧くださいです」


 セリーヌちゃんの指さした方向に、モニターらしきものが浮かび上がり、まるで空撮したかのような事故映像が表示された。


「おおおおお、こんな映像が!! 素晴らしいのでござる!」

「「「…………」」」


「(素晴らしいはねえだろ!)」


 俺の乗っていたであろうバスは、前部が破断し中央部は完全にひしゃげて潰され後部は激突したトラックと反対車線側のビルにお邪魔していた。この()()()()では残念ながら生存の可能性は……限りなく低いだろう。


「ご遺体の確認もできますです。ですが、オススメはしないです……非常に損傷が激しいのです」


 セリーヌちゃんは綺麗な手をするりと降ろしペコリと頭を下げた。ポニーテールがかすかな音を震わせて流れていくよう……美しい。ふと一時(ひととき)、惨状を忘れさせる。


「小生、おのれの亡骸を確認したいでござる!! 推測、憶測は判断を誤らせるでござる。正確な判断は正確に情報確認した後にするものなのでござる!!」


西山薫(ニシヤマカオル)さんのご遺体の映像です。ご確認くださいです」


 セリーヌちゃんが、そっぽを向けながらしめす先に別のモニターが現れた。


「おお! これはなかなか! こみ上げてくるものがありますぞ!!」

「うっわーガチグロ! うっひゃぁ~気持ちわりぃ~ぎゃははははは」


 カオルさんと短髪少年は、このノリが平常運転なんだろう。変なリアクションを取りながらモニター映像に夢中だ。よっくんは表情が変わ……らない、わからん。えみちゃんと、かなでちゃんはモニター自体を見ていない。


 それにしても、これだけバラバラだと誰が誰だか目視で判別できるものなのか?

 そうであるなら、今のこの身体は……再生? 蘇生? そうでないなら?

 ……なにかあるな、なんだろう?


「もう良いですか? 良いですね? ではつ――」


「なぁなぁ~死んだっつーなら、オレなんなの? 生きてっから! マジで!! ガッコに行きてーんだけど!!」


 セリーヌちゃんの発言に被せるように、意外にも、短髪少年が質問? をした。かなでちゃんの首を強く掴んで前後に動かしながら……。


「コホン……。それを、今からご説明しますです! 良いですか? 皆様が事故に遭う直前に、皆様の世界とは異なる世界から、召喚魔法が発動されたのです」


 セリーヌちゃんは咳払いひとつしてから答えた。


 短髪少年は静かに片手を掲げた。カオルさんは膝を打った。我が意を得たり! とか言っている。相槌? には目もくれずセリーヌちゃんは話しを続ける。


「それは、女神様により承認されたのです。女神様は、皆様の世界の神様に依頼をしたのです。皆様の世界の神様が即座に受諾されたので、皆様はこの場に存在しておられるのです!」


 短髪少年とカオルさん、やたら興奮した熱視線をセリーヌちゃんに送る。だが、動じないセリーヌちゃん凄えな。残りの三人は口を開けてポカンだ。

 俺はため息を吐き呆気にとられた。


「皆様には、女神様からの祝福と加護が与えられるのです! ここの異なる世界の役に立てて欲しいのです。そうそうに決めて、移動して、現地の方たちに協力して――」


「少し待ってください!! いまの話しが説明? なんですか!? 説明になってないですよ! それに僕の意思も問わないで勝手に決めないでください!」


 よっくんが、えみちゃんを振りほどいてセリーヌちゃんに詰め寄った。意外だ。セリーヌちゃんは、よっくんに眼をつむって前に出した両手の手のひらを向ける。


「皆様は、亡くなられたのです……。元の世界に戻っても、バラバラな状態に戻るだけなのです! 選択の余地はないのです!!」


「そんな……生き続けたいのなら……言われた通りにするしかないって事……?」


 よっくんは肩を落とし額には汗がにじんでいたが表情は変わらない。えみちゃんが見かねて駆け寄り、よっくんの両腕に自分の手を添えた。


「えみがいるから! いつでもどこでも一緒だよ!」

「……えみちゃん」

「……よっくん!」

「ごめん、ごめんね、えみちゃん……。ありがとう」


 よっくんは、必死の形相のえみちゃんに目を合わせ、腰に手を回し抱きしめた。えみちゃんに笑顔が戻り、よっくんの胸に顔を埋めるように身体(からだ)を預けた。


「あーあーあーなんでもかんでもイチャつくネタにしてんじゃねー黙ってろ!!」


「まったくもってけしからん! 事態の深刻さを分かっておるのか! 今後の我々にとって重要な話しですぞ! 大事の前の小事に囚われる慮外者め!!」


 短髪少年とカオルさんは、セリーヌちゃんの話しの続きが気になるみたい。で、よっくんと、えみちゃんを激しく罵倒している。が、リア充バリアーのふたりには効果がない。……かなでちゃんは顔面蒼白で蹲っている。


 こいつらと一緒に異世界? 激しく遠慮したいし言われるがままってのもな。

 だが、取り得る手段は何もない……。なにか方法はないかなー。


「えっと……説明をよろしいです?」


「…………」

「…………」


「もうアレほっとけや!!」

「気にせず説明をお願いするでござる」


「では……この世界は、皆様の認識で剣と魔法の世界なのです! 女神様は魔力を世界に満ちさせ、恩恵として人々に与えられ、人々は魔法を生み出したのです! これから皆様に女神様がお与えになる祝福と加護……。それわ!! それわ!! 祝福とは魔力を制する力! すなわち意思によって世界に干渉し改変する力!! 加護とは魔力の秘めた力! 人々の意思を超えて発現する奇跡の力なのです!!」



 セリーヌちゃんは両手を大きく広げアピールした。



「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」


「なにソレすっげえ! 魔王とか倒して世界がどうのこうのってヤツ?」

「転移ですかな? 転生ですかなー? 小生、イケメンで複数女子とウッハウハを所望するでござる! クフッ!」


「異世界転移となりますのです。外見はソノマンマなのです」


 セリーヌちゃんは器用に肘から先をカオルさんに向け冷たく言い放った!


「あばばばば」

「ハハッ」


 やべえ声出して笑っちまった。カオルさん……ヤッパそこ重要なんだ。

 凄い力をタダでくれる? なんかあると思うのは俺の心が汚れているのです?

 だいたい、このメンツに与えて何の役に立つのか? 立たせるのか?

 まったくわからない。


「(ここの女神様ちょいと可怪(おか)しいぞ!)」


「ですが、中身が違ってくるのです! ウッハウハ? フフッ……。このカードをご覧くださいです。カードに女神様の祝福を職種としてわたくしまとめましたのです! 簡単に選べるのです!! 小難しくないのです!! すぐ使用できるのです!! そして、不運にも不慮の事故で亡くなられた皆様の加護……それわ! 『不死!』……が、与えられるのです!!」



「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」



 セリーヌちゃん煽りよった! また、どっから出したのだ? そのカード。

 腕をぐるぐる回して準備運動? それから、ビールケースの演壇から颯爽(さっそう)と飛び降り薄い敷板(しきいた)を乗せて、その上にヒョイヒョイッとカードを並べ始めた。


 本当にどこから物を取り出しているんだろう? セリーヌちゃんは不思議な力を持っているって事なんだろうが……。


 …………。


 かなでちゃん以外の全員でケースに(にじ)り寄りカードを選び始めた……。


 なんだか、ゲームのキャラクターシートみたいな感じだ。パラメータはセリーヌちゃんが勝手に決めたのかな? 小芝居したり煽ったりして、なんか怪しいな。

 それに『不死!』ねえ……死ぬまで殺され続けると精神が持たないぜ、俺……。なんてな! どうすっかな~この流れに乗るのは危険だな~。



 ――――。



「オレは当然コレでいくぜ! ドーヨ!!」


 短髪少年は『勇者』ヤンキー勇者って小物感バリバリだな。


「ぐぬぬうぅ先を越されたでござる!! で、あるならば! 小生の性格、技量、経験等を考慮に入れ新たなる可能性を探るためにもコレが最適解なのでござる! 刮目せよ!!」


 カオルさんは『超重戦士』……なにがどうなってこうなるのかサッパリだな。


「ねぇよっく~ん、どれにするぅ迷うー」

「僕はどれでも……えみちゃんが決めて」


 いつの間にか、よっくんが流れに乗っている。切り替えたのか? 愛の力で。


「それじゃあねーえみは『魔法使い』! よっくんは『魔法戦士』でどう?」

「いいんじゃないかな! えみちゃんが選んでくれたんだもの文句ないよ!」


 えみちゃんは『魔法使い』……まあ女の子だし、よっくんは『魔法戦士』微妙。


「ほんとわ~よっくんこそ『勇者』がふさわしいと思うんだけど……。あんなのと言い争いになっても……ね。同じ魔法使いで頑張ろ……」

「うん! ありがとう! 頑張ろうね……」


 よっくんとえみちゃん……が、おでことおでこをコッツンこしているな。人前でブチュブチュ行かない分別はあるみたい。しかし、ウザイのは変わらんな。


「かなでぇ~どうせ自分で選べねーべ!! オマエはオレのペットだからコレ!

 うりゃ!! ぎゃははははは!」


 短髪少年は、かなでちゃんの蹲る足元にカードを無造作に投げつけた。その後はカオルさんとバカ話しで盛り上がっている。


「……う……ん」


 薄ぼんやりとカードを眺める、かなでちゃん……いくらなんでも酷すぎるだろ!

 俺は、カードを拾い、かなでちゃんに手渡そうと、したんだが……。


「あ? ぁ、平気です、へ、ィ、平気ですから! ホントに大丈夫です。大丈夫」


 かなでちゃんは、引ったくるようにカードを受け取り胸元に押し込んだ。カードの職種は『精霊使い』だった。そして、俺から更に離れて蹲ってしまった。


 うーん、どうにかしてやりたいがどうにもできん。助けるなら助けるで最後まで面倒みないと意味が……この状況ではなあ、どこまでも責任はとれんな。


 ……。


 だいたい……俺だけが会社員で何をやらせたいんだ?

 異世界で引率でもさせたいの? 俺に? 冗談だろ。

 教官? 新人の教育でもうんざりだったのに、研修の人材以下で何をだよ!

 何を期待してんだろ? 問題にすらならないじゃん! アイツら。


「タカナカタカシさんは選ばないです?」


 セリーヌちゃんは可愛いな。セリーヌちゃんと一緒なら……真面目に考えたが。いずれにせよ好条件を引き出さないとな、俺の精神衛生上には特に必要なのだ。

 まあ、いま出来る事はゴネる事くらいな訳だけども。


 ――いっちょやってみるか!


お読み下さりありがとうございます。


ご意見、ご感想など頂けますとありがたいです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ